5.今年の抱負・今後の展開

このページは、令和4(2022)年1月1日に放送された、FMピッカラ新春特別番組「柏崎の林業のこれから」を基に作成しました。ダイジェスト版は、広報かしわざき令和4(2022)年1月号に掲載します。

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今年の抱負

高橋:ここまでお話を伺ってまいりましたが、結びに今年の抱負をお聞かせください。

柏崎地域森林組合 組合長・石塚正好さん

柏崎地域森林組合の石塚正好組合長がマイクに向かって話しています。

石塚:森は、人間あるいは地球が存続する以上、絶対に必要です。森は「植えて育てて切る」切ったら、また「植えて育てて切る」循環が必要です。持続可能な森林にするために、あまり費用をかけずに、切って植える作業を引き続き展開していきたいと思います。間伐などの森林整備で出た木材は、本日お越しの太田さんをはじめ、市内の木材店に卸し、木材の地産地消を進め、地域サプライチェーンにつなげていきたいと思います。

高橋:柏崎地域森林組合さんと柏崎木材協会さんは連携されているのですね。すばらしいと思います。

柏崎地域森林組合 従業員・中村貴洋さん

柏崎地域森林組合の従業員、中村貴洋さんがマイクに向かって話しています。

中村:今年は、個人では技術をより一層高めていきたいと思います。また、4月に3人が新しく仲間になるということで、後輩を育てることにも尽力したいと思います。

高橋:こういった皆さんの力が、今後の柏崎を作っていくと思いますので、ご活躍を期待しています。

柏崎木材協会 会長・太田正昭さん

柏崎木材協会の太田正昭会長がマイクに向かって話しています。

太田:今年はより「木を気にする」人を増やしていきたいと思っています。地産地消のために、まずは木に触れる、木を知ることが必要です。木をどのように切り、加工しているかを一般の皆さんにも見てもらえる機会を作りたいと思います。情報発信し、より多くの皆さんに使っていただきたいと思います。
また、構想中ですが、ICチップの入った材木のバーチャル市場を開設したいと思っています。

高橋:どんな構想をお持ちですか。

太田:今までですと、丸太が市場や製材所に移動してから丸太を確認し「この丸太が欲しいです」と購入する流れでした。これを、山で木が切られた時点で、丸太の画像とICチップのデータをセットにして、画像を見ながらWebで材木を購入できる、オンラインショップの丸太バージョンの市場ができないかと考えています。難しい点もありますが、業界に新しい取引形態を取り入れていきたいと思っているので、今年はこれに挑戦したいです。

高橋:おもしろい取り組みですね。よりデジタル化されている感じがします。市民の皆さんにも木を知っていただきたいということで、赤黒いのが柏崎産の特徴ということでしたが、私もどんな木か見てみたいなと興味がわきました。また、イス作りワークショップなども気になる方も多いと思います。ぜひこういった情報をチェックして、関心を持っていただければと思います。

市長

高橋:今後の柏崎の林業について、SDGsや木材の地産地消など、新たな取り組みが期待されます。市長はどのようにお考えですか。

市長がマイクに向かって話しています。

市長:市長の立場としては、子どもをキーワードにしたいと思っています。昨年の夏、海上自衛隊舞鶴地方総監部にご協力いただき、小学6年生全員に船に乗っていただき、海から柏崎の米山・黒姫山・八石山、そして柏崎の街並みを見てもらいました。また、秋には柏崎が誇る水源である赤岩ダムにボートを浮かべて、水が流れるところまで、親子で探検するツアーを企画しました。同じように、今年は、大切な柏崎の山・森・木を子どもたちに理解してもらいたいと思っています。机で勉強することも大切ですが、現場で柏崎地域森林組合や柏崎木材協会の皆さんの仕事を見せていただき、子どもたちが森林の大切さに気付くようなイベントをお手伝いできればと考えています。
個人的には、今年は還暦を迎える年です。昨年、一昨年とコロナの影響でほとんど山に登れず、木に触れる機会もありませんでした。体力に挑戦し、一日で米山・黒姫山・八石山を全て登ろうと思っています。

石塚:体力は大丈夫ですか。

市長:大丈夫です!

結び

FMピッカラの高橋裕美パーソナリティが、ヘッドホンを付けて、マイクに向かって話しています。

高橋:柏崎は海に山に囲まれていますが、実は総面積の65パーセントが山林を占めています。それだけ私たちにとって、山や林業は非常に大事だと思います。ぜひ皆さんもこの新春番組を機に、木に触れて、関心を持っていただきたいと思います。

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更新日:2022年01月01日