03_コミュニティのいまとこれから

このページは、広報かしわざき2022年7月号の特集記事を基に作成しました。

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コミュニティのいま

ライフスタイルが変化し、新型コロナウイルス感染症の対策が求められる中、地域が対応すべきニーズが多様化し、複雑化しています。

「土曜・日曜も仕事。子供を安心して預けられる場所があるといいな」「離れて住む高齢の家族の暮らしが心配」「重労働が大変だと言っていた。すぐに手伝いに行けないしどうしよう…」と心配する声を表したイラスト

子どもたちのための活動を! —土曜こどもくらぶ(剣野)

写真:土曜こどもくらぶを担当する男性

大塚宗俊さん

コミュニティ計画を立てる中で「子どもたちのための活動もしよう!」という声が上がり、平成16(2004)年に土曜こどもくらぶがスタートしました。年に何回か土曜日に地域の方が先生となり、小学生が学校や家庭ではできない体験や、知識・知恵などを楽しく学んでいます。
ボランティアとして毎回参加する、私や関矢さん、滝沢さんは「地域のおじいちゃん先生、おばあちゃん先生」として子どもたちの活動をサポートしています。本当の孫を面倒見るように愛情を注いで接しています。
最初は緊張していた子どもたちもすぐに仲良くなり、互いに助け合うようになります。保護者からは「子どもたちが本当に喜んでいる」とうれしい声が届きます。一番楽しかったのは、お弁当を持ってバスで出掛ける「ぼうけん旅行」ですね。マリンピア日本海や新潟空港にも行きました。来年あたり、またSL ばんえつ物語号にみんなで乗りたいなと計画しています。

この里を活かし この里を守り この里で生きる! —べつまたサポート

写真:べつまたサポートで活動する2人の男性。お揃いの蛍光黄色のジャンパーを着ています。

池嶋聖也さん(左)と小林昌弘さん(右)

別俣コミセンは昭和60(1985)年に誕生しました。35年以上経ち、戸数が34%、人口が60%、それぞれ減っています。
15年前から話し合いを重ね「地域みんなで力を合わせて頑張っていこう」という思いを共有してきました。そして令和元(2019)年、地域の人が本当に必要としていることを把握するため
に、小学生以上の住民全員にアンケートを取りました。さまざまなニーズを分類し、優先順位を付け、令和3(2021)年スタートしたのが「べつまたサポート」です。別俣地域に住む人が生涯に渡って安心・安全に暮らせるように、助け合える地域づくりを進める活動で、地域内に住む75歳以上の方を対象に除草・買い物などの作業支援や、病院などへの外出付き添いを行っています。運営主体は別俣コミセンの未来推進部が担っています。
利用者や家族などからの「ありがとう」の一言を胸に、これからもより使いやすく便利な活動にしていきます。

コミュニティのこれから

防災や福祉分野で地域連携のニーズが高まる中、地域の居場所としての機能が求められています。子どもから
高齢者まで世代を超えた活動を通して、地域で顔の見える関係性づくりを継続していくことが重要です。

刈羽節成きゅうりと世代間交流 —きゅうりがつなぐ縁(西中通)

写真:槇原小学校の6年生が地域の方と刈羽節成キュウリの苗を植えているところ

槇原小学校の児童と一緒に、栽培から出荷・調理・販売までを行う

槇原小学校で刈羽節成きゅうりの栽培を指導する地域の方

左から河合正樹さん、末崎雅英さん、河合みち子さん

刈羽節成きゅうりは西中通地域で栽培されていた在来品種で、一度栽培が途絶えましたが、平成20(2008)年に保存されている種がある事が分かり、地元農家を中心に栽培が再開されました。
小学生との交流は平成21(2009)年から始まり、今は毎年槇原小学校の6年生と交流しています。児童とは栽培や調理だけでなく、出荷や販売まで一緒に取り組みます。「一番の肥料はみんなの足音だよ」と教えると、きゅうり畑を走り回りたくさん足音を聞かせてくれる子、苗に名前を付けて育ててくれる子など、さまざまな子どもたちと触れ合えることがうれしいです。
毎年春になると、今年はどんな子どもたちに会えるか楽しみになります。「おいしい漬物を作ってね」と言われると「頑張らないと!」と思います。きゅうりのおかげで、地域のつながり
が保てています。きゅうりがつなぐ、大切な縁ですね。

コミセン茶屋・寺子屋 —健康で心豊かな生活を後押し(米山)

写真:米山ならではの特産品を試食する米山コミセン地域の皆さん。

地域住民たちが気軽に集える憩いの場「コミセン茶屋」

写真:コミセン茶屋や寺子屋を企画運営する米山コミセンの関係者

左から茂田井美治(みはる)さん、廣瀬悟さん、黒崎みな子さん

コミセン茶屋は米山地域の特産である海産物などを試食しながら集う、地域の憩いの場として平成22(2010)年に始まりました。笠島で採れるエゴ、胞姫神社にちなんだ弁慶の力餅、青海川の鮭料理などをお出ししました。せっかく皆さんに集まってもらうので、地域の歴史や健康の話などを聞いてもらおうとコミセン寺子屋が始まりました。歴史講座や健康教室、リサイタル、米山保育園のお遊戯会など多分野です。
高齢の方も参加しやすいように、コミセン茶屋と寺子屋の日に合わせジャンボタクシーを運行する時もあります。「身近なコミセンで気軽に集い、遠くに行かなくても学習や文化に触れることができてうれしい」と喜ばれています。
コロナ禍でコミセン茶屋はお休みしていますが、給食ボランティアさんはいつでも活動できるように準備して待ってくれています。

終わりに…

誰でも気軽に参加できる場所……それがコミュニティセンターです。

これkらも身近な地域で安心して、楽しく過ごせるように、まずはコミュニティセンターに行ってみませんか。

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総合企画部 元気発信課 情報発信係

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更新日:2022年07月05日