03_資格が必要?どんなやりがいがある?

このページは、広報かしわざき2023年3月号の特集記事を基に作成しました。

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【ここが心配 4】資格がないと働けない?未経験でも大丈夫?

無資格・未経験OK!

介護の仕事は、資格がなくても始めることができます。

無資格・未経験でも、先輩に教えてもらいながら介護のスキルを身に付けていきます。

資格取得でキャリアアップ

働きながら介護の資格を取得することもできます。資格や経験によりさまざまな働き方を選択でき、意欲・能力に応じたキャリアアップもできます。

また、資格に応じて手当がつき、給与アップにもつながります。

介護の仕事のキャリア図。初任者研修、実務者研修、介護福祉士と、経験年数や資格を取得してキャリアアップを図ります。

スキルアップを応援!

資格取得に必要な研修や資格試験を受けるための費用の一部を補助しています。

大学などに進学し、介護職を目指す人への支援

より専門性の高い知識や技術を学ぶため、大学などに進学し、介護福祉士などの資格を取得してから働く人もいます。

県内には、介護福祉士を養成する大学・短大・専門学校が10カ所あります。

【インタビュー】聞かせて!高校卒業後に就職した5年目の今!

写真:利用者の女性に微笑みかける建部さん

【建部(たてべ)枝里さん(写真左)】
特別養護老人ホームくじらなみ介護職員

柏崎総合高校卒業後、特別養護老人ホームくじらなみに入職、現在勤続5年目。柏崎市出身。趣味は音楽。

介護の仕事を選んだ理由は?

高校3年生の時に授業で1年間、市内のデイサービスセンターで週1回介護の現場実習をしていました。

祖母と一緒に暮らしていたこともあり、介護現場で働こうと決めました。

就職後は?

まずは昼間だけの勤務からスタートしました。必ず先輩職員が1人ついてくれ、オムツ交換や移乗のやり方などを丁寧に教えてもらいました。

9カ月経った頃に夜勤が始まりました。夜間は20人の利用者を1人で担当します。最初は「不安だろうから」と先輩職員もついてくれて、だんだんと慣れることができました。

現在は独り立ちして、任される仕事も増えてきました。

仕事でうれしかったこと、つらかったことは?

担当した行事を、利用者が楽しんでくれている姿を見るとうれしくなります。施設内で行った「手作りえんま市」では、チョコバナナなどを食べながら話が弾んでいて、達成感とうれしさを感じました。

逆につらかったのは、1 年目に担当していた利用者が亡くなられたことです。看取りについて聞いたことはありましたが、実際に目の当たりにするとショックでした。職場の人たちの支えがあり、気持ちを切り替えることができました。

キャリアアップは?

職場では、3年経ったら資格取得を勧めてくれるので、4年目に実務者研修を修了、そのまま国家資格の介護福祉士を取得しました。
研修で抜ける時間はシフトを調整してくれたので、働きながら勉強することができました。
資格取得後は、職務手当が付いて給与がアップしました!

これから介護職を目指す高校生へのメッセージ

無資格で入りましたが、資格がないからといって苦労したことはありません。安心してください。朝番、夜勤のシフトもそのうち慣れてきます。1 年目はあっという間に過ぎ、3年目で慣れてきたと感じることができました。

今の高校生は、新型コロナウイルスの影響で高齢者施設での実習ができず、介護の仕事に不安を感じているかもしれませんが、大丈夫です! 未経験者には、職場の先輩たちが一から教えてくれますし、研修や資格取得でスキルを磨くこともできますよ。

写真:利用者の女性と一緒にタオルをたたむ作業をする建部さん

利用者と談笑しながら作業する建部さん

【ここが心配 5】どんなやりがいがあるの?

自立を促すクリエイティブな仕事

介護の仕事は「食事や入浴、排泄などの身体的なお世話をする」というイメージが浮かんでくるかもしれません。それらに加えて、利用者ができるだけ自立して、自分らしく暮らせるようにお手伝いすることも、介護の仕事の大事な役割です。

介護職員は利用者一人一人に合わせて、さまざまな工夫をしながら介護をしています。

【インタビュー】聞かせて!介護業界12年目の今!

写真:前を真っすぐ向いて笑顔を浮かべる男声

【山田達賢(たつや)さん】
株式会社イシザカ アイ・ケアーズ居宅介護支援事業所ケアマネージャー

介護業界12 年目。生活相談員・デイサービス管理者を経て、現在はケアマネジャーとしてケアプラン作成業務を行いながら、職場では後輩の相談役も担っている。新潟青陵大学で社会福祉士と保育士を取得して卒業。長岡市出身。休日は家族と過ごしている。

仕事への取り組み方について、働き始めと経験を重ねた今とで違いはありますか?

大学で取得した資格を生かしたいと思い、卒業後、介護業界に入りました。

当時は、給与のために働くということがメインでしたが、今は、地域の責任ある業務を担当し、やりがいを感じながら働いています。また、会社が地域に根ざした取り組みに力を入れており、地域貢献をしたいという気持ちも出てきました。

後輩には目標を文章にするなど目に見える形にして、挑戦を後押しするように心がけています。

仕事のやりがいは?

利用者や家族の希望に、なるべくNO と言わないようにしています。支援が困難な場合、地域包括支援センター、認知症初期集中支援チームなど他職種が連携して解決策を考え、ケアプランを作成するため、クリエイティブな仕事だと感じています。

最適なプランの提案には、地域資源を知る必要があるので、常にアンテナを張って情報収集しています。

これから介護職を目指す若い世代へのメッセージ

介護は自分がしたことに対して、直接、感謝の気持ちを言ってもらえる仕事です。もちろん失敗もありますが、そんな時は職場が支えてくれます。

「ありがとう」と言われることで自己肯定感を持ちながら仕事に取り組めることが魅力です。

写真:事務所でパソコンに向かい、ケアプランを作成する山田さん

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更新日:2023年03月03日