01_家事や育児を「シェア(共有)」するということ

子どもの健やかな成長には、子育てをみんなでシェアすることが大切。しかし、家事・育児の負担が女性に偏っているのが現実です。

誰もが働き続けながら出産・育児ができる環境を作るには、子育てを個人だけのこととせず、家庭や職場、地域全体で応援することが求められています。

みんなでシェア(共有)しよう! 柏崎の子育て。協力し合う仲の良い家族のイラストがあります

このページは、広報かしわざき2024年9月号の特集記事を基に作成しました。

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家事や育児を「シェア(共有)」するということ

令和5(2023)年の国の調査で、18歳未満の子どもがいる世帯の母親の就業率は7.8%でした。

1日の平均家事時間を見ると、妻の平日247分、休日276分に対し、夫は平日47分、休日81分という結果に。妻の家事分担割合は80%を超えています。育児時間も同様の傾向があり、妻の育児分担割合は69.8%でした。
子育てをしている多くの家庭がそれぞれ工夫をしながら生活をしていますが、現実は妻に負担が偏っていることが分かります。

共働きかどうかにかかわらず、お父さん、お母さんは毎日忙しく過ごしています。忙しい日々の中でも、子どもと一緒に家族で楽しく過ごすには、誰かに負担が偏らないように「家事や育児のシェア」を進めることが必要です。

全国家庭動向調査で「一日の平均家事時間」を調査したグラフ。回答内容はこの画像の前に記載しています。

出典:国立社会保障・人口問題研究所「第7回全国家庭動向調査」

楽しく子育てするカギは、家事・育児のシェア

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内閣府の令和2(2020)年の調査を見ると、子育てをして良かったと思うことは「家庭が明るくなる」が70.9%と最も高く、「子育てを通じて自分も精神的に成長する」(63.4%)、「子育てを通じて自分の視野が広がる」(52.6%)などの順となっています。

一方で、子育てをして負担に思うこととして「子育てに出費がかさむ」「自分の自由な時間が持てない」「子育てによる精神的・身体的疲れが大きい」の割合が大きいことが分かります。

令和2(2020)年と平成27(2015)年を比較すると「子育てによる精神的疲れが大きい」が14.6ポイント、「子育てによる身体の疲れが大きい」が11.8ポイント、それぞれ増加しています。

楽しく子育てするには、日常生活での「家事・育児のシェア」もひとつの方法です。

内閣府が行った少子化社会に関する国際意識調査のうち、「子育てをしてよかった思うこと」「子育てをして負担に思うこと」の結果をグラフに表したもの。回答の内容はこの画像の前に記載しています

内閣府「令和2年度少子化社会に関する国際意識調査」を加工して作成

家事や育児のシェア、 どうやって始めたらいいの?

まずは夫婦で家事や育児の分担状況を確認し、話し合いましょう。家事や育児の項目を具体的にリストアップして、お互いにシェアの認識が一致しているか確認することが大切です。

新潟県が作成した「今日からはじまる!家事・育児シェアスタートブック」には、リストアップに活用できる「家事・育児マトリックス」が掲載されています。ぜひ使ってみてください。

すでに家事・育児をシェアしているご家庭でも、定期的に分担状況を見直す機会を作り、負担が偏っていないかを話し合えるといいですね。

【一部紹介】子育てママの本音を教えて!(出典:家事・育児シェアスタートブック)

現在の家事・育児分担に満足していますか?
円グラフ。回答割合は、満足(42.7%)、不満(26.4%)、どちらともいえない(42.7%)です。
パパにしてもらいたい家事・育児は何ですか?
  • 寝かしつけ、オムツ替え、遊び相手
  • 家事というよりは、話を聞いてくれて、ささいな子どものかわいい行動を共感し合いたいです。

子育て家族 インタビュー

今回お話を聞いたのは市内に住む「晴久くんファミリー」。父・恭三さん、母・友美さん共に育休中です。

写真:電車のおもちゃで遊ぶはるく君ファミリー。左から順にはるく君、恭三さん、友美さんが写っています
  • 晴久(はるく)くん:1 歳11 カ月(取材当時)。電車のおもちゃが大好き!おしゃべり上手な男の子。
  • 恭三(きょうぞう)パパ:市内企業に勤務。晴久くんが1 歳になった頃から育休を取得している。
  • 友美ママ:市内企業に勤務。現在育休中。晴久くんをいつも温かい眼差しで見つめる。

子育ての楽しさ・大変さを夫婦で共有

はるく君のある一日の過ごし方。午前中はパパと一緒に子育て支援室へ。お家で昼食をとった後はお昼寝。午後はパパとママと3人で元気館ジャングルキッズへ遊びに出かけます

家事・育児の分担状況を聞くと「分担は決めていないんです」と恭三さん。友美さんも「息子がその時遊びたい相手がパパだったりママだったり変わるので、家事はできる方がしています」と柔軟に対応しているようです。

子どもが生まれてから急に家事を始めてもなかなかスムーズにできません。一人暮らしをしていたこともあり、家事をやるのは苦ではないという恭三さんは「普段からどんな家事があるかなど、興味や関心を持つことが大切」と話します。

友美さんは、育児が大変だと感じることがあまりないそうで「2人で育休を取っているのも、そう感じる理由の一つかもしれないです」と振り返ります。恭三さんも育休を取ったからこそ育児や家事を深く理解できたそうです。
「働いていたら子どもと一緒に過ごすのは基本的に休日だけ。毎日一緒にいて、大変なことも身をもって感じることができたのが、育休を取得してよかったと思える一番の理由です」

友美さんは2人一緒に育休を取ることで、お互いが1人の時間を作りやすいとも話します。
「パパは、息子がお昼寝中に趣味の散歩に出かけています。私は友達に会ってリフレッシュすることも。でも、一番のリフレッシュ方法は、息子の寝顔を見ながら甘いものを食べることですね」

写真:ご機嫌な様子でで、電車のおもちゃをレールの上で走らせて遊ぶはるく君。恭三パパが後ろから軽く手を添えています
写真:両手に電車のおもちゃを持っているはるく君。はるく君の後ろで優しく微笑む友美さん。
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更新日:2024年09月05日