令和8(2026)年度の市長随想

このページは、「広報かしわざき」に掲載した記事をもとに作成しています。

こどもの日に思う(2026年5月号)

随分前にタレントの小錦さんや狂言師の野村萬斎さんが出演されていた、文字通り日本語で遊ぶ、子ども向けのテレビ番組があった。

萬斎さんが繰り返していた「ややこしや」は「稚(やや)児(こ)しい」、赤ちゃんは大変だ、制御できない、というところからきている。
対義語は「大人しい」である。
一方、「おとなしい」に当てる漢字は「音無し」という場合もある。
つまり、思慮分別があり、静かな人が大人である。

世界では「大人しくなく」かつ「音無しくない」人間が世界を混乱に導いている。
もういい加減にしてもらいたい。

わが国もわが国である。
国の予備費を使って、ガソリンが安くなることや一部消費税が一時的にゼロになることを喜んでいいんだろうか。

柏崎は教育に最大限の力を入れている。
現場の先生方にも頑張っていただき、長年低迷していた柏崎の小学校、中学校の子どもたちの学力は県、全国平均を超えるようになった。
しかし、力を抜けばまた元に戻ってしまう。
本人たちの努力、家庭の応援、理解も大切な要素である。

もちろんみんながみんな大学に進まなくてもよい。
しかし、これからの時代、いずれの道に進むにせよ基礎学力は絶対的に大切である。

写真:苔むした川のほとりから淡い黄緑色をした新芽が出ている様子

柏崎の子のみならず、ウクライナ、ロシア、イラン、アメリカ、ガザ、イスラエルの子のためにも、一刻も早い平和、学べる環境の回復が望まれる。
心より願う。
私たち一人一人が認識しなければならないと思う。
今年は薫風、新緑をことさら有り難(がた)く思う。

菜の花や月は東に日は西に(与謝蕪村)

ささやかな人生とランドセル(2026年4月号)

入学式、入社式。
日本では多くの学校、会社で4月始まりである。
よく言われることだが何で?
桜が咲く季節だから?
「やっぱり入学式は桜でしょ」と主張する方も多い。

確かに桜の花の下でランドセルを背負った男の子、女の子が家族と共に写真を撮るというのは日本ならでは。
美しい。
欧米はじめアジアでも9月始まりの学校が多い。
「おぬしらは桜が無いからのう」と時代錯誤の私はひそかにほくそ笑み、日本人としてささやかな優越感に浸るのである。

そもそも国と花をイメージするのは、オランダ・チューリップ、ウクライナ・ひまわり(ソフィア・ローレン主演の映画)、イギリス・バラ、インド・蓮、ぐらいである。
私的には。

ランドセルの母国?であるオランダでも学校は9月始まりであり、チューリップに囲まれたピカピカの1年生ということにはなっていない。
そもそもオランダの子どもはランドセルなど背負っていない。
軍用背負いカバンだった「ランセル」が訛って「ランドセル」になったという。
それも明治からのものだという。

さて「木を見て森を見ず」減税にうつつを抜かすヘイワニッポン。
世界は戦争である。
ウクライナが一方的な侵攻を受けてから4年が過ぎたが、いまだ平和は訪れていない。
そして、中東。

気候変動、温暖化は進み、入学式には既に桜が散っていたという地方も多くなってきた。
本当にこんなことでいいのだろうか。

「花びらが散ったあとの 桜がとても冷たくされるように…」
と始まる春の名曲、伊勢正三作詞・作曲の『ささやかなこの人生』を口ずさむのである。

写真:ランドセルを背負い、入学式のスーツ姿で桜並木が続く道を歩く4人の子どもたち

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更新日:2026年05月01日