柏崎のものづくりの挑戦

大変革期を乗り越える産業イノベーションの推進

写真:柏崎フロンティアパーク

柏崎市は自動車部品製造を中心とした「ものづくりのまち」として、長きに渡り日本経済の一角を支えてきました。
物価、エネルギー価格高騰の影響と、深刻さを増す人材不足などが、依然としてものづくり産業に大きな影響を与える中、転換の時代を乗り越える製造事業者を力強くバックアップしています。

キーワード1「再生可能エネルギー電力導入支援」

図:電気料金を比較した3本の棒グラフ

世界的なカーボンニュートラルの動きの中で、環境負荷低減に取り組み企業価値の向上を図る企業が増えています。市は、再生可能エネルギー電力の調達にかかる費用の一部を補助し、市内事業者の脱炭素化に向けた取り組みを支援しています。

キーワード2「新分野への展開支援」

電動車の普及拡大、GX など、競争環境の急激な変化により、市内製造業にとって新たな分野に展開する好機が到来しています。次世代自動車分野や環境エネルギー分野を中心に、市独自の補助制度によって新分野展開や事業転換の取り組みを積極的に支援しています。

キーワード3「電力料金支援(通称:F補助金)

図:F補助金による電気料金の推移を表す図

原子力発電所立地自治体である柏崎市に工場などを新・増設した場合、国のF 補助金制度(原子力発電施設周辺地域企業立地支援事業費補助金)を活用できます。電気使用料金のおおむね半額が、8 年間(条件を満たせば最大24 年間)補助金として交付されます。

キーワード4「デジタル・産業のDX」

官民連携によるDX 推進体制「柏崎市DX 推進ラボ」を構築し、デジタル人材の育成、先進的な取り組み事例の共有など、基幹産業である、ものづくり産業をはじめとした各産業のDX を推進しています。

ものづくり最前線

株式会社オグロ「確かな技術と業界イメージの革新」

株式会社オグロは、旋盤・マシニングセンター・研削加工を中心として工作機械、産業機械などのミクロン単位が要求される精密部品の加工を主とする金属加工メーカーです。近年、工場の新設・増設と新しい設備の導入を行い、生産体制を拡充。従来得意だった量産加工に加え、柔軟な小ロットにも対応し、確かな技術と経験で業界をけん引しています。
次世代に向かって、社内のDX 化を実現するためにも大切なのは「人」。社内での技術の共有やコミュニケーションを大切に人材育成に注力しています。令和6(2024)年にはロゴマーク・ホームページ・作業着をスタイリッシュなイメージに一新。地元の若者たちに「製造業」に興味を持ってもらうことを視野に、企業のブランディングにも取り組んでいます。

写真:ミクロン単位の加工が必要な製品
写真:製品を加工する男性従業員
写真:男性と女性の従業員が、社屋の前で話しています

株式会社飯塚鉄工所「技術提案で活躍の場を世界へ」

創業よりポンプ・バルブなどの流体機器部品を得意とし、さらに真空機器、医療機器、新分野へも果敢に挑戦する株式会社飯塚鉄工所。品質に関する要件を熟知し、そのノウハウを活かした提案型営業と一貫生産を実践し、活躍の場を世界へと広げています。
脱炭素社会の実現に向けて、注目の集まる液化天然ガス(LNG)。アメリカのルイジアナ州に建設されるブルー水素プラントでも、試作品の提案営業を行うことで、同社で製造のポンプ部品が採用。環境保全に製品面で携わることで社員のモチベーションアップにもつながっています。飯塚社長は「お客様の技術力・商品を輝かせるため、自分たちも組織力をアップし、今後も技術力を磨き続けたい」と話します。

写真:LNGガスの輸送に使われるポンプ部品
写真:女性技術者が機械を操作しています
写真:男性と女性の従業員が、社屋の前で話しています

この記事に関するお問い合わせ先

総合企画部 元気発信課 情報発信係

〒945-8511
新潟県柏崎市日石町2番1号 市役所 本館2階
電話:0257-21-2311/ファクス:0257-23-5112
お問い合わせフォームはこちら

更新日:2024年10月01日