Uターン者インタビュー 田川さん
市外での経験を経て柏崎に戻り、自分らしい働き方を見つけた皆さんにインタビューしました。
柏崎に戻ることを決めた理由や現在の仕事の魅力、地元で働く中で感じるやりがいなど、それぞれの等身大のリアルな声をご紹介します。
このページは、広報かしわざき2026年8月号特集「『地元で働く』を当たり前の選択肢に」でのインタビュー全文を掲載します。
田川さん【株式会社小林文英堂】
――市外に転出したタイミングとそのきっかけを教えてください
中学卒業後は市外の高校へ進学しました。その後も県内の大学へ進学したため、早い段階から柏崎を離れて生活していました。当時は、地元で働くというイメージを持つ機会があまりなかったため、大学卒業後はそのまま上京して就職しました。
前職は、IT系グループ企業向けにシェアードサービスを提供する部門に所属し、労務管理や健診管理、健康経営の推進、コロナ禍での職域接種対応など、福利厚生に関わる業務を担当していました。
――市外での経験が今に活きていると感じることはありますか
前職は業務効率化を進める部署だったため、業務プロセスの見直しやデジタルツールの導入を、自ら考え実行する働き方が求められていました。そうした経験を通じて、課題を整理し、技術を活用して改善策を形にする力が身についたと思います。
そのおかげで、今の会社でDXなどの新しい取り組みに対しても抵抗感なく向き合うことができています。
――現在の仕事を選んだ理由を教えてください

これまで培ったスキルを活かしたいと思い、事務職を中心にハローワークで仕事を探していた中で、今の職場と出会いました。
学生時代には接客のアルバイト経験もあり、幅広い年代の方と関わることが好きだったので、人とのつながりを感じられるところにも魅力を感じ、入社を決めました。
実際に働いてみると、地元企業ならではの温かさや働きやすさを感じています。前職では終電近くまで働くこともありましたが、今は家族との時間を大切にしながら健康的に働くことができています。
――柏崎へ戻ろうと思ったきっかけは何ですか
前職を退職し、次の仕事を探すタイミングで、このまま関東に留まるか、地元に戻るかを考えました。家族から「帰ってきたら」と声をかけられたこともあり、良いタイミングだと思って戻ることを決めました。しかし、地元に戻ってきたことに対する周囲の評価を気にしてしまい、友人たちには1年遅れで戻ってきたことを伝えました。実際に伝えると好意的に受け止めてくれて、「もっと早く伝えるべきだった」と感じました。
――入社前と入社後で会社の印象に違いはありましたか

老舗企業なので、伝統を重んじる堅い雰囲気なのかなと思っていましたが、実際に働いてみると、時代に合わせて柔軟に変化していく会社だと感じました。
働き方や業務の進め方も少しずつ変化していて、新しい取り組みにも前向きです。社員の意見も取り入れながら、より良い方向へ進んでいるところが魅力だと思います。
――都会と比べて生活にどんな違いを感じますか

柏崎に戻ってからは、休日の過ごし方が少しインドア寄りになりました。その分、ゆったりとした時間の流れを感じられるようになりましたし、食材や食事のおいしさも改めて実感しています。
東京では休日になると出かけることが多かったのですが、今は家でゆっくり過ごす時間を楽しめています。
――ご家族の反応はいかがでしたか
家族はとても喜んでくれました。以前から「いつでも帰ってきていいよ」と言われていて、仕事探しの相談にも親身になってくれました。
今は実家暮らしなので、夕食を囲みながら仕事のことや日常の出来事を話す時間があります。そうした時間が、家族にとっても安心につながっているようです。
――地元ならではのつながりを感じることはありますか

通勤が徒歩なので、地域の方や学生さんと挨拶を交わす機会があります。仕事帰りに地域の方に「おかえり」と声をかけてもらうこともあり、そうした何気ないやり取りに救われることがあります。
また、お店に立っていると、購入した紙で作った作品を見せに来てくれるお客さまや、学校用品を買いにくる子どもたちとの交流もあり、人との距離の近さを感じています。
――これから柏崎で挑戦したいことはありますか
若い人たちが自然と集まるような、活気あるまちになってほしいと思っています。新しいお店が増える一方で、昔からあるお店がなくなっていく寂しさも感じています。
新しいものと昔からあるものが共存し、世代を超えて楽しめる柏崎になったらすてきだなと思います。
私自身も、何かできることを見つけながらチャレンジしていきたいです。
――最後に、Uターンを考えている方へメッセージをお願いします
地元に戻るか迷っている時は、親や周囲の目を気にしてしまいがちですが、大切なのは「どこで働くか」よりも「どんな働き方をして、どんな暮らしをしたいか」だと思います。
自分の気持ちに正直になって、自分らしい選択をしてほしいです。
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更新日:2026年08月01日