男性も女性も、一人一人が自分らしく

このページは、広報かしわざき2026年11月号に掲載された特集記事のインタビュー全文と男女共同参画の取り組みを紹介しています。

みんなの力を生かせる地域へ

  • 地域防災は力仕事だから、男性が向いてるんじゃない?
  • 子どもの行事やPTAは、母親が参加するものでしょ。
  • 地域の役員は男性が務めるもの。女性はお茶出しと決まっているよ。

「男性はこうするもの」「女性はこうあるべき」といった、 性別に基づく無意識の思い込みを 「アンコンシャス・バイアス」といいます。

このような性別などの思い込みにとらわれず、住民それぞれが力を生かせる地域づくりを進めている霜田昭さん(上条コミュニティセンター長)と猪俣裕子さん(田中・宝町町内会)にお話を伺いました。

「女性の力で広がる、地域の輪 」上条地区コミュニティ振興協議会

コミュニティの女性役員が増えたのは町内会の意見から

写真:インタビューに答えてくれた霜田さん

霜田昭さん
(上条コミセンセンター長)

約5年前にある町内会から「町内会推薦のコミュニティ役員は、コミセンをよく利用している女性にお願いしよう」という意見が出ました。それ以降、ほかの町内会でも女性役員が増えています。

女性役員は、女性が参加しやすい行事になるよう「こうしたらどうかな」と工夫しながら活動してくれます。友人を誘ってくれることで参加者の輪が広がり、地域活動を支える大切な存在となっています。

イベントの企画・運営では、細やかな気配りを生かして会場を飾り付けるなど、楽しみながら活動しています。

次の担い手を大切に育てています

上条コミュニティ振興協議会では、次の担い手を育てることにも力を入れています。

毎年8月に行う「上条夏の宵まつり」では、50代を中心とした実行委員会が企画・運営を担当しています。活動を通じて経験や達成感を積み重ね、将来の地域活動の担い手となることを期待しています。このほか、イベントに協力してくれた人や、子ども会の役員を務めた保護者たちと積極的にコミュニケーションを取り、コミュニティの活動への理解を深めてもらうことで、地域活動の担い手を増やしています。

小学生や中学生にはイベントの準備や出演、会場のアナウンスを手伝ってもらうなど、若い世代とのつながりも大切にしています。

写真:コミュニティまつりで販売する梨の袋詰めの作業をする4人の女性。後ろには梨が入ったコンテナが積まれ、机の上には袋詰めされた梨が並んでいます

コミュニティまつり「えがおフェスタ」で人気の梨販売の準備をする女性役員の皆さん

人と人のつながりが何より大切です

イベント後の役員会では、意見交換の時間を設け、一人一人の声を丁寧に聞くようにしています。

地域活動では、人と人とのつながりが何より大切です。性別にかかわらず、全ての人が参加しやすい環境を作りながら、これからも地域の仲間を増やしていきたいと考えています。

上条コミュニティのコミュニティまつり「えがおフェスタ」で笑顔いっぱいの役員の皆さん

会田会長を中心に役員の皆さんが集合。えがおフェスタ、お疲れさまでした!

「女性の視点で、地域の防災力を高める」田中・宝町町内会

町内の防災を見直したい

写真:身振り手振りを交えながらインタビューに応える猪俣さん

猪俣裕子さん(防災士)

田中・宝町町内会で15年間役員を務めています。

町内の防災を見直したいと考え、昨年、町内会長とともに防災士の資格取得に挑戦しました。どちらか一人でも合格できればいいと話していましたが、二人とも合格することができました。

学んだ知識は地域のためだけでなく、自分や家族の命を守ることにも役立っています。

防災について普段から考えておくことが大切です

防災への思いを強くしたきっかけは、平成19(2007)年の中越沖地震でした。避難所生活や断水を経験し、簡易トイレや水は自宅にも備えておくべきだと実感しました。

現在、町内は約500世帯あり、高齢者の一人暮らしも増えています。7人の役員だけで支えることは難しいため、今後は班ごとに役割を決め、誰が支援を必要としているかを普段から考えておくことが大切です。

町内では災害時を想定した取り組みを続けています

町内では年2回の町内クリーンデーに合わせて、班ごとの点呼や消火器の操作練習、簡易トイレの使い方の説明などを実施しています。納涼祭では、防災倉庫に備えている大型鍋やガス台を実際に使って料理を作るなど、災害時を想定した取り組みを続けています。今年は新たに防災講座やAED講習も実施しました。

写真:町内会施設の敷地で消火器の使い方を練習する地域の皆さん。水消火器を使用している男の子とお父さんがいます。

消火器の操作練習

写真:心肺蘇生法を学ぶ地域の皆さん。リズムよく人形の胸を押し、心臓マッサージの練習をしています

心肺蘇生法の練習

写真:町内会館で行われた防災講習会に集った地域の皆さん

防災講習会

避難所に女性の視点を生かす

写真:個室テントに設置された簡易トイレの使用方法をせつめいしているところ。ボックスに設置された排泄物用の袋に凝固剤を入れています

簡易トイレの使い方を説明する猪俣さん

災害時の避難所では、授乳室や更衣スペースが必要です。下着を干す場所も、男性と女性で分ける必要があると考えます。

避難所では食料や水の確保が注目されがちですが、女性は日頃から家族の生活を支えていることもあり、清潔な環境を保つことの大切さにも目が向きます。男性は災害時には「汚れていても仕方がない」と考えがちですが、女性は「できるだけ清潔に過ごしたい」と思うのではないでしょうか。

防災は特別なことではなく、日頃の備えの積み重ねです。

もっと女性防災士が増え、さまざまな立場の人の声を生かすことが、地域の防災力向上につながると思います。

働き方が変われば、暮らしも変わる

仕事も、家庭も、自分の時間も大切にしたい。そんな思いはみんな同じです。

誰もが働きやすく、安心して働き続けられる職場づくりに取り組む竹内電設代表取締役の竹内一公(かずまさ)さんにお話を伺いました。

株式会社竹内電設

バディ制度で安心して働ける職場づくりを。新卒採用者の離職率0%を継続

写真:社内会議室でインタビューに応える竹内さん

竹内一公(かずまさ)さん
(株式会社竹内電設代表取締役)

竹内電設では、現場代理人が一人で幅広い業務を担うため、残業が多く、精神的な負担も重いことが課題となっていました。そこで、「建設ディレクター」を採用し、書類作成やデータ整理、安全書類の管理などを集約することで、現場代理人が施工管理に専念できる体制を整えました。

その結果、無理のない現場運営が可能となり、業務の効率化だけでなく、工事の品質や安全性の向上も実現しています。

また、若手社員とベテラン社員が二人三脚で仕事を進める「バディ制度」を取り入れ、若手社員や女性社員も安心して、着実に経験を積み重ねられる環境を整えています。その結果、入社5~6年目でも2億円規模の工事で現場代理人を務める社員もいます。

こうした取り組みにより、新卒採用を開始した平成29(2017)年以降、新卒採用者の離職率は0%を保っています。

写真:柔和な笑顔を浮かべる篠田さん(男性)と吉野さん(女性)

建設ディレクターの篠田さん(写真左)と吉野さん(写真右)

女性社員も建設の現場で活躍しています

社員30人のうち7人が女性です。高校卒業後3年目で現場代理人となった女性社員が誕生しました。また、異業種から転職し、コミュニケーション力などを生かして建設ディレクターとして活躍する女性もいます。

女性社員が建築業界で力を発揮できるよう職場環境づくりにも力を入れています。市の補助金を利用して、女性トイレの改修や時短・フレックス勤務の導入も実施しました。この他にも、女性更衣室にエアコンを入れたほか、ドリンクサーバーやお掃除ロボットの導入など、できることから一つずつ改善を重ねています。

新潟県の認定制度「Ni-ful(ニーフル)」を取得し、これからも働きやすい職場づくりへ

令和7(2025)年10月に、新潟県が多様で柔軟な働き方や女性活躍に積極的に取り組む企業を認定する「Ni-ful(ニーフル)」のゴールド認定を取得しました。申請に当たっては、市の女性活躍推進アドバイザー事業を活用し、社会保険労務士から申請書類作成などの支援を受けました。Ni-fulゴールド取得後は、結婚祝金を3万円から5万円へ、出産祝金を5,000円から10万円へ増額するなどの改正も実施しました。

仕事が終わると、事務所の中央にある机を囲んで雑談やお菓子を楽しむ時間があります。安全が求められる厳しい仕事だからこそ、オンとオフのメリハリも大切です。一人一人の顔を見て、話をして、職場の風通しを良くすることを心掛けています。

写真:竹内電設の作業場に集まる社員の皆さん。一人が作業するところを暖かく見つめています

一人一人との会話を大切にし、風通しの良い職場づくりにつなげています

一人一人が自分らしく輝ける柏崎市へ

性別にかかわらず、一人一人が自分らしく力を発揮できるまちを目指して、柏崎市は令和8(2026)年3月に「柏崎市第5次男女共同参画基本計画」を策定しました。

これからも性別などによる無意識の思い込みをなくし、お互いの経験や視点を生かして、誰もが参加しやすく、安心して力を発揮できる環境づくりに努めていきます。

この記事に関するお問い合わせ先

総合企画部 人権擁護・男女共生推進課

〒945-8511
新潟県柏崎市日石町2番1号 市役所 本館3階
電話:0257-20-7605/ファクス:0257-22-5904
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更新日:2026年11月04日