北条中学校区地域懇談会を8月23日に開催しました

北条地区の皆さんが、北条コミュニティセンターで地域からのテーマや自由懇談など、さまざま意見や要望を市長と語り合いました。

写真:マイクを持って話す市長
写真:マイクを持ち、話す参加者

日時

令和5(2023)年8月23日(水曜日)午後6時30分~8時5分

場所

北条コミュニティセンター

参加者数

32人

市の出席者

市長、総務課(係長、主査)

懇談概要

  • 市長の地域に関する施策の説明
  • 地域からのテーマ
    • 北条地区の投票所2カ所(北条小学校・北条コミセン)の閉鎖時刻を午後7時に繰り上げできないか
    • 投票所の立会人を半日交代にできないか
    • 電気料値上げに対する市の支援はあるのか
    • 空き家の撤去について
    • 文化財維持修復事業の助成について
    • 県道田代小国線(県道252号線)上南条区間の歩道設置
    • 雪害による倒木処理
    • 交通弱者を考えたバス運行と北条地区内移動を行えるバス運行
    • 大雪による倒木発生の検証
    • 大雪の際には積雪量が多く、停電で孤立しがちな北条地域の除雪を早期に行ってほしい
  • 自由懇談

市長の地域に関する施策の説明(市長)

「新型コロナウイルス感染症」「北条中学校区の市の事業」「脱炭素のまちを目指すことについて」「柏崎市の人口減少、少子高齢化」等について説明しました。

地域からのテーマ

事前に提出されたテーマについて、市長が回答し、その後質疑を行いました。

説明者とは「地域からのテーマ」の趣旨を説明した方です。

北条地区の投票所2カ所(北条小学校・北条コミセン)の閉鎖時刻を午後7時に繰り上げできないか

説明者:選挙立会人の確保が年々厳しくなっているため、閉鎖時刻を現在の午後8時から午後7時に繰り上げてほしいです。閉鎖時刻の繰り上げにより投票率の低下が心配されますが、何か対策があればお聞きしたいです。また、今後、移動期日前投票所の設置は可能でしょうか。そして、前回の選挙で共通投票所がありましたが、よく分からなかったため、もっと周知方法を検討してほしいです。

市長:投票時間の繰り上げは、北条地区の有権者の方々の総意があれば基本的に可能です。総代会やコミュニティ振興協議会等で協議していただきたいと思います。また、移動期日前投票所は、投票所がなくなった五十土・小黒須・成沢地域に用意しましたが、投票所が2カ所ある北条地域には設置できません。共通投票所は、ご指摘のとおり周知が足りなかったと思います。今後は、コミセンの広報誌等も含めて、共通投票所の周知を一生懸命やらせていただきます。

投票所の立会人を半日交代にできないか

説明者:朝7時から夜8時まで長時間拘束されるため、女性の立会人の確保が難しいです。半日交代にすればもっと協力しやすいと思い提案します。

市長:半日交代にした場合、立会人の必要数が倍になります。通常でさえ確保が困難なのに、倍になればさらに集められないという意見もあるため、1日の立ち会いをお願いしています。どうしても1日の立ち会いが困難という場合は相談を受けますので、選挙管理委員会にご連絡ください。

電気料値上げに対する市の支援はあるのか

説明者:個人や施設・団体等に向けた市の支援はあるのでしょうか。また、昨年実施された農業用水ポンプ等の電気料の支援は支援金額が少なかったので、今年度はどのようになるかお聞かせいただければと思います。

市長:電気料も含めた物価高騰に対し、5月に総額約4億2千万円の予算措置をしています。個人向けとには、住民税の非課税世帯約8,200世帯に対し、1世帯当たり3万円の給付を7月31日から開始しています。また、電気使用量が少ない最新鋭エアコンへの買い替えに対して、1世帯当たり最大8万円の補助をしました。このほか、保育園や幼稚園の園児の給食材料費の高騰への支援や、電気使用量が少ないLED照明等を導入する企業に対し、最大200万円を支援しています。

空き家の撤去について

説明者:北条地区にも空き家が非常に多く、全く維持管理されておらず、老朽化により危険な状態の空き家が数軒あります。町内としてなかなか対策が取れないので、市としてどのような対応をしていただけるかお聞きできればと思います。

市長:北条地域で特定空家が4軒あります。相続されていない土地や建物もあるため、非常に対応が難しいです。空き家の維持管理がされていないため、何か対応してほしいというような場合は、建築住宅課へご相談ください。また、空き家にしないために空き家バンクという制度がありますので、ぜひ登録してください。登録料は無料で、もし借り手が見つかった場合には、空き家の清掃費用や家財の搬出・処分等の費用補助として、対象経費の2分の1、最大10万円を支援しています。空き家バンクでの成約率は6割ですので、ぜひ、ご利用いただきたいと思います。

文化財維持修復事業の助成について

説明者:昨年12月の大雪で、県の指定文化財である「中村の大スギ」が倒木し、民家に危険があるため、市から撤去していただきました。しかし、今回の伐採作業や神社の修復等にかかる町内の負担金の捻出は、世帯数が少ないために非常に大変でした。何か支援や助成金等の見直しはありませんでしょうか。また、今後、この大スギや神社の維持・管理も非常に大変なので、何か支援いただけないでしょうか。

市長:「中村の大スギ」は新潟県の指定文化財ですので、県からの補助を掛け合いましたが、県からの補助制度はありませんでした。そのため、今までの補助率を上回る新しい要綱、制度を作りました。町内の負担金もかかったという実情もありますが、市も本当にギリギリまでやらせていただいたということをご理解いただきたいと思います。

県道田代小国線(県道252号線)上南条区間の歩道設置

説明者:昨年の地域懇談会で市からもお力添えをお願いしたいと要望しましたが、今年4月に地域振興局に行きましたら担当者が変わり、状況を把握していませんでした。市からも働きかけをしてもらい、実現したいと思いますので、よろしくお願いします。

市長:市としては、昨年の9月2日に柏崎地域振興局に要望しました。今回の要望を再度県に確認したところ、「昨年度より町内会および市から歩道設置の要望を受けており、事業化に向けて予算要望を行ってまいります。」との回答があり、優先順位については、県管内で22件あるうちの8番目とのことでした。当該区間620メートルのうち通学路の300メートル強については、再度、県に要望します。

雪害による倒木処理

説明者:昨年の大雪の倒木処理については、補助のおかげでスムーズに行うことができ、大変ありがとうございました。しかし、山林の境界がはっきりしないため、この木は誰のものか分からないということが何件かありました。できましたら主要の道、農道、あるいは山道だけでも、重機を使う部分は、市道と同じ扱いにしてもらえれば大変助かります。

市長:いわゆる赤道と呼ばれる山道や農道等の倒木は、市が対応できない部分があります。小千谷市や長岡市でも、赤道等の維持管理は、農家組合や町内会、地元にお願いしています。農道であれば多面的機能支払という制度により、柔軟に使っていただける部分もありますので、農林水産課にご相談いただきたいと思います。

交通弱者を考えたバス運行と北条地区内移動を行えるバス運行

説明者:去年、北条踏切が改修され、バスの乗り入れが可能になりましたが、それに伴い、杉平・柏崎駅線と宮平北・柏崎駅線の統合はできないでしょうか。運転手も不足しているため、路線が減れば大変効率的だと思います。また、北条中と第五中と田尻を結び、学区の循環もできる気がします。一路線で北条地域が結ばれれば、北条地域内の往来も増えると思います。ぜひ、検討をお願いします。

市長:杉平線も宮平北線も市が補助を出していますが、利用者が少なく、越後交通からは継続は難しいという声をいただいています。柏崎市はこの11月から「あいくる」というAIのオンデマンド交通、乗り合いタクシーを13地域で始めます。上米山の谷根地区では、デマンドタクシーに近いものを週2回行っています。米山、笠島、青海川地区では、乗り合いタクシーを週1回実施しています。市が補助を行い、地元のコミュニティ振興協議会も費用負担して運行しています。北条地区には福祉有償があることは承知していますが、米山や上米山地区のような乗り合いタクシーをお考えいただく場合には、利用頻度も含めてご相談いただきたいと思います。

大雪による倒木発生の検証

説明者:昨年12月の大雪での倒木は、どうして発生したのかお聞きしたいです。

市長:調べた結果、冠雪は「気温がマイナス3度~0度、風速が毎秒3メートル以下」で成長しやすいとのことです。また、冬の始まりで重い雪であったため、大広田では、1平方メートルで最大27キログラムの冠雪があったそうです。同レベルの冠雪は1980年、1960年台までさかのぼるため、数十年に一度の大雪でした。冬の始まりで重い雪が一気に積もり、風が吹かずに冠雪が成長したというのが、専門家の分析です。

大雪の際には積雪量が多く、停電で孤立しがちな北条地域の除雪を早期に行ってほしい

説明者:今回の大雪で犠牲者や長期間の停電・孤立が発生しました。大雪による倒木の影響で復旧作業ができず、停電が長く続いたとのことですが、事前に大雪が分かるなら、北条地区の除雪体制の見直しを行ってほしいです。大雪でも何とか市街に出て行けるような除雪体制をとってもらえればありがたいです。

市長:どこの地域でも早く除雪してもらいたいという要望があります。除雪業者も本当に頑張っていますが、人手不足とオペレーターの高齢化が問題になっています。しかし、今回と同様のことがないよう、昨年から市も補助金を出してオペレーターの養成を始めています。北条地区も含め、少しでも早くきれいに除雪できるように体制を見直したいと思います。

自由懇談

「干ばつに対する市からの支援」「除雪体制」「緊急時における太陽光発電所の電源活用」について懇談しました。

この記事に関するお問い合わせ先

総合企画部 総務課 総務係

〒945-8511
新潟県柏崎市日石町2番1号 市役所 本館3階
電話:0257-21-2330/ファクス:0257-22-5904
お問い合わせフォームはこちら

更新日:2023年11月02日