第三中学校区地域懇談会を8月9日に開催しました

大洲地区、米山地区、上米山地区、鯨波地区、剣野地区の皆さんが、大洲コミュニティセンターで地域からのテーマや自由懇談など、さまざま意見や要望を市長と語り合いました。

写真:マイクを持ち説明をする市長
写真:マイクを持って話す参加者

日時

令和5(2023)年8月9日(水曜日)午後6時30分~8時

場所

大洲コミュニティセンター

参加者数

30人

市の出席者

市長、総合企画部長、総務課(係長)

懇談概要

市長の地域に関する施策の説明(市長)

「新型コロナウイルスの感染状況について」「脱炭素エネルギー施策について」「AI新交通「あいくる」について」等について説明しました。

地域からのテーマ

事前に提出されたテーマについて、市長が回答し、その後質疑を行いました。

説明者とは「地域からのテーマ」の趣旨を説明した方です。

私有地樹木伐採に係る交渉

説明者:三島町と剣野町の境にある急峻な山が、民家に接しています。そこの樹木が倒れたり折れたりしたら危ないと懸念された近隣の方から伐採の要請がありました。3~4年前に剣野町内会長、三島町内会長、山の地主さんたちとで話し合い、地主さんたちに樹木を伐採してもらったのですが、一部、伐採されていないところがあります。地主さんに町内会からお願いをしているのですが、境界がよく分からないこともあり、話が進んでいません。
今回の場所は、傾斜地の下に赤道と奥に墓地があります。解決策がありましたら、お伺いしたいと思います。

市長:この4月から民法233条が改正され、土地の境界を越えてきた枝は所有者でなくとも超えてきた部分を切ることができるようになりました。三島町と剣野町の方々が共有している共同墓地は、昭和20年に町内会から市に帰属したものです。今お話しいただいた場所の市道に張り出していた枝は伐採しました。

特定空き家も非常に問題があり、相続されていないもの、相続放棄されているものについて、勝手に行政が壊したり、直したり、手を入れたりすることは基本的にできません。今回の伐採も市が行うのは非常に難しいですが、市有地も関係しているので、担当から連絡し、解決策を具体的に練りたいと考えます。

大雨予報(警報)の際の自主避難所開設について

説明者:今年6月30日の大雨予報の際に市内一部のコミュニティセンターや小中学校に自主避難所が開設されました。その全てが西部地区であり、三中校区でした。結果として避難された方はいなかったと聞いています。
実際に、それほどの雨は感じませんでした。早い対応だったというのは分かりますが、コミュニティセンターが開設しているのであれば、隣の小学校や三中まで避難所として開設する必要があったのかと感じました。
今回の大雨に関して、なぜ西部地区だけが対象だったのかお尋ねします。

市長:避難所については、新潟地方気象台と新潟県が発表する気象情報や警戒レベルの情報、新潟県の土砂災害警戒情報システムでの土砂災害危険度判定図、雨量解析値をベースに、開設を判断しています。

今回の避難所開設は三中校区のみでした。1つ目の要因として、三中校区全域に大雨が降るという予報があり、2つ目として、新潟県土砂災害警戒情報システムでの危険箇所が三中校区にあったことから、避難情報を出しました。本来であれば、避難は東の輪地区だけでいいのですが、三中校区全体、西部地区全体に大きな厚い雨雲がかかっていたため、念のために避難所を開設しました。
6月30日の雨のときは、少し柔軟性に欠けたのかもしれませんが、念には念を入れての対応だったということでご理解いただきたいと思います。

柏崎港が目指す活性化の方向性について

説明者:市道柏崎1-2号線から港の野積場を見るとほとんど利用がなく広大な空き地となっています。新潟県港湾統計の取扱貨物量は、平成23(2011)年で約17万トン、令和3(2021)年で約10万8千トンと減少傾向です。新たな活路を見いださない限り、物流主体の港としての利用は難しいのではないかと考えます。中越地震の際には、海上からの支援物資の輸送や給水活動の拠点として、震災時の初動活動に大きく貢献したことから、港の機能を確保しつつ、「人と物」から「にぎわいのある港」に転換を図るべきではないでしょうか。
そこで柏崎港の活性化の提案です。柏崎港には漁港があるので、水産活動のさらなる拠点基地として漁業機能を強化拡充し、観光漁業の育成を図ったらどうでしょうか。具体的には、水揚げされた魚介類の直売所や、その場ですぐに食べられる食堂を設置し、海の駅として位置付け、観光客を呼び込むことを提案します。

次に質問ですが、再生可能エネルギー業に関連した可能性とは何かということです。今年度施政方針には、「柏崎港は、新たな事業者による港湾利用や、再生可能エネルギー事業に関連した利活用の可能性など、港湾管理者と連携し、引き続き検討を進めていく」とあります。港への太陽光パネルの設置や風力発電も検討材料の一つとしてあるのか、現段階でどのような事業を考えているのかお伺いします。

市長:柏崎港は国際貿易港ですが、今年中に外国と取り引きする船が2艘、往復で4回、柏崎港を使わないと国際貿易港の認定が取り消されます。2年続けて、6艘の船が12回、外国と行き来するという認定の条件を満たさないと取り消され、昨年度も条件を満たしませんでした。もちろん国際貿易港の指定がなくなったとしても、柏崎港がなくなるわけではありません。国際貿易港として50年以上の歴史がありますので、何とか頑張ってもらいたいと思います。

観光漁業も頑張ったらどうかというご要望ですが、ヒゲソリダイやアラなど、新潟漁業協同組合柏崎支所(以下漁協)の皆さんに非常に頑張っていただいています。今年4年ぶりに開催した「かしわざき港おさかな祭り」では、6千人の方がお越しになり、ポテンシャルはあると思います。しかし、毎日「夕海」で新鮮な魚が出せるかを漁協に確認したところ、「無理」との回答でした。残念ながら柏崎の漁獲量はそう多くないのですが、「朝市」などを開催していきます。また、「夕海」は10年前に比べて格段に入り込み客が増えています。今まで以上に漁協と協力しながら、人が集まる港、買い物ができる港、楽しい港を目指したいと考えています。

再生可能エネルギーの可能性ですが、国際貿易港を維持すると同時に、再生可能エネルギーの拠点港としたいという大きな野心を描いています。柏崎もカーボンニュートラルポートとして認められたいとの思いから、今年1月下旬から2月上旬にスウェーデンに行きました。日本の日立の大きな変電機器の工場がスウェーデンにあり、柏崎に一部でもいいから持ってこられないだろうかと考えています。私は、北海道、青森、秋田で作られる洋上の風力発電を海底直流送電で持ってきて柏崎港で陸揚げしてもらいたいと国に要望しています。陸揚げ地点では直流から交流に変える変電施設が必要になります。非常に大きなスペースと変電機器が必要で、変電機器は重く、大きいので運ぶことも難しいことから柏崎港でと考えています。脱炭素のための機器を作ったり、輸出入したりというところで使えたらと思っています。

洋上風力発電に関して、新潟県は村上沖と胎内沖が促進地域として挙がっています。洋上風力発電所ができるとメンテナンスポートも必要になりますが、村上沖だと遠いので、新潟や岩船港のサブとして柏崎港が使えればよいと思い、変電機器も視野に入れて施政方針で述べさせていただきました。

洋上風力の電気をぜひ柏崎で陸揚げしてもらうとともに、柏崎港が非常に大きな存在になることを期待しています。

自由懇談

「番神避難道路の側溝および急傾斜地立木の伐採」「農業と林業」「町内への補助金制度」「ライフセーバーの確保と7月25日の郊外花火の打上場所」について懇談しました。

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更新日:2023年11月02日