瑞穂中学校区地域懇談会を7月27日に開催しました

中通地区と西中通地区の皆さんが、中通コミュニティセンターで地域からのテーマや自由懇談など、さまざま意見や要望を市長と語り合いました。

ホワイトボードに貼った資料に沿って説明を行う市長
意見交換を行う市民

日時

令和5(2023)年7月27日(木曜日)午後6時30分~8時

場所

中通コミュニティセンター

参加者数

28人

市の出席者

市長、総務課(課長、係長、主査)

懇談概要

  • 市長の地域に関する施策の説明
  • 地域からのテーマ
    • 高速道路曽地バス停付近にスマートインターの設置について
    • 防災行政無線について
    • 水道と共同アンテナについて
    • 県道荒浜中田線の歩道に接する倒壊危険のある無人家屋の作業場の解体撤去
    • 国道8号土合交差点信号を時差式にするか矢印通行にする
    • 国道8号線バイパスに関連しての剱橋の増設、侵入道路の増幅
    • 町内排水路の整備
    • 町内会集会施設建設費補助金の制度改正について
    • 原子力防災関係
  • 自由懇談

市長の地域に関する施策の説明(市長)

「令和6(2024)年度の道路整備事業の要望活動」「瑞穂中学校区の市の事業」「柏崎市の人口減少、少子高齢化」「株式会社INPEXの水素発電事業、株式会社リケンの水素エンジン事業」等について説明しました。

地域からのテーマ

事前に提出されたテーマについて、市長が回答し、その後質疑を行いました。

説明者とは「地域からのテーマ」の趣旨を説明した方です。

高速道路曽地バス停付近にスマートインターの設置について

説明者:中通は原子力災害時における即時避難区域(PAZ)内であり、発災時は原則自家用車、またはバスでの避難が指定された地区ですが、スマートインターの設置により、素早い避難が可能になると信じています。昨年は小学校の統合方針も示され、さらに地区外転出、少子高齢化、過疎化に拍車がかかる気がします。原子力災害時の避難路の確保、そして中通地区の活性化の実現に向けた要望ですのでよろしくお願いいたします。

市長:7月18日に県知事、刈羽村長とともに、原子力防災担当大臣に対して、原子力災害時の住民避難を円滑にするための道路の整備等に関する要望書を提出し、5つの項目を要望として挙げました。曽地スマートインターの設置、北陸道と国道353号との交差点付近のスマートインターの整備、米山インターチェンジの米山大橋東側への移設もしくは米山サービスエリアへの緊急進入路の整備、小村峠部分のトンネル新設、国道8号バイパスの早期完工という項目です。この曽地スマートインターの設置についても、しっかりと要望に挙げさせていただきました。

防災行政無線について

説明者:曽地は山中の集落が多いため、防災無線が非常に聞こえにくいです。電波の届きが悪く、屋外スピーカーの音が届きません。ぜひ聞こえるように対応していただきたいです。また、放送の内容が長すぎるため、もう少し内容を精査して、できるだけ簡潔な内容でお願いしたいと思います。

市長:令和4(2022)年度に電波の受信状況を調査し、それぞれ対応させていただきましたが、聞こえが悪いということがあれば、高性能アンテナの設置等も含めて、防災・原子力課が対応しますのでご連絡ください。また、防災無線の内容は、警察、市以外からのお知らせや要請もあるため、どうしても長くなりますが、簡潔になるよう努めます。スマートフォンにも防災無線と同じ内容を送信していますので、登録をお願いしたいと思います。登録方法は、ホームページや広報かしわざきで分かりやすく周知します。

水道と共同アンテナについて

説明者:成沢、五十土、小黒須は、いまだ水道も通っていないため水道の整備をお願いします。また、3地区ではテレビの共同アンテナを使っていますが、住民の減少に伴い、修繕等の維持・管理が難しい状況です。市の補助金制度は一度使うと何年間か使えないこともあるため、補助金制度を毎回使えるようにするなどの改革・対応をお願いします。

市長:約30年前に水道整備にかかる費用試算を行ったところ、成沢地区だけで約9億円、そして1世帯当たりの負担が2千万円かかることが分かり、現実的ではないと思います。渇水等の水不足の際には上下水道局にご連絡いただければ、水の入ったタンクをご自宅にお届けします。テレビの共同アンテナについては、令和3(2021)年度に補助制度を見直し、補助上限額を100万円から上限額なしに、補助率も、2分の1から3分の2へ改定しました。新しい制度を活用していただきたいと思います。

県道荒浜中田線の歩道に接する倒壊危険のある無人家屋の作業場の解体撤去

説明者:3月中旬に、建築住宅課に防護ネットと歩道側の立ち入り禁止柵の修理をお願いしました。写真と文書を地権者に出すということでしたが、その後の返事はありません。多分もう改善する見込みがないと思いますので、厳しい措置ができるかどうかも含めて検討をお願いします。

市長:今年3月22日に会長さん立ち会いのもと、空き家の状態を確認し、3月27日付けで所有者に対し、屋根・外壁・建具の修繕・雑草立木の除去を行うよう指導書を送付しました。また、令和元(2019)年度に市が設置した防護ネットと立ち入り禁止柵が劣化していますので、7月19日付けで再度、所有者に対し指導書を送付しましたが、ともに返事は来ていません。今回の場合、所有者がいるため最悪の場合とは言えません。最悪の場合は、相続放棄されて所有者がいないことで、行政としても非常に困っているところです。また、行政代執行は簡単にできることではないため、当面の間、所有者がいる物件は、先ほど申し上げた処置でご理解いただきたいと思います。

国道8号土合交差点信号を時差式にするか矢印通行にする

説明者:劔橋から長岡方面になかなか右折できなかったことについて、朝7時から9時までの間、青信号を5秒長くしていただき、大変ありがとうございます。できれば、右折表示等があれば、安全面からもいいのではないかという話も出ています。国道8号バイパスとの絡みもあるので、将来的には右折信号が付いてくれれば、ありがたいです。

市長:警察から朝7時から9時までの通学・通勤の時間帯に、青信号を5秒長くしてもらいましたが、右折信号を付けるまでには至っていません。しかし、この場所は8号バイパスの現道拡幅区間になっており、今後、2車線から4車線化が図られます。事業主体である国、長岡国道事務所と警察も協力して、「どのような信号機の形態がスムーズな交通に資するかということを含めて、4車線化を検討したい」という回答がありましたので、ご了解ください。

国道8号バイパスに関連しての剱橋の増設、進入道路の増幅

説明者:劔橋の前に旧県道部分が一部残っています。その旧県道を使って劔橋を3車線にすれば、冬場の車の流れもだいぶ違ってきます。この県道荒浜中田線はトラックも結構走りますので、国道8号バイパスに絡めて検討いただければありがたいです。

市長:劔橋は平成21(2009)年に架け替えを行い、まだ14年しか経っていないため、3車線化は難しいとのことでした。その代わり、令和4(2022)年度に市道11-114号線の道路改良事業が完了し、整備されましたので、柏崎方面の交通は少し資するようになりました。また、長岡方面に行く道路に関しては、長新橋への道路を改良しながら新しく市道を作るよう、現在、整備を考えているところです。ご意見やご了解をいただきながら最終決定したいと考えています。

町内排水路の整備

説明者:国道8号バイパス工事と合わせて町内排水路の整備も行うという話があったそうです。現在、バイパス工事は未着工のため、排水路が整備されておらず、町内の側溝清掃が大きな負担となっています。ハザードマップ上では、この辺は浸水箇所が非常に多く、先般の大雨時も、川が上がる寸前でした。バイパス工事に合わせて排水能力の増強を考えているので、それまで待ってほしいという市の回答ですが、非常に困っています。早急な対応をお願いしたいです。

市長:抜本的な解決のためには、8号バイパス事業と調整しながら県道荒浜中田線付近から別山川出口まで約440メートルの改修が必要になります。電柱置き場付近の市道横断部が、湛水の要因となっていますので、来年度以降、湛水、浸水被害の軽減のため、部分的な改修を検討したいと考えています。ただし、抜本的な解決ではないので、なかなか効果が出ないかもしれませんが、ご理解いただきたいと思います。

町内会集会施設建設費補助金の制度改正について

説明者:公会堂の修繕をするため、再三、担当課と話をし、内容・説明はよく理解できています。全町内会に公平な制度だという説明でしたが、町内会には財源の潤沢な町内会とそうでない町内会があります。この制度を必要としている町内会に見合う制度にしていただきたいです。

市長:町内会の公会堂、施設等を修繕したいという要望はたくさんあり、令和5(2023)年度から新築、改築、増築などの補助率を今までの40パーセントから50パーセントへ、補助限度額も400万円から500万円に上げました。しかし、修繕や改装も対象にすると、かなりの要望が出てきます。まずは新築・改築・増築に限り、修繕や改装は、今のところご容赦いただきたいと思います。

原子力防災関係

説明者:テレビでよく道路の状況を見ていますが、災害時の見える化ができれば、道路が通行できる状況なのか、家にいるべきなのかが分かると思います。市と事業者側がタッグを組んではどうかという提案です。

市長:洪水ハザードマップでは、北陸自動車道と国道8号の交差点付近までは、洪水や浸水の実績がある、もしくは想定される地域です。曽地スマートインターの設置も、このことを念頭に置きながら県に要望しています。そして、原子力防災の観点だと、西中通地区の方々は妙高方面に避難しますので、何よりも4車線化を含めて、国道8号バイパスを早く完成させることが必要になります。中通地区の方々は基本的に国道8号を通って湯沢方面に避難しますが、昨年12月の大雪時には、国道8号を中心に交通渋滞が生じました。監視カメラが12カ所設置されていますが、どこから渋滞が始まっているか見当がつきませんでした。そのため、国に要望して監視カメラを28カ所追加して、40カ所にしました。いざというときの円滑な避難に関係する道路整備等は、新しい機器等も導入しながら、できる限りのことはさせていただきます。気付いた点がありましたら、ご意見をいただきたいと思います。

自由懇談

「原子力防災関係」「曽地スマートインターの設置と広域農道の除雪」「即時避難できない人のための避難シェルターの設置」「中通小学校の統合」について懇談しました。

この記事に関するお問い合わせ先

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更新日:2023年11月02日