西山中学校区地域懇談会を8月7日に開催しました

南部地区、二田地区、西山地区の皆さんが、西山町いきいき館で地域からのテーマや自由懇談など、さまざま意見や要望を市長と語り合いました。

写真:マイクを持って話す市長
写真:マイクを持って質問をする参加者

日時

令和60(2024)年8月7日(水曜日)午後6時30分~8時4分

場所

西山町いきいき館

参加者数

25人

市の出席者

市長、総務課(課長、課長代理、主事)

懇談概要

  • 市長の地域に関する施策の説明
  • 地域からのテーマ
    • 過疎地特別措置期間中に南部コミュニティセンター改修工事の実施について
    • 大規模ソーラー発電の影響について
    • 歩道側の河川が原野化しています
    • 総合防災の観点からインフラ水資源の確保をお願いします
    • 長嶺大池の法面を恒久的に措置してください
    • 長嶺大池のしゅんせつ及び蓮刈りを柏崎市の事業としていただきたい
    • 柏崎市内に於ける情報通信、不足(トンネル内部)改善要望
    • 柏崎刈羽原発の有事の際の住民避難対策及びその後の生活は万全ですか。『できるのですか?』
    • 西山ふれあいクリニック移転に伴う薬局の移転について
  • 自由懇談

市長の地域に関する施策の説明(市長)

「津波ハザードマップ」「中学校区ごとの高齢化率」「柏崎総合医療センター」等について説明しました。

地域からのテーマ

事前に提出されたテーマについて、市長が回答し、その後質疑を行いました。

説明者とは「地域からのテーマ」の趣旨を説明した方です。

過疎地特別措置期間中に南部コミュニティセンター改修工事の実施について

説明者:過疎地域特別措置期間中に南部コミセンの改修工事の実施をお願いします。令和2(2020)年に大規模改修工事が予定されていましたが、実施されず建物の老朽化が進んでいます。南部コミセンは地域唯一の公共施設で、重要な地域の活動拠点や防災拠点です。特別措置法の経過措置期間中の特典を生かして、早期の工事実施を提案します。

市長:南部コミセンの大規模改修については、柏崎市公共施設等総合管理計画を基に、コミュニティセンター個別施設計画を策定して進めています。令和3(2021)年1月15日開催の第5回西山地区コミセン統合検討委員会で「世帯数が200世帯を下回る地域の施設は大規模改修は行わない。災害時の拠点としても使えるようにサテライト・分館施設として運用方法や統廃合、複合化について検討する」と申し上げたとおり、大規模改修は考えていません。部分的な不具合は順次改善する計画のため、不具合の申し出は承ります。

大規模ソーラー発電の影響について

説明者:大規模ソーラー発電が坂田町内会に1基増え、その電源を黒部地内から送電線に繋げることで配線されていますが、高圧電流が流れることに危険を感じています。発電の起き始めと収まる頃の低周波が不安なので市で調査できないでしょうか。

市長:市が直接関与していないため調査することはできませんが、心配される点を確認しました。国の「電気設備に関する技術基準を定める省令」で、電力設備から発生する磁界の大きさを200マイクロテスラ以下と規制しています。太陽光発電所の建設にあたっては、規制値を下回る値で設計し、工事着工前に東北電力ネットワークへの技術的な検討手続きを実施した上で、送電線への接続が可能です。当該地は、東北電力ネットワークの技術的な検討で「健康に有害な影響はない」と判断され許可されています。

歩道側の河川が原野化しています

説明者:二田川脇、二田から黒部の間にある通学路の歩道脇が原野化し、小動物のすみかとなりつつあります。この敷地の所有者が町内会では分からず、イノシシが掘ったような跡があり、通学路として非常に危ないので対処をお願いします。

市長:国道116号を管理する長岡国道事務所柏崎維持出張所から「国道部分の除草・草刈りは、維持管理計画に基づき、安全上支障がある区間を除き、年1回実施する。今後も継続して歩行者の安全を確保できるよう道路パトロールなどを行い、適切な国道の維持管理に努める」「草刈りの範囲である法面から1.5メートル程度を超える部分の草刈作業は難しいが、除草剤の支給は可能」と回答がありました。二田川を管理する県柏崎地域振興局地域整備部治水・港湾課から「要望区間の除草作業は8月6日に完了した」と報告がありました。

総合防災の観点からインフラ水資源の確保をお願いします

説明者:複合災害が起きると上下水道が止まりますが、町内にはまだ使える井戸があります。そのうちの数箇所は十分に使えますが、他の箇所については不明です。複合災害時のインフラの観点から市で検査などをお願いします。

市長:災害時の水の確保の一つとして井戸の活用がありますが、地震による水質の悪化などの懸念から飲用する場合は消毒剤を加え供するように進めています。また、県や市では緊急時に生活用水の給水拠点として使えるように配慮しています。消火用の水は防火水槽、ため池、河川などの活用が現実的だと考えています。ご要望の井戸が、防災上や公益性がある場合に水質検査を協議しますので、市上下水道局にお問い合わせください。

長嶺大池の法面を恒久的に措置してください

説明者:長嶺大池の市道部分は法面崩落防止のネットが張ってありますが、経年劣化や白鳥の行き来により、崩れかけています。町内会で土のうを置き簡易的に補修していますが、観光名所でもあるため、恒久的に補修し、市道が通行止めなどにならないように措置をお願いします。

市長:崩壊箇所は、市道用地ではなく農業用ため池用地の一部です。農業用ため池として修繕することになり、ため池管理者および受益者である長嶺農家組合の皆さんの負担が必要です。市の「小規模土地改良事業」の対象となる場合は、総事業費100万円以内、補助割合は事業費45%以内です。補助金45万円以内、農家組合の皆さまから55万円のご負担をお願いします。

長嶺大池のしゅんせつ及び蓮刈りを柏崎市の事業としていただきたい

説明者:白鳥が渡来する以前は、毎年秋にしゅんせつをしていましたが、白鳥が渡来するようになってからは水量確保のためにしなくなりました。そのため、鳥のふんや枯れた蓮がたまり、異臭や水量減少の原因になっていますので、市で対策ができないでしょうか。
また、白鳥保存会が白鳥の水路確保のためにボートを出して蓮を刈っていますが、人件費などが掛かるので市で補助できないでしょうか。

市長:長嶺大池は農業用ため池であるため、地元からご負担いただきます。白鳥のためでなく、農業用ため池として機能させるためであることが大原則ですので、国、県や市などの補助金により実施してください。また、ご相談については、市農林水産課にお問い合わせください。

柏崎市内に於ける情報通信、不足(トンネル内部)改善要望

説明者:市内の一部を除くトンネルは、携帯電話やラジオ・テレビがつながりません。災害時の連絡手段や外部の状況把握のために、トンネル内の放送受信機能の整備をお願いします。

市長:トンネル内の携帯電話やラジオの施設整備はトンネルの長さや交通量に基づいて決められています。トンネル管理者が必要性を判断した上で、国の許可や通信事業者の協力が必要になるので、すぐに対応することは難しいです。整備したいトンネルがあれば、管理者に要望しますのでお聞かせください。

柏崎刈羽原発の有事の際の住民避難対策、その後の生活は万全ですか?できるのですか?

説明者:自宅内避難をした場合、水道水は飲用として使用可能でしょうか。また、飲んで内部被ばくすることはないのでしょうか。
バスで避難しますが、一斉にバスの調達ができると思えません。どれくらい待つことになるのでしょうか。また、乗用車で避難する場合に当地域は村上市が避難場所となりますが、避難者を市はどのように把握されるのでしょうか。

市長:原発事故に対する被害者の救済としては、「原子力損害の賠償に関する法律」に基づいて賠償制度が設けられています。賠償措置額を超える原子力災害が発生した場合は、国が原子力事業者に必要な援助を行うことが可能となっています。
災害時は、国が県などと緊急時モニタリングを実施し、飲食物のスクリーニング検査を行います。基準を超えた場合は、内部被ばくを防ぐため経口摂取の制限を行いますので安心してください。また、原子力災害のみならず一般災害時でも飲料水と食料を3日分ほど備蓄することをお勧めしています。
バスの手配に関しては、新潟県のバス協会などと協力して、必ずバスが手配されるように協定を結んでいます。時間的なことは、PAZ圏内やUPZ圏内の避難者の動きによって変化することから申しあげられません。

西山ふれあいクリニック移転に伴う薬局の移転について

説明者:今年4月からいきいき館の奥にクリニックが移転しましたが、ハート調剤薬局西山店は移転せずに営業しています。そのため、県道を横断して300~400メートル移動することになりました。高齢者や体の不自由な方には非常に負担が大きく、危険を伴います。薬局が自主的に移転してもらうことを待つのではなく、市から西山ふれあいクリニックの近くに移転する働きかけをしたり、補助を考えたりしていただけないでしょうか。

市長:皆さまのご要望を調剤薬局に伝えたところ、現時点で「移転する予定はないが検討はしたい」と回答がありました。クリニックに関しては混雑解消のために移転をお願いしたところです。患者さんの多くは車でお越しいただいていますので、当面は車での移動をお願いしたいと思います。それでも、不便だという場合は改めて調剤薬局やクリニックに伝えます。

自由懇談

「南部コミセンの改修」について懇談しました。

この記事に関するお問い合わせ先

総合企画部 総務課 総務係

〒945-8511
新潟県柏崎市日石町2番1号 市役所 本館3階
電話:0257-21-2330/ファクス:0257-22-5904
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更新日:2024年11月05日