市長定例記者会見での質疑応答(令和3(2021)年4月7日)

令和3(2021)年4月7日(水曜日)の市長定例記者会見での報道機関の質問と、市長と市担当者の回答です。

主な内容

  • 新型コロナウイルスワクチン接種に関する質問
  • えんま市、ぎおん柏崎まつりの中止に関する質問
  • 高柳町事務所の位置付けが出張所になったことに関する質問
  • 原子力規制庁から出された是正措置命令への東京電力の対応に関する質問
  • オリンピックの事前合宿に関する質問
  • 高柳じょんのび村の村長募集に関する質問
  • 東京2020オリンピックの聖火リレーに関する質問

新型コロナウイルスワクチン接種に関する質問

記者:8月後半から始まる一般の接種は個別接種と集団接種のどちらを想定しているか。

市長:基本的には集団接種を考えています。

記者:ワクチン接種が柏崎市でも医療従事者を除いて始まるが、それに対する考えを伺いたい。また、効率的な接種が求められると思うが、その辺りはどのように考えているか。

市長:義務ではなく希望する方にということで、私共も副反応という言葉も含めながら案内しています。一般的には、国や日本医師会からもワクチン接種を推奨していると承知していますので、義務ではないですが、このワクチン接種を進めていきたいと考えています。

経済活動やそれぞれの地域の活動も含めて、新型コロナウイルスの影響を非常に強く受けてこの1年数カ月きています。これを何としても早く収束させなければならないと思っていますが、特効薬がまだ開発されていない以上、このワクチンに期待するところです。私共も初めての経験ですので、若干齟齬(そご)も出てくるかもしれませんが、昨年末から福祉保健部の98人態勢でタスクフォースを作り上げ、コールセンターもすでに開設して準備をしてきていますので、予約も含めてなるべくスムーズな対応をさせていただきたいと考えています。そして多くの方々にこのワクチンの意味をご理解いただけるよう広報していきたいと思っています。

えんま市、ぎおん柏崎まつりの中止に関する質問

記者:海の大花火大会は非常に大きなイベントの位置付けだと思うが、2年続けての中止について市長としての率直な感想を伺いたい。

市長:市長という職をいただいたにも関わらず、2年続けて大花火大会が開催できない、そして私たちの誇りとする、自慢とする花火大会を全国や世界の方々に発信することができないというのは、非常に残念です。市民の皆さんも私と同じような気持ちではないかと思います。今の状況を含めて、我慢せざるを得ないと自分にも言い聞かせますし、市民の皆さんにもご理解いただきたいと思っています。

記者:えんま市の中止について、昨年は秋に延期という話もあったと思う。今年は延期とせずに中止としたのは、ワクチン接種が進まないことなどが理由か。

市長:不特定多数が集まるイベントですし、えんま市はまさに密をある意味で売りにしているところもあります。例えば9月に延期したとすると、露天商の皆さんの予定もありますので、遅くとも7月にはやるかやらないかを決めなければなりません。7月ごろに決めることができるかといえば、ワクチン接種の状況がまだ見込めない時期ですので、残念ながら今年は中止という決断をせざるを得ないというところです。

記者:大花火大会も同じ理由で延期とはしないということか。

市長:はい。もし延期など先送りにした場合に、予約がもう始まる時期ですので、予約の問題や市外からお越しいただく方は旅行代理店なども含めた関係もありますので、今年は中止をはっきりさせたということです。

記者:大花火大会について、昨年のこの時期の会見では延期もしくは中止と話されたと思うが、この時期に中止を決断した理由をもう一度伺いたい。

市長:去年の今頃は、延期というかたちでなんとか花火大会を行えるのではないかという期待も持っていました。新型コロナウイルス感染症に対して、えんま市もなんとか方法を考えれば行えるのではないかという認識でした。

おととし、えんま市は最終日に大風が原因で始まって以来の中止をしました。昨年は何としてでもえんま市やぎおんまつりをしたいということで、何か手段を考えればできるのではないかと思っていましたが、コロナウイルスの力の大きさを思い知りました。

しかし、今年はコロナウイルスの力の大きさが身に染みていますし、ワクチンの状況がまだ確固としたものになっていないことを考えれば、今の段階で中止を決めた方が迷惑を掛ける方の数が少なくて済むのではないかと思ったところです。

記者:2年間続けて大花火大会が中止になるということで、柏崎の花火を忘れられないようにするためのPRなどはどのように考えているか。

市長:私の心持ちとしては、来年の花火は3倍分ぐらい上げたいという気持ちです。ぎおん柏崎まつりの海の大花火大会は海の花火大会として日本一だと自負していますので、来年は多くの方々にお越しいただいて、いつもにも増した規模の海の大花火大会を見たいということを今年1年かけて皆さんに話し続けたいと思っています。

えんま市も同様ですが、残念なのは2年続けてえんま市に行けないお子さんがいて、柏崎を離れるという方も出てきます。来年はさらに予算を増やし趣向を凝らしたえんま市にして、お子さんを中心に、やっぱりえんま市は楽しいと思われるようなスペシャルえんま市を考えたいと思っています。

記者:最近は事前登録制や県民限定のイベントなども増えているが、そういった検討はされたのか。

市長:はっきり申し上げると、検討するまでもなく無理です。花火大会は有料観覧席だけにしても、必ず土手やいろいろなところで見られる方がいらっしゃるので、限定しての不特定多数での花火大会は開催できません。同じようにえんま市も検討するまでもなく無理だと思っています。

高柳町事務所の位置付けが出張所になったことに関する質問

記者:高柳町事務所を出張所の位置付けにしたと話されたが、西山町事務所はどうか。

市長:西山町事務所も出張所の位置付けになりました。

原子力規制庁から出された是正措置命令への東京電力の対応に関する質問

記者:今日の午前中に、先日、原子力規制庁が出した核燃料の移動を禁じるという措置命令に対して弁明しないという回答をしたという情報が入った。今日の午後2時半から新潟市内で社長が会見を開くとのこと。これに当たり、市長は以前、東京電力に弁明を求めていたと思うが、弁明しないとしたことへの所感を伺いたい。

市長:ある意味ショックです。弁明しないというのは規制庁の指摘が全て正しいということですので、事案そのものは別として、私としては東京電力が行った事案後の対応に関しては弁明してもいい部分があるのではないかと思いました。例えば、規制庁に報告をしましたが、規制庁から規制委員会に報告されなかったということもありました。核施設防護規定に関しても、報告はしたということでした。東京電力の認識と、規制庁や規制委員会の認識が違っていたのだと今まで考えていたので、事実関係を正確に規制庁や規制委員会にあらためて報告して、こういう点はこうで、こういう点はこうだった、そして規制庁や規制委員会の対応はこうだったということを含めて、自分たちの行ってきたことに対してきちんと説明、規制庁の言葉で言えば弁明をしてもらいたかったと思います。

記者:これを踏まえて、今後東京電力に求めるようなことはあるか。

市長:社長自ら若手職員なども含めて集会の中で意見交換を始めていますし、私も社長から決意や実践も聞いています。そういったことを積み重ねながら、何よりも大切なのは、東京電力の社員、特に若い社員一人一人に、過去に東京電力が社会、柏崎市、日本、国民に対してどのようなことを行ってきたのか、過去の不祥事を全て伝えていくことだろうと思います。意識のなさ、至らなさが今回の事案を引き起こした原因だと私は考えていますので、いかに原子力施設を守っていくか、担っていくか、ましてこれから再稼働させようという方向を持っている会社なので、社員一人一人がどのような責任を持っているのかを自覚していただきたい。自覚していただくために、過去どれだけこの会社が社会や柏崎市民を裏切ってきたかをもう一度検証し、特に若い社員に伝えいただきたいと思います。

記者:核燃料の移動禁止の是正措置命令が近く確定することになるが、受け止めを伺いたい。

市長:この移動禁止で、号機間移動もできないということになり、あらゆることが止まることになります。それは措置として仕方ないことだろうと思います。2千時間/人かかる検査が必要という話でしたが、1人で行えば2千時間かかるということで、例えば200人で行えばという話になります。私は規制庁職員との意見交換の中で、この東京電力の問題に関しての検査にかなりの態勢を組むと聞いています。更田委員長が2千時間/人の検査は1年以上かかるという話をされましたが、態勢によっては1年かからないで終わるのではないかと考えています。一体どのぐらいの態勢でどのぐらい時間がかかるのかというスケジュール感を示していただければありがたいと思っています。

オリンピックの事前合宿に関する質問

記者:オリンピックの事前合宿が長岡や加茂でさまざまな理由から中止になっているが、柏崎市の現状を伺いたい。

市長:水球で、セルビアとモンテネグロを中心に事前合宿が考えられていますが、私が承知している限りでは、今のところ両国から事前合宿の中止や延期、もしくは期間を短くするという連絡はいただいていません。

記者:本来であれば行われるであろうセレモニーや交流などが難しくなっていると思うが、このような現状をどのように考えるか。

市長:もちろん歓迎すべきものではありませんが、オリンピックが今の段階では開催される方向で進んでいますので、私共としては協力させていただきたいと思います。新型コロナウイルスに関する制限もありますが、お越しいただく方にはできる限りのおもてなしをさせていただきたいと思います。普通の状況から考えると非常に限定されたものにならざるを得ないと思いますし、お越しいただく方も限定的になると思いますが、その辺りはご理解いただけるものと承知しています。

記者:セルビアとモンテネグロの両国から、いつからいつまでどのぐらいの人数で来るという具体的な話はもう来ているのか。

教育長:確認します。

高柳じょんのび村の村長募集に関する質問

記者:高柳のじょんのび村の村長を先月26日まで募集してこられたかと思うが、応募状況などを伺いたい。

市長:15人からご応募いただきました。これから選考基準に則り選考させていただく予定です。

記者:15人は市内の方か。

市長:市内、県内の方が多かったです。

東京2020オリンピックの聖火リレーに関する質問

記者:6月4日に聖火リレーが柏崎を走ると思うが、現時点で聖火リレーは予定どおり実施されるのか。

市長:今のところ、6月4日の聖火リレーは予定どおり行うつもりです。有名人が柏崎を走るということは予定していませんので、たくさんの人が密になることはないだろうと承知しています。いずれにしても、密になることも防ぎながら聖火リレーは予定どおり行いたいと思っています。

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更新日:2021年04月27日