市長定例記者会見での質疑応答(令和3(2021)年11月10日)

令和3(2021)年11月10日(水曜日)の市長定例記者会見での報道機関の質問と、市長と市担当者の回答です。

主な内容

  • 新型コロナワクチンに関する質問
  • 学力向上プロジェクトに関する質問
  • ワクチン接種済証に関する質問
  • GO TO 忘新年会に関する質問
  • 原子力防災訓練に関する質問
  • 衆議院議員総選挙に関する質問
  • 原油の高騰に関する質問
  • 市長2期目就任からの1年間の振り返りに関する質問

新型コロナワクチンに関する質問

記者:3回目接種が年内からスタートということだが、2回目を終えての評価などを伺いたい。

市長:まず何よりも、市民の皆さまのご協力、ご理解が非常にありがたかったです。また、医療関係者はじめ、それぞれの病院や医療機関のご協力が非常にありがたかったです。そのおかげでほぼ予定通り11月上旬に希望者の2回の接種を終えることができたと私なりの総括をさせていただきます。

記者:いつ次の波が来るか分からないが、3回目接種に当たっての意気込みのようなものを伺いたい。

市長:先ほど申し上げたように、国の方向性がしっかりと定まっているとは承知していません。また、民間製薬会社の内服薬なども最終段階にきていると承知していますので、そういったものが例えば年内に手に入るようになれば、わざわざ3回目を打たなくてもいいかという気持ちになる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、国としては2回目接種から8カ月経過した方に関しては、3回目を接種した方がよりワクチンの効力が続くということで3回目接種を進めようとしています。そういったことを含めて、市民の皆さまにはいろいろな選択肢や国の考え方をお伝えする必要があるだろうと考えています。

学力向上プロジェクトに関する質問

記者:指導補助員と介助員をさらに増員するということだが、どれぐらい人数を増やすのか。

市長:市長に就任してから10人単位で増やしてきましたので、5年前と比べるとおそらく数十人は多くなっていると思います。令和4年度は、指導補助員と介助員共に2人から3人ぐらいずつ増やしたいと思っています。ここにきて、指導補助員や介助員の求人をしても、なかなかふさわしい方や条件に合った方が見つからないという状況にあります。現状を少しでも改善するために指導補助員や介助員をお願いしようとしていますので、誰でもいいというものではありません。たくさん増やしたいという気持ちはやまやまですが、財源や質も含めて勘案しながら考えていかなければいけないだろうと思っています。

記者:令和3年度全国学力・学習状況調査の結果、応用力・活用力が全国平均や県平均より劣っていたということだが、ここ数年このような傾向が続いているのか。

市長:今までは、基礎・基本を中心としたNRTという学力検査が全国的に行われていたようです。しかし、大学入試制度改革との関係の中で、国が小・中学校で行われるテストを、基礎・基本を確認するという内容から応用力・活用力を確認するという内容に変えてきました。それが今年度から始まりましたので、その中で応用力・活用力が少し劣っていたことが分かったということです。

記者:資料の中で、昨日、今後の具体的方策を決定されたとあるが、どんなことをやるのか。

市長:昨日の段階では、大きな方向性として、それぞれの先生方が行う授業を応用力・活用力をしっかり身に付けてもらえるように改善する、ギガスクール構想の中で配布しているタブレットを活用していく、家庭学習の習慣化を市教育委員会全体として意識化するということです。

記者:12月の総合学力調査は全学年を対象に行うものなのか。

市長:中学校3年生を除く全学年です。

ワクチン接種済証に関する質問

記者:柏崎市のワクチン接種済証のシステムや実施時期を伺いたい。

市長:柏崎市の接種済証というものは市の国保医療課と健康推進課で発行しています。ぴったりサービスを使った接種証明書は国の制度を使ったものです。柏崎市が出している接種済証は累計で74件申請がありました。国の接種証明書、いわゆるワクチンパスポートの交付数は、7月からで82件です。接種済証は、皆さんがワクチンを接種した際にシールを貼られた紙と身分証明書をお持ちいただければ発行します。

記者:市の接種済証はオンラインでは発行していないのか。

市長:国の接種証明書はオンライン申請できますが、市の接種済証は申し訳ありませんができません。

GO TO 忘新年会に関する質問

記者:資料では対象となる店舗は81店(未定)となっているが、これぐらいの数字になるということでよいか

市長:はい。昨年は74店舗でした。今年は市の認証店であることが条件ですので、昨年参画いただいた74店舗は自動的に加わります。加えて、昨年以降認証店になったお店や、これから新たに認証店を目指すお店を含めると80店以上になると思います。

記者:カラオケがある店も認証されるようになるが、そういった店も今回対象になるということか。

市長:はい。

記者:全体の予算規模はどれぐらいを見込んでいるのか。

市長:昨年から繰り越している国からの臨時交付金を使わせていただきます。

産業振興部長:総額約6,000万円を目安に考えています。繰り越し分に不足する部分は新たな財源措置をしていきたいという内容です。

記者:昨年の規模が約1,100万円なので、大幅に増額となるということでよいか。

市長:はい。特に飲食店の方々の売上の減が著しいので、少しでもカバーするために頑張らせていただくつもりです。

産業振興部長:補足をします。昨年の繰り越し分は約3,500万でした。これは全てお店に行くものではなく事務費なども含めた金額です。

原子力防災訓練に関する質問

記者:11月13日に船舶を利用した総合防災訓練が行われると思うが、今回の防災訓練を視察するに当たってどの辺りをよく見たいと考えているか。

市長:前回の船舶を使った防災訓練では、高浜港に椎谷地区の方々から集まっていただき、小さな船に乗っていただきました。そして、沖合に停泊している海上保安庁・海上自衛隊の船舶に乗り移るという訓練をしました。椎谷地区は高齢化率が非常に高いところですので、参加された方々のほとんどが65歳以上でした。お年寄りにとってみれば港から小さな船に乗るのも大変で、大きな船に乗り移るときが怖かったというお話も伺いました。私も港から知事と一緒に沖合の船舶を見ていたのですが、小型船舶が近づいても沖合ではうねりがあって安定せず時間がかかり、さらにお年寄りですので、乗り移るのも非常に困難でした。今年ご参加いただく方々も高齢者が多いと思いますが、今回は海上自衛隊がLCACというホバークラフト型の船舶を用意してくださいましたので、前回とは違う手段で大型船舶に移ることになります。浜でホバークラフトに乗っていただき、そのまま浜の上と海をホバークラフトで行って、沖合で待っている大きな船舶にホバークラフトごと入っていくという設えですので、前回の怖かったという思いを少しは軽減できると思います。いざ原子力災害のときには、高齢者、障がいなどがある方々の避難が非常に大きな課題だと思います。少しでもスムーズで安全な、安心していただけるような避難ができるかどうかを見せてもらいたいと思っています。

記者:そのホバークラフトには市長も知事も乗られるのか。

市長:私はホバークラフトに乗りますが、知事は先に大型船舶に行かれていると思います。その後、船からヘリコプターで移動します。

記者:市長からヘリコプターを使った避難への期待を伺ったが、刈羽村で県が予定していたヘリコプターの訓練が悪天候により2回とも中止になった。果たして避難に使えるのかどうかというところはどのように考えるか。

市長:今年の1月、鵜川地区のヘリの訓練を見せていただきましたが、私から見ればそよ風程度でも、ホバリングというのは非常に難しいものだなと思いました。しかし、バスを確保できるかどうかということもありますので、気象状況さえ合えば、やはりヘリコプターでの輸送というのは非常に重要なツールだろうと思います。いろいろな選択肢を用意しておくのは重要だと思いますし、今後もヘリコプターを使った避難というのは期待するところが大きいです。

衆議院議員総選挙に関する質問

記者:先月衆院選が終わったが、原発に関する議論はあったのかなかったのか、どういう見解を持っているか。

市長:私の市長選挙と同じで、当事者は私自身も含めて明確に自分の考え方を述べたと思っていますし、公報などでも書いたつもりですが、皆さんの捉え方が結果的にどうだったのかは承知していません。私は自民党の細田先生を応援させていただきましたが、あらゆるところで私は細田先生が原子力政策に関してお話しされているのを聞いていました。対抗された候補者の方々も明確に再稼働反対とおっしゃっていたように思いますし、真ん中のポジションのように思われる方々も、それぞれ選挙公報には原子力政策がしっかり書かれていましたので、一定程度議論されたのではないかと思っています。ただ、私の選挙のときもそうでしたが、原子力発電所の問題だけが市政にも国政にも大事な問題ではないので、バランスの取れた政策論議がされたのではないかと承知しています。

記者:各候補がある程度スタンスは示されていたという認識か。

市長:そう思っています。

原油の高騰に関する質問

記者:原油が高騰していて、新発田市が助成制度を設けているが、柏崎市の考えを伺いたい。

市長:今のところ、原油の高騰に対して柏崎市として支援することは考えていません。別の意味で本当に生活に困っている方がいらっしゃれば、灯油のみならず対応しなければならないと思っています。

市長2期目就任からの1年間の振り返りに関する質問

記者:市長2期目就任から1年経つが、この1年を振り返っての成果や所感を伺いたい。

市長:選挙が大昔のようにも感じますが、新型コロナウイルスに追い立てられた1年だったと思います。私のみならず、市の職員がコロナ対応をする中で、集団接種会場などで市民の皆さまと直接触れ合えて、直接ご意見をいただけたことは非常に良かったのではないかと思います。そして、市民の皆さまからいかに市職員、市役所が期待されているか、頼りにされているかが実感できたと思いますので、これは唯一コロナ騒動の中で良かった点ではないかと思っています。

記者:原発に関して、2期目に当選して年初めまでは、この1年は非常に大事な期間を過ごすことになると発言されたが、その後IDの不正利用などの問題が出てきた。改めて市長のこの1年を、想定との違いや今後の期待なども含めて振り返っていただきたい。

市長:昨年の選挙の後、皆さんも想定されなかっただろうと思いますし、私自身も全く想定していなかった方向に進んできていますので、語り尽くせません。今後に関しては、来年は県知事選挙や参議院選挙があります。そこでまた原子力発電所の再稼働の問題は、きっと争点の一つになってくるだろうと思います。しかし、私の選挙に関してみれば、何度も同じことを申し上げて選挙に当選させていただいたり、落選したりして、これで市民の皆さまの民意を確認できたと思ったら、またそうではない状況になっています。いつまでこういったことを繰り返さなければいけないのかということや、この影響の大きさは東京電力に非常に大きな問題として考えていただかなければならないと思います。

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更新日:2021年11月18日