原子力規制委員会の追加検査の中間とりまとめに関する市長コメント(令和4(2022)年4月27日報道発表)

本日(4月27日(水曜日))、第7回原子力規制委員会において、東京電力ホールディングス株式会社柏崎刈羽原子力発電所におけるIDカード不正使用事案及び核物質防護設備の機能の一部喪失事案に対する追加検査の中間とりまとめが了承されたことに関して、市長のコメントを次のとおりお知らせします。

市長コメント

規制委員会での「中間とりまとめ」報告、それに伴う更田委員長はじめ各委員の発言を伺い、私が抱いた感想、コメントは次の通り。

キーワードは二つ

1.柏崎刈羽特有の問題

2.具体化

 

1.他電力に共通する問題や東京電力の全社的な問題ではなく、柏崎刈羽原子力発電所に固有の問題 であると判断される、

という指摘は重く、考えるところが多い。ある意味ショックであった。

ではなぜ、柏崎刈羽だけなのかという解明がなされなければならない。

 

2.核物質防護設備のリースから買取りの動き、つまり時間基準保全から状態基準保全への変更はコスト意識が作用したように思われる。安全の確保が第一であることをもう一度確認してもらいたい。

 

ハード、ソフトそれぞれ改善点が指摘され、それを具体化することの決意、その裏付けが求められていた。東電にはその更新について具体計画を示していただき、速やかに実践していただきたい。

 

ハード、施設、機器に関しては新しいものを、という指摘に頷くところであった。柏崎の自然環境の厳しさも指摘されていたが、何を今さら、という感も持った。東電にはしっかりと設備更新は行ってもらいたい。規制委員会には柏崎刈羽の自然特性を踏まえたチェックを行っていただきたい。

 

ソフト面に関しては結局「人」の問題に帰するのだが、専任の核物質防護管理者がおかれてなかったこと、兼任の管理者が有効に機能していなかったことなどは組織論としてもお粗末である。

まとめて申し上げると1.で記したように、なぜ柏崎刈羽にこのような問題が生じるのか、という深層を東電、規制委員会ともに掘り下げ分析していただきたい。

 

令和4(2022)年4月27日

 

柏崎市長 櫻井 雅浩

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更新日:2022年04月27日