柏崎刈羽原子力発電所長会見で発表された事項に対する柏崎市長の見解・感想(令和4(2022)年10月27日報道発表)
本日(10月27日(木曜日))、東京電力ホールディングス株式会社柏崎刈羽原子力発電所長会見で発表された事項を受けての柏崎市長の見解・感想を、次のとおりお知らせします。
市長の見解・感想
本年令和4(2022)年2月24日、6号機 大物搬入建屋における杭が「残置物」に干渉し、一部破断、損傷している事実が判明したとき、私が申し上げたことは2つ。
- 同じような事例、残置物、杭が構内に他に無いか?徹底的に調べること。例えば、X線のようなもので「非破壊的」に調べられないか。
- その破断、損傷が原子力発電所の安全に及ぶものか否か徹底的に調べること。
今回、令和4(2022)年10月27日、発表されたことは大きく言えば2つ。
- 残置物に関連する杭の問題
- 長期間使用していなかった7号機タービン系主要設備における配管の水漏れ
1.に関しては、6号機フィルタベントを支える杭において3本目が残置物に接していることは、例え小さな部分であったとしてもフィルタベントが重要な施設であることに鑑み、残置物撤去後の影響についても確認してもらいたい。
「庭から大きな石が出てきました。掘り出しました。石の代わりに砂を埋めました。脇に生えていた梅の木が実を付けなくなりました。」という例え話からも、残置物撤去の影響も素人的には心配。
2.に関して、循環水系配管における損傷、海水漏れは私にとって心配が大きい。
60ミリメートルという大きさもその心配の元であるし、何よりも長期間使用していなかった原子力発電所機器は他にも何千、何万もあるわけである。7号機タービン系主要設備、と東京電力ホールディングス株式会社自らが位置付けるように、同様に他の号機、サイト内施設の中にも長期間使用していなかった、長期間点検していなかった箇所、機器はあるはずである。繰り返しとなるが全てにおいて確認し、その安全性を確保してもらいたい。60ミリメートル、6センチメートルの「穴」の発見は象徴的であり、心してもらいたい。
ネガティブなものであろうとも全て情報を出していく、という東京電力ホールディングス株式会社の姿勢は当たり前だが、誠実であり、評価できるものである。
令和4(2022)年10月27日
柏崎市長 櫻井 雅浩
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更新日:2022年10月27日