口の中の粘膜の病気(令和元(2019)年6月)

このページは、「広報かしわざき」に掲載した記事をもとに作成しています。

口の中の粘膜の病気

歯科治療をしていると口の中に生じるさまざまな病変・病気に遭遇します。

粘膜の病気としては次のようなものがあります。

粘液嚢胞(ねんえきのうほう)

透明感のある水ぶくれのような腫瘤(しゅりゅう)で、下唇の内側によくできます。

口の中の粘膜には唾液を作る唾液腺がたくさんありますが、唇をかむなどして傷つき粘膜の下に唾液がたまったものです。

(注意)腫瘤とは、こぶのような腫れもののことです。

血管腫(けっかんしゅ)

暗い赤色をした柔らかい腫瘤です。

舌や口唇、頬粘膜(ほほの内側)によくできます。

線維腫(せんいしゅ)

正常な粘膜と同じ色合いの腫瘤で、硬さは周囲とほぼ同じです。

扁平苔癬(へんぺいたいせん)

白いレース状の病変で、周囲が少し赤みがかっていることもあります。

奥歯に近い頬粘膜の両側に生じることが多いようです。

口腔(こうくう)カンジダ症

舌や頬粘膜、口蓋(口の中の天井の部分)に広い範囲で生じる白いコケ状の病変です。

カンジダという口の中にもともと存在する菌(カビの一種)が増えた状態です。拭うと除去できることが多いです。

体の抵抗力や免疫力が落ちている方や、ステロイド系の薬を多く使用している方にみられます。

白板症(はくばんしょう)

白い板状の病変です。口腔カンジダ症と違って、拭っても除去できません。

がんに移行してしまう場合があります。

口腔がん

舌や歯肉などにできるがんで、最もできやすい所は舌の側面です。潰瘍やしこりを生じることが多いようです。

口の中の病気はご自身の目で発見できることがほとんどです。

口の中に変わったことがないか確認する習慣をつけておき、気になることがある場合は、早めにかかりつけ歯科医師を受診することをお勧めします。

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更新日:2020年01月31日