コロナ禍における子どもたちの生活、マスク着用について(市長への手紙、令和4(2022)年6月公開)

手紙と回答の概要

お寄せいただいた内容の概要

コロナ禍に入り2年が過ぎました。
子どもたちの、長いマスク生活について、どうにか改善できないかと調べておりますが、最近では、学校生活や教育活動の中での感染拡大防止対策が、健康や発育、発達に悪影響を与えかねない可能性があることが懸念されはじめています。
また、令和2年度の小・中学生、高校生の自殺件数が過去最多になるなど、子どもたちの肉体面精神面、さまざまなところに影響が出ているのではないかと心配の声が上がっています。
感染症予防に偏らず、子どもたちの健全な成長、発達及び学習環境の確保とのバランスを図ることが必要と考えています。
市としても多方面から情報を得て精査し、市民にも広報していただけたらと感じています。子どもたちの声を聴き、より良い環境を整えてゆく段階にあると感じています。
文科省から出されている"感染症に対応した持続的な学校運営のためのガイドライン"には、"体育の授業及び運動部活動におけるマスク着用の必要はないが,感染リスクを避けるためには,児童生徒の間隔を十分に確保するなどの取扱いをする。"とあります。
子どもたちですから、十分な間隔をというところ難しいのかもしれませんが、実際、運動時のマスク着用は進められておりませんし、汗をかいた口元を手で拭ったり、マスクをパカパカしたその手はどこへ行くのか、など。これは子どものみならず大人もあります。そうなると一体なんのためにマスクを付けているのか違和感を感じます。
学校がマスク着用を子どもたちに強制することなどないと思っていますが、大人も子どももほぼ全員がマスクをしている中、苦しいとき、外したいとき、自分1人マスクを外すことにどれだけの勇気がいることか。
たとえ少数派であっても、そこをくみ取ることは必要ではないかと感じています。
"マスクを付けなくて良い"というよりは、マスクをしていたい子も、したくない子も、つけられない子も、つけにくい子も、どの子も尊重されることが望ましいのではないかと感じています。また、した方がいいときとしなくてもいいとき等についても、今一度、子どもたち、保護者、地域住民へ周知が必要ではないかと感じています。
そのためには感染症対策についても、今一度、意味のあるものとそうでないものを精査する必要があるのではないかと感じています。
気温の上がる時期は熱中症のリスクが高まります。せめて体育や野外活動、登下校での子どもたちのマスク着用について、多方面から情報をとり、精査し、市民に周知していただけたらと感じています。
マスク着用において特に、幼保の小さな子どもたち、何かあってからでは遅いですし、早急に対応すべきではないかと感じずにはいられませんでした。
市長は、今の子どもたちの現状について、どのようにお考えでしょうか。

 

⇒手紙の全文は以下の「お寄せいただいた内容の全文」をご覧ください。

回答の概要

小・中学校におけるマスクの着用に関して、児童生徒の体調や精神的な負担を最優先に配慮するとともに、訴えや判断を尊重して教育活動を進めています。
昨年度、運動会に向けて準備を始める学校に、熱中症対策も鑑みながら、マスクの着用を強要することがないよう、教育活動を工夫し、児童生徒が安心して過ごせるように周知をしました。
今年度においても周知を徹底してまいります。

児童生徒は、「友達がマスクを着用していないと不安に感じる」「マスクを外すことで他者から何か言われるかもしれない」「マスクを外すことに不安感、抵抗感がある」「家族からマスクを外すなと言われている」「マスクを強要されているように感じる」等、さまざまな思いや不安を抱えています。
ご家族も同様の思いを抱いていることと思われます。
このことから、その都度、教職員から子どもたちへ声をかけたり、手洗い等の徹底、換気の徹底、密をつくらない等、教育活動を工夫したりしながら、どの児童生徒も安心して過ごせるよう努めています。
また、個人的な事情でマスクを着用していない児童生徒がいたとしても、道徳科の授業や学級活動などを中核にしながら、教育活動全体を通して、児童生徒への理解を深める指導の徹底に今後も努めてまいります。

感染症予防に偏らず、児童生徒の健全な成長、発達および学習環境の確保とのバランスを図る必要性についても同様に考えております。

これから暑さが厳しくなる時期を迎えます。
学校におけるマスクの着用に関することも含め、新型コロナウイルスに関わることで差別があってはならないと考えます。
他者理解を深め、また、自分自身も大切にできる児童生徒を育むことを目指しながら、対策を進めてまいります。

 

⇒回答の全文は以下の「回答の全文」をご覧ください。

手紙と回答の全文

お寄せいただいた手紙の内容と市からの回答を、個人が特定されないように編集した上で掲載しています。

お寄せいただいた内容の全文

こんにちは
いつも、柏崎を、市民のことを想い懸命に向き合っていただきありがとうございます。

コロナ禍における、子どもたちの日常生活、学校生活やマスク着用について思うことがあり、市長のお考えを伺えたらと思い、メッセージをさせていただきました。

コロナ禍に入り2年が過ぎました。
その間、誰もが行動自粛やさまざまな制限、日常生活や経済活動において大きな影響を受けましたが、子どもたちにおいても、影響は計り知れないものと感じています。
私にも子どもがおりまして、長いマスク生活について、どうにか改善できないかと調べておりますが、最近では、学校生活や教育活動の中での感染拡大防止対策としてとられてきた対策が、健康や発育、発達に悪影響を与えかねない可能性があることが懸念されはじめています。
また、令和2年度の小・中学生、高校生の自殺件数が過去最多になるなど、子どもたちの肉体面精神面、さまざまなところに影響が出ているのではないかと心配の声が上がっています。
感染症予防に偏らず、子どもたちの健全な成長、発達及び学習環境の確保とのバランスを図ることが必要と考えています。

市としても多方面から情報を得て精査し、市民にも広報していただけたらと感じています。子どもたちの声を聴き、より良い環境を整えてゆく段階にあると感じています。
子ども達がマスクをしたまま走っている姿もよく見受けられますが、文科省から出されている"感染症に対応した持続的な学校運営のためのガイドライン"には、"体育の授業及び運動部活動におけるマスク着用の必要はないが,感染リスクを避けるためには,児童生徒の間隔を十分に確保するなどの取扱いをする。"とあります。
子どもたちですから、十分な間隔をというところ難しいのかもしれませんが、実際、運動時のマスク着用は進められておりませんし、汗をかいた口元を手で拭ったり、マスクをパカパカしたその手はどこへ行くのか、など。これは子どものみならず大人もあります。そうなると一体なんのためにマスクを付けているのか違和感を感じます。
学校がマスク着用をこどもたちに強制することなどないと思っていますが、大人も子どももほぼ全員がマスクをしている中、苦しい時外したいとき、自分1人マスクを外すことにどれだけの勇気がいることか。
たとえ少数派であっても、そこをくみ取ることは必要ではないかと感じています。
"マスクを付けなくて良い"というよりは、マスクをしていたい子も、したくない子も、つけられない子も、つけにくい子も、どの子も尊重されることが望ましいのではないかと感じています。また、した方がいいときとしなくてもいいとき等についても、今一度、子どもたち、保護者、地域住民へ周知が必要ではないかと感じています。
そのためには感染症対策についても、今一度、意味のあるものとそうでないものを精査する必要があるのではないかと感じています。

ご存知のとおり4月のこの時期から5月、急に気温の上がる時期は熱中症のリスクが高まります。
せめて体育や野外活動、登下校での子どもたちのマスク着用について、議員さんをはじめ、市が多方面から情報をとり、精査し、市民に周知していただけたらと感じています。

今日は公園で、小さな園児たちが、マスクをしながら、汗をかきながら、遊具で遊んだり、走ったり、お散歩をしておりました。
柏崎では、この2年間、コロナでの重症化、死亡は0とのこと。
だいぶ気温も上がってきました。マスク着用において特に、幼保の小さな子どもたち、何かあってからでは遅いですし、早急に対応すべきではないかと感じずにはいられませんでした。

市長は、今の子どもたちの現状について、どのようにお考えでしょうか。

回答の全文

お手紙拝見しました。
このたび、コロナ禍における子どもたちの生活、マスク着用についてご意見をいただきました。子どもたちの安全、安心につながる貴重なご意見ありがとうございます。

市内の小・中学校におけるマスクの着用に関しましては、児童生徒の体調や精神的な負担を最優先に配慮するとともに、訴えや判断を尊重して教育活動を進めております。
昨年度、運動会に向けて準備を始める学校に、熱中症対策も鑑みながら、マスクの着用を強要することがないよう、教育活動を工夫し、児童生徒が安心して過ごせるように周知をしました。今年度においても周知を徹底してまいります。

児童生徒は、「友達がマスクを着用していないと不安に感じる」「マスクを外すことで他者から何か言われるかもしれない」「マスクを外すことに不安感、抵抗感がある」「家族からマスクを外すなと言われている」「マスクを強要されているように感じる」等、さまざまな思いや不安を抱えております。ご家族も同様の思いを抱いていることと思われます。
このことから、その都度、教職員から子どもたちへ声をかけたり、手洗い等の徹底、換気の徹底、密をつくらない等、教育活動を工夫したりしながら、どの児童生徒も安心して過ごせるよう努めております。また、個人的な事情でマスクを着用していない児童生徒がいたとしても、道徳科の授業や学級活動などを中核にしながら、教育活動全体を通して、児童生徒への理解を深める指導の徹底に今後も努めてまいります。

ご指摘にもありますように、感染症予防に偏らず、児童生徒の健全な成長、発達および学習環境の確保とのバランスを図る必要性についても同様に考えております。

これから暑さが厳しくなる時期を迎えます。児童生徒の安全、安心を考える気持ちは同じです。学校におけるマスクの着用に関することも含め、新型コロナウイルスに関わることで差別があってはならないと考えております。他者理解を深め、また、自分自身も大切にできる児童生徒を育むことを目指しながら、対策を進めてまいります。

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更新日:2022年06月24日