生活支援者に配慮が足りないのでは(市長への手紙、令和7(2025)年6月公開)

手紙と回答の概要

お寄せいただいた内容の概要

私は、病気で通院しています。通院で「あいくる」を予約しましたが、診察に時間が掛かったため、帰りが利用できず、タクシーを利用しました。「あいくる」の運用時間を考えてほしい。
今回は、帰りはタクシーを使うことしかできなかった。生活保護を受けているのになぜタクシー代を負担してもらえないのか。
電源立地地域対策等交付金に地域振興や地域福祉の向上を図るためのお金となっているが、意に反しているのではないか。

 

⇒手紙の全文は以下の「お寄せいただいた内容の全文」をご覧ください。

回答の概要

「あいくる」の運行時間は、平日の午前9時から午後3時30分まですが、路線バスの運行本数が年々減少している中、市民の皆さまの移動の足を確保していくためには、運行時間の延長なども必要と考えています。
移送費の給付は、生活保護の医療扶助運営要領に給付の範囲が定められています。また、給付に当たっては傷病等の状態に応じて経済的かつ合理的な交通手段によって行うこととされています。
電源立地地域対策等交付金は、地域振興や地域福祉の向上を図るため、具体的には道路の整備や公園トイレの改修、予防接種、保育園および小中学校の運営に係る経費など幅広い分野で活用しています。

○○様の意とする事業に活用されない場合もあるかと思いますが、令和7(2025)年度予算で、総事業費の4.3パーセントと限りある財源でもあります。今後も制度の中で、市民の皆さまの生活を支援してまいります。

 

⇒回答の全文は以下の「回答の全文」をご覧ください。

手紙と回答の全文

お寄せいただいた手紙の内容と市からの回答を、個人が特定されないように編集した上で掲載しています。

お寄せいただいた内容の全文

私は、以前、病気で入院していました。それ以来、無職で年金暮しです。2カ月に1回、検査および診察のため、現在も通院しています。令和7年3月3日が通院日だったので「あいくる」に連絡を取り、往復の利用を希望しました。普段はお金がないため、自転車で通院していますが、天気が前日、大雪で道路には圧雪もあり、自転車での通院は無理と判断し「あいくる」を利用したのです。

今回の通院で「あいくる」を予約しましたが、診察に時間が掛かったため、帰りが利用できず、タクシーの利用となりました。「あいくる」の予約センターに電話しましたが、予約が満員で断られました。「あいくる」の運用時間を考えてほしい。
あわせて、診察時間によっては9時前に利用する必要があるため、運転手不足は認識しているが検討してほしい。今回は、帰りはタクシーを使うことしかできなかった。生活保護を受けているのになぜタクシー代を負担してもらえないのか。

広報かしわざき4月5日号の電源立地地域対策等交付金に発電所の立地に対する地域住民の理解・協力を促進することを目的として、地域振興や地域福祉の向上を図るためのお金となっているが、意に反しているのではないか。

回答の全文

お手紙拝見しました。
このたび、生活支援者への配慮について、ご意見をいただきました。

まず、「あいくる」の運行時間については、平日の午前9時から午後3時30分まででありますが、本市においては公共交通の運転士が不足しており、運行時間の延長に係る対応は、極めて難しい状況であります。
しかしながら、路線バスの運行本数が年々減少している中、市民の皆さまの移動の足を確保していくためには、運行時間の延長等も必要と考えております。
そのため、市では令和7(2025)年4月から交通事業者と協力して、運転士確保に向けた取り組みを開始したところであります。

次にタクシー代(移送費)の給付についてであります。移送費の給付については、生活保護の医療扶助運営要領に給付の範囲が定められています。また、給付に当たっては傷病等の状態に応じて経済的かつ合理的な交通手段によって行うこととされており、同一の病態にある他の通院者との均衡を考慮して判断することになります。
令和7(2025)年2月に○○様からタクシー代の給付について、お問い合わせをいただきましたので、主治医および受診日に対応した医師に○○様への移送費の給付についての意見を確認いたしました。医師からは「給付を要するが、公共交通機関を利用して通院ができる」との意見をいただきました。帰宅される時間帯はバスが運行しており、タクシーを利用することは経済的かつ合理的な交通手段とは言えません。このため、タクシー代の負担はいたしかねます。

最後に電源立地地域対策等交付金の用途であります。地域振興や地域福祉の向上を図るため、具体的には道路の整備や公園トイレの改修、予防接種、保育園および小中学校の運営に係る経費など幅広い分野で活用しております。
○○様の意とする事業に電源立地地域対策等交付金が活用されない場合もあるかと思いますが、交付金の額は、令和7(2025)年度予算において21億3,006万円であり、総事業費501億円のうち4.3パーセントと限りある財源でもあります。
そのため、市民の皆さまの身近な公共交通である「あいくる」の運行費用については、財政運営の根幹である市税を主な財源として、その維持・確保に取り組んでいるところであります。
今後も制度の中で、市民の皆さまの生活を支援してまいりますので、何とぞご理解くださいますようお願い申し上げます。

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更新日:2025年07月01日