「柏崎市グランドデザインの創作」の提案(市長への手紙、令和7(2025)年1月公開)
手紙と回答の概要
お寄せいただいた内容の概要
柏崎市の50年、100年先を見据えた、まちづくりのためのグランドデザインを作成してはいかがでしょうか。
⇒手紙の全文は以下の「お寄せいただいた内容の全文」をご覧ください。
回答の概要
近年、社会情勢の変化のスピードが急速なことから、長期的計画というものが難しい情勢ではありますが、市民の皆さまが前向きに捉えることのできる将来都市像を市民の皆さまと共有しながら、取り組みを進めてまいります。
⇒回答の全文は以下の「回答の全文」をご覧ください。
手紙と回答の全文
お寄せいただいた手紙の内容と市からの回答を、個人が特定されないように編集した上で掲載しています。
お寄せいただいた内容の全文
櫻井市長が選挙公報の中で示された原子力発電の再稼働や水素発電、太陽光発電等々の再生可能エネルギーは「エネルギーのまち柏崎」の核となる重要な要素であると思います。
これらの発電要素の太陽光発電は、いろいろの用途のある有力な方式でありますが、集積化ができないという大きな欠点を有しております。
柏崎刈羽原子力発電所の総出力は、820万キロワットという世界最大級の出力を有しております。この発電所の敷地面積は約420ヘクタールで柏崎市の面積のおよそ1%です。この発電所と同じ出力を太陽光発電に置き換えようとすると必要面積は、柏崎市の面積のおよそ28%を必要とします。この面積は柏崎市の林野面積の約43%に相当します。このような膨大な面積は現実的ではありません。このことは、太陽光発電が主力電源として通用しないことを明示しております。さらに太陽光発電により発生する太陽光パネルや蓄電池の膨大な廃棄物処理は発電コストの大きな負担となり、電力料金の高騰をもたらします。太陽光発電のような出力を2倍するには2倍の所要土地面積を必要とするような集積化できない方式は、近代社会の本命技術とは言えません。
原子力は、究極のエネルギーと言うべきでありましょう。現在は、核分裂方式ですが将来は核融合方式に進化するはずであり、この時代になれば、原料の輸入も必要なくなり、放射性廃棄物は激減することになります。しかし、この時代の到来までは、まだ30年近く必要とすると予想されておりますので、当面は核分裂方式でつなぐ必要があります。
柏崎市にとって、少子高齢化の問題も大きな問題であり、出産育児の強化のための施策がいろいろと行われております。これは、もちろん、重要な施策でありますが、心配なことは、せっかく出生者数が増加しても、高校を終わった多くの若者たちは進学や就職のために市外や県外に出て行って、柏崎に戻ってこないということです。それは柏崎市に魅力的な働き場所が少ないということではないでしょうか。
エネルギーのまち柏崎として、国際的に活躍できる企業を柏崎に誘致、あるいは設立して、これらの若者たちを含めて、働く人たちを柏崎市に呼び込んではいかがでしょうか。ただ、このような国際対応できる企業を確保するためには、10万トンクラスの大きな船舶が着岸できる港が必要になります。多くの人は、「そんなことできないよ」と言うでしょう。しかし、20年から30年の事業として、日本海側にもこのような港が多数現われてくるでしょう。「できる、できない」の議論ではなく、いかにしたら実現できるかを議論する必要があるものと思います。難しい問題であることは間違いありませんが、それをやらなければ「座して死を待つ」ことになるのではないでしょうか。
これらの観点から、柏崎市の50年、100年先を見据えた、まちづくりのためのグランドデザインを作成してはいかがでしょうか。柏崎市の産業、教育、文化、環境等々の総合的発展シナリオの創生のプロジェクトをスタートしていただけませんでしょうか。ぜひ、ご検討のほどお願い申し上げます。
回答の全文
お手紙拝見しました。
このたび、柏崎市のグランドデザインをご提案いただきました。
私の3期目の公約である約束11の中には、脱炭素エネルギー供給地として誇りを持ち、まちづくりを力強く進めていくこと、その地域特性を活かして他の地域よりも安く脱炭素電力を供給することで柏崎の基幹産業を全面的に支援していくことを掲げております。
また、エネルギーの拠点化に関しては、国が検討を進める北海道、東北などからの洋上風力電力の海底直流送電線を本市に陸揚げし、既存の首都圏への大容量送電線と接続することで、日本海側から首都圏へのカーボンニュートラルを支えるという大きな役割も含まれております。
このような構想は、まさに長期的な視点に立って取り組んでいるものであり、また、これまで柏崎が石油、原子力と進めてきたエネルギーのまちの歩みを更に推進するものであります。そして、これらの取り組みを進める中で、市内における新たな事業や産業の創出につなげ、魅力のある、働き甲斐のある職場が生まれるものと考えております。
近年、社会情勢の変化のスピードが急速なことから、長期的計画というものが難しい情勢ではありますが、市民の皆さまが前向きに捉えることのできる将来都市像を市民の皆さまと共有しながら、取り組みを進めてまいります。
○○様におかれましては、何とぞご理解くださいますようお願い申し上げます。
この記事に関するお問い合わせ先
総合企画部 総務課 総務係
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更新日:2025年01月16日