幼い子の車内取り残しを防ぐために(市長への手紙、令和4(2022)年11月公開)

手紙と回答の概要

お寄せいただいた内容の概要

幼い子どもが車内に取り残される事件、事故、リスクはいつでもどこでもあるものです。
そうした中で「子どもができる対応」として、クラクションを鳴らすといった、大きな音を出す、シートベルトや運転席のロックの外し方を知るなどがあるかと思います。
後者はある程度大きな、小学生くらいの子どもでしたら、「身の危険があるときだけすべき行動」として学べばよいと思いますし、前者は小さな子でも取りうる方法です。
ただ、各家庭でそれを練習させるのは非常に困難です。クラクションを鳴らすこと自体が近所迷惑になるなど、環境的な要因も大きいです。
また子どもたちへの周知という意味では、教育の一環として取り組んでくださることがよいと思います。

市が率先して、各保育園、幼稚園、小学校と連携し、定期的な練習の場を望みます。
また、大人の側にも、クラクションが鳴っている車を見かけたら子どもの取残しの可能性を考え、車をのぞくといった啓発活動が必要です。

子どもを地域の宝として見守るためには、この事件を他人事にせず、いかにまちに落とし込むかが大切です。

 

⇒手紙の全文は以下の「お寄せいただいた内容の全文」をご覧ください。

回答の概要

このような事故は決して起こしてはならないと考えます。

子ども未来部保育課では、新潟県と国から通知を受け、市内保育施設全園に送迎・保育活動時に、バス利用児の安全管理と確認の徹底を周知・注意喚起し、園長会議でも事故防止の徹底を強く求めたところです。
今後、国の指示により、送迎バスを利用する市内保育施設全園を対象に、緊急点検と実地調査が行われます。
ご提案いただいた園児への定期的な練習機会は、バスを利用する園外保育行事の実施前に、園児と職員で事前練習を行うよう市内各園に依頼しました。

これまでも市内保育施設の送迎バス・タクシーの運行に際しては、運転手と添乗員等の職員による安全管理と確認の徹底を指示していますが、大切なお子さまを安心して預けていただける施設となるよう、引き続き努めてまいります。
また、教育委員会では、市立小・中学校のスクールバスは、業者委託で運行しています。児童生徒の降車後には運転手が必ず車内の忘れ物点検と消毒作業を行いながら、降車完了の再確認を実施しています。しかしながら、このたびの痛ましい事故を受け、改めて委託事業者に安全管理の徹底をお願いしました。

市として、未来を担う子どもたちの「安心・安全」の確保に、組織一丸となって努めてまいります。

 

⇒回答の全文は以下の「回答の全文」をご覧ください。

手紙と回答の全文

お寄せいただいた手紙の内容と市からの回答を、個人が特定されないように編集した上で掲載しています。

お寄せいただいた内容の全文

先日、静岡県で園バスに子どもが取り残され、亡くなるという痛ましい事件が起こりました。
事件の原因等はさておき、幼い子どもが車内に取り残される事件、事故、リスクはいつでもどこでもあるものです。

そうした中で、「子どもができる対応」として、クラクションを鳴らすといった、大きな音を出す、シートベルトや運転席のロックの外し方を知るなどがあるかと思います。
後者はある程度大きな、小学生くらいの子どもでしたら、「身の危険があるときだけすべき行動」として学べばよいと思いますし、前者は小さな子でも取りうる方法です。
ただ、各家庭でそれを練習させるのは非常に困難です。クラクションを鳴らすこと自体が近所迷惑になるなど、環境的な要因も大きいです。
また子どもたちへの周知という意味では、教育の一環として取り組んでくださることがよいと思います。

水難事故の「ういてまて」
不審者対応の「いかのおすし」
と同様に、市が率先して、各保育園、幼稚園、小学校と連携し、定期的な練習の場を望みます。
また、大人の側にも、クラクションが鳴っている車を見かけたら子どもの取残しの可能性を考え、車をのぞくといった啓発活動が必要です。

子どもを地域の宝として見守るためには、この事件を他人事にせず、いかにまちに落とし込むかが大切です。
ぜひ、ご一考ください。

回答の全文

お手紙拝見しました。
このたび、保育施設ならびに小学校における幼児・児童の車内置き去り防止への取り組みについて、ご提案をいただきました。

9月5日に発生した静岡県の認定こども園における送迎バス内への園児置き去り事故は、大切なお子様の命が失われるという大変痛ましいものでした。このような事故は決して起こしてはならないと考えます。

子ども未来部保育課では、9月6日および7日に新潟県と国から通知を受け、市内保育施設全園に送迎時および保育活動時におけるバス利用児の安全管理と確認の徹底を周知および注意喚起するとともに、園長会議においても事故防止の徹底を強く求めたところです。
今後、国の指示により、送迎バスを利用している市内保育施設全園を対象に緊急点検と実地調査が行われます。

ご提案いただいた園児への定期的な練習機会の場を設けることにつきましては、バスを利用する園外保育行事の実施前に、園児と職員による事前練習を行うよう市内各園に依頼いたしました。

これまでも市内保育施設における送迎バス・タクシーの運行に際しては、運転手と添乗員等の職員による安全管理と確認の徹底を指示してまいりましたが、大切なお子様を安心して預けていただける施設となるよう、引き続き努めてまいります。
また、教育委員会では、市立小・中学校のスクールバスは、業者委託にて運行しております。児童生徒の降車後には運転手が必ず車内の忘れ物点検と消毒作業を行いながら、降車完了の再確認を実施しております。しかしながら、このたびの痛ましい事故を受け、改めて委託事業者に安全管理の徹底をお願いしたところであります。

市としましては、未来を担う子どもたちの「安心・安全」の確保に、組織一丸となって努めてまいりますので、何とぞご理解くださいますようお願い申し上げます。

この記事に関するお問い合わせ先

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更新日:2022年11月07日