学校区再編について(市長への手紙、令和4(2022)年6月公開)

手紙と回答の概要

お寄せいただいた内容の概要

どういう経緯で、ここにきての再編を計画しているかということ、へき地地域を統合することによる利点は何ですか。
また、何のために第五中学校を改築したのか。
統合することによる新型コロナに感染リスクが、低減されない密接状態を良しとするのか。統合によるいじめの問題もあるのではないですか。
少人数クラスでは、教師の目が生徒に行き届くが、大人数となると、必ずしも行き届くかというと、そうではないと思います。
以上の点について、考えをお聞かせください。

 

⇒手紙の全文は以下の「お寄せいただいた内容の全文」をご覧ください。

回答の概要

「児童生徒数の減少するスピードが非常に早いこと」の事実関係を基に、令和3(2021)年2月に開催した「総合教育会議」で、議題として取り上げました。
そこでは、小規模校の少人数学級には、子どもたち一人一人に目が行き届くといったメリットが挙げられた一方、多様な人と関わる機会の減少、複式学級による学習方法の制限、学校行事や課外活動(部活動)の選択の制限、教職員の減少による教育レベルの維持への疑問などの問題点が指摘されました。

加えて、想定を上回る速さで進行する少子化の状況に鑑み、令和3(2021)年5月に教育委員会内に市内全域を対象とした学校の適正規模や学区再編の検討を行うプロジェクトチームを立ち上げ、12月に「柏崎市立小・中学校学区再編方針」を策定いたしました。
ただし、この方針はあくまでも「たたき台」であり、令和4(2022)年4月に学区等審議会を立ち上げ、統合の必要性はもとより、組み合わせや時期などの再編方針を諮問させていただき、慎重な審議を開始いただいたところであります。

また、関係される皆さまへの意見聴取は審議に欠かせないものと考え、小・中学校に通われている児童生徒の保護者だけでなく、就学前の子どもの保護者や町内会など、多くの皆さまに方針の説明を行い、ご意見をお聞きし、今後の学校の規模や学区の在り方を検証してまいりたいと考えております。
なお、学校の統合によるメリットおよびデメリットを児童生徒および教職員の視点からお答えいたします。
まず、児童生徒のメリットとしては「同じ年代の仲間と共に学び、喜び、悲しみ、時間を共有し、時に競い合い、認め合う、切磋琢磨する機会が大きなものとなる」「クラス替えも可能となり、多感な子どもたちの人間関係にも配慮することができる」「クラブ活動や部活動の選択の幅が広がる」「授業においては、児童生徒から多様な発言が導かれるようになり、さまざまな考えに触れる機会が多くなる」などが挙げられます。一方、デメリットはその裏側とご理解ください。
次に、教職員についてですが、児童生徒数が減少すると、必然的に配置される教職員数が少なくなります。中学校では、各教科の専門教員の配置が難しくなり、美術や音楽、英語等各教科専門教員の指導を受けることができなくなる場合があります。小学校でも教頭等の配置が難しくなり、児童一人一人への支援が十分に行われなくなる可能性があり、学力向上に影響が生じることが懸念されます。こちらも、メリットはその裏側とご理解ください。

また、第五中学校の改築につきましては、平成21(2009)年度から柏崎市市議会において議論が始まり、平成29(2017)年10月に竣工しておりますが、竣工から5年しか経過していない中での再編検討へのご批判があることも承知しております。また、改築を決定した際の見通しの甘さについても、ご批判を承っております。

また、感染症の問題、いじめの問題を含めましても、子どもたちにとって望ましい一定規模かつ安全・安心な教育環境を一刻も早く確保し、子どもたちの可能性をより一層大きなものとしていく機会を増やしていくことを最優先すべきと判断したものであります。

 

⇒回答の全文は以下の「回答の全文」をご覧ください。

手紙と回答の全文

お寄せいただいた手紙の内容と市からの回答を、個人が特定されないように編集した上で掲載しています。

お寄せいただいた内容の全文

広報かしわざき令和4(2022)年2月号(別紙1)で、学校区再編についての記事を拝見しました。
お聞きしたいのは、どういう経緯で、ここにきての再編を計画しているかということ、へき地地域を統合することによる利点は何ですか。
また、何のために第五中学校を改築したのか。

統合することによる新型コロナに感染リスクが、低減されない密接状態を良しとするのか。統合によるいじめの問題もあるのではないですか。
少人数クラスでは、教師の目が生徒に行き届くが、大人数となると、必ずしも行き届くかというと、そうではないと思います。

以上の点について、考えをお聞かせください。

回答の全文

お手紙拝見しました。
このたび、学校区再編についてご質問をいただきました。

まず、別紙の「市内児童生徒数の推移と見込み」をご覧いただきたいと思います。(別紙2_広報かしわざき令和3(2021)年7月号)
このように「児童生徒数の減少するスピードが非常に早いこと」の事実関係を基に、令和3(2021)年2月に開催しました、市長と市民の中から選任された教育委員が教育について意見交換を行う「総合教育会議」において、議題として取り上げました。
そこでは、小規模校の少人数学級には、子どもたち一人一人に目が行き届くといったメリットが挙げられた一方、多様な人と関わる機会の減少、複式学級による学習方法の制限、学校行事や課外活動(部活動)の選択の制限、教職員の減少による教育レベルの維持への疑問などの問題点が指摘されました。
加えて、想定を上回る速さで進行する少子化の状況に鑑み、令和3(2021)年5月に教育委員会内に市内全域を対象とした学校の適正規模や学区再編の検討を行うプロジェクトチームを立ち上げ、令和3(2021)年12月に「柏崎市立小・中学校学区再編方針」を策定いたしました。
ただし、この方針はあくまでも「たたき台」であり、今年4月に学区等審議会を立ち上げ、統合の必要性はもとより、組み合わせや時期などの再編方針を諮問させていただき、慎重な審議を開始いただいたところであります。

また、関係される皆さまへの意見聴取は審議に欠かせないものと考えており、小・中学校に通われている児童生徒の保護者だけでなく、就学前の子どもの保護者や町内会など、多くの皆さまに方針の説明を行い、ご意見をお聞きし、今後の学校の規模や学区の在り方を検証してまいりたいと考えております。

なお、学校の統合によるメリットおよびデメリットは、さまざまな視点での考察がございますが、ここでは児童生徒および教職員の視点からお答えいたします。
まず、児童生徒のメリットとしては「同じ年代の仲間と共に学び、喜び、悲しみ、時間を共有し、時に競い合い、認め合う、切磋琢磨する機会が大きなものとなる」「クラス替えも可能となり、多感な子どもたちの人間関係にも配慮することができる」「クラブ活動や部活動の選択の幅が広がる」「授業においては、児童生徒から多様な発言が導かれるようになり、さまざまな考えに触れる機会が多くなる」などが挙げられます。一方、デメリットはその裏側とご理解ください。
次に、教職員についてですが、児童生徒数が減少すると、必然的に配置される教職員数が少なくなります。中学校では、各教科の専門教員の配置が難しくなり、美術や音楽、英語等各教科専門教員の指導を受けることができなくなる場合があります。小学校でも教頭等の配置が難しくなり、児童一人一人への支援が十分に行われなくなる可能性があり、学力向上に影響が生じることが懸念されます。こちらも、メリットはその裏側とご理解ください。

また、第五中学校の改築につきましては、平成21(2009)年度から柏崎市市議会において議論が始まり、平成23(2011)年度には南鯖石小学校の統合に併せた今後の第五中学校の在り方が地域の統合準備委員会において検討され、全面改築の方針が打ち出されました。その後、平成28(2016)年度に改築工事が始まり、平成29(2017)年10月に竣工しておりますが、竣工から5年しか経過していない中での再編検討へのご批判があることも承知しております。
また、改築を決定した際の見通しの甘さについても、ご批判を承っております。

ご質問にございました感染症の問題、いじめの問題を含めましても、子どもたちにとって望ましい一定規模かつ安全・安心な教育環境を一刻も早く確保し、子どもたちの可能性をより一層大きなものとしていく機会を増やしていくことを最優先すべきと判断したものであります。

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更新日:2022年06月28日