令和3(2021)年度の市長随想

このページは、「広報かしわざき」に掲載した記事をもとに作成しています。

少年の日の思い出(2021年5月号)

春の小川は、さらさら行くよ。
岸のすみれや、れんげの花に、
すがたやさしく、色うつくしく
咲いているねと、ささやきながら。

春の小川は、さらさら行くよ。
えびやめだかや、小鮒の群れに、
今日も一日ひなたでおよぎ、
遊べ遊べと、ささやきながら
(「春の小川」文部省唱歌、昭和17(1942)年版。)


小学4年生くらいだったと思う。
私は柏崎の「春の小川」を求め、水道橋を渡り、大久保から昼なお薄暗い切り通しを抜け、鉄道を渡り、極楽寺さんを通らせていただき、国道を渡って田んぼにたどり着いた。
今の常盤台辺りだろう。

小川に、スミレやレンゲ、エビやメダカ、コブナを探し、騒いだ。
あぜ塗りを終えたばかりだったのか、農家のおじさんに「子どもが遊びにくるんじゃねえ」と怒られ、ほうほうの体で退散した。

59歳になった今でも、自分が描く理想の春の小川の姿を夢に見る。
どういう訳かその小川で泳いでいる。
そして、その川は富士の柿田川のように透明なのだ。

道端に咲く野草の写真

今や惜春の時期も過ぎ「夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る(「茶摘」)」の季節となり「卯の花の匂う垣根にほととぎす早も来鳴きて、忍び音漏らす夏は来ぬ(「夏は来ぬ」)」となった。
文部省唱歌は美しく、ノスタルジックだ。

柏崎でレンゲの花は見掛けない。
バイカモが咲くような清流はない。
卯の花はもちろんオカラではなく、ウツギの花である。
白い花に香る垣根も見掛けない。
しかし、スミレは咲き、メダカやコブナは泳いでいる。
もうすぐピンク色のタニウツギが咲き始める。

海はきらめき、透明で、川ではアユが遡上を始め、山には柔らかな緑が陽光に透ける。
私の願いは、柏崎の子どもたちには柏崎の海、山、川で遊んでもらいたい、それだけだ。

明けない夜はない(2021年4月号)

はじめてのチュウ 君とチュウ
I will give you all my love
(「はじめてのチュウ」作詞・作曲 実川俊晴)

と、酎ハイのCMで松本まりかさんが歌う。
遠い昔を思い出し、いや思い出さないようにしている。

新型コロナウイルスに対応し始めて柏崎市は1年3カ月になる。
だが、数年前の、いや正に遠い昔のことのようにさえ思える。
この1年、あまりにも多くのことがありすぎた。
そして未だ進行中である。

コロナに関連してあまり良いことを思い出さないが、一つ分かったことがある。
手洗いが非常に有効だということである。
おかげでインフルエンザの発生はほとんどなかった。

悪いことは数えきれないが、そのうちの一つは出生率の低下である。
チュウどころか濃厚接触などという言葉が平気で語られ、避けられ、何よりも不安感がもたらされた結果だろう。
社会減、自然減もあり、柏崎市の人口も今年中に8万人を切りそうである。
笑いごとではない。

ここで、今年の中学校卒業式に送った祝辞の一部を。


シェイクスピアの作品「マクベス」の中の言葉です。

The night is long that never finds the day.

直訳とは別に、多くの人が「明けない夜はない」と訳します。
願いなのです。
皆さんは前に進まなければなりません。
願いは必ず叶います。

人類は過去、幾多の困難を乗り越えてきました。
この新型コロナウイルス感染症もワクチンの接種などにより収束するでしょう。
いや、私たち自身、一人一人が努力をして、収束させなければならないのです。
私たちの意志であり、責任です。


 

注射器とマスク、手洗いのイラスト

緊急事態宣言が解除されても継続して、手洗い、手洗い、マスク、適切なチュウ意をお願いします。

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更新日:2021年05月06日