令和8(2026)年度の市長随想

このページは、「広報かしわざき」に掲載した記事をもとに作成しています。

ささやかな人生とランドセル(2026年4月号)

入学式、入社式。
日本では多くの学校、会社で4月始まりである。
よく言われることだが何で?
桜が咲く季節だから?
「やっぱり入学式は桜でしょ」と主張する方も多い。

確かに桜の花の下でランドセルを背負った男の子、女の子が家族と共に写真を撮るというのは日本ならでは。
美しい。
欧米はじめアジアでも9月始まりの学校が多い。
「おぬしらは桜が無いからのう」と時代錯誤の私はひそかにほくそ笑み、日本人としてささやかな優越感に浸るのである。

そもそも国と花をイメージするのは、オランダ・チューリップ、ウクライナ・ひまわり(ソフィア・ローレン主演の映画)、イギリス・バラ、インド・蓮、ぐらいである。
私的には。

ランドセルの母国?であるオランダでも学校は9月始まりであり、チューリップに囲まれたピカピカの1年生ということにはなっていない。
そもそもオランダの子どもはランドセルなど背負っていない。
軍用背負いカバンだった「ランセル」が訛って「ランドセル」になったという。
それも明治からのものだという。

さて「木を見て森を見ず」減税にうつつを抜かすヘイワニッポン。
世界は戦争である。
ウクライナが一方的な侵攻を受けてから4年が過ぎたが、いまだ平和は訪れていない。
そして、中東。

気候変動、温暖化は進み、入学式には既に桜が散っていたという地方も多くなってきた。
本当にこんなことでいいのだろうか。

「花びらが散ったあとの 桜がとても冷たくされるように…」
と始まる春の名曲、伊勢正三作詞・作曲の『ささやかなこの人生』を口ずさむのである。

写真:ランドセルを背負い、入学式のスーツ姿で桜並木が続く道を歩く4人の子どもたち

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更新日:2026年04月03日