口腔(こうくう)がんについて(令和元(2019)年12月)

このページは「広報かしわざき」に掲載した記事をもとに作成しています。

口腔(こうくう)がんについて

口腔(こうくう)とは大まかには、口を開けた時に見える部位を指します。がんは口腔にも発生します。口腔がんは歯肉(歯の周りのピンク色の部分)、頬粘膜(ほほの内側)、口蓋(口の中の上の部分)、舌、口底(舌の下の部分)、口唇の内側、唾液腺といった部位に発生しますが、最もできやすいところは舌の側面です。

口腔がんは口内炎のような症状で自覚されることが多いです。口内炎は1~2週間くらいで治りますが、口腔がんは治ることはなく、少しずつ範囲が広がったり、硬くなったり、出血や痛みが出てきます。治らない口内炎は要注意とよく言われますが、もともと口内炎と口腔がんは別の病態と考えていただいた方がいいと思います。

口内炎と思って様子をみていたものが2週間以上治らなくて、痛みなどの自覚症状が強くなった。また、口の中にしこりを自覚し(特に舌の側面)、当たると痛くて出血するなどの違和感がある場合は、ためらわずにかかりつけの歯科医師に相談してください。近隣に歯科口腔外科のある病院があれば受診してみることもお勧めします。

口腔がんは進行性の病気であり、生命を脅かすものです。口腔がんは肺がん、大腸がん、胃がん、乳がん、子宮がんに比べると発生頻度は少ないですが、特に舌にできたがんは、ご自身の目で発見出来ることがあります。日常の歯みがきの時などに、歯周病やむし歯に加えて、口の中に変わったことがないか、常に確認する習慣をつけておくといいと思います。

泉直也(柏崎総合医療センター歯科口腔外科)

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更新日:2020年05月11日