いびきと睡眠時無呼吸(令和元(2019)年8月)
このページは「広報かしわざき」に掲載した記事をもとに作成しています。
いびきと睡眠時無呼吸
身近に毎晩のように大きないびきをかいている方はいませんか。あるいはご自身のいびきを家族にたびたび指摘されるという人もいるでしょう。頻繁に大きないびきをかいている方は、睡眠時の無呼吸を伴っていることが多いと言われています。睡眠時に頻繁に呼吸が止まってしまう、睡眠時無呼吸症候群と歯科の関わりについてお話しします。
睡眠時無呼吸症候群の主な症状は、日中の強い眠気です。そのため昼間の活動性が低下し、仕事に支障が出ることもあります。診断は、体にさまざまな計測装置を付けて一晩眠り、記録された数値を分析して行われその診断を確定しますが、これは医師が行うもので、歯科医師が行うことはできません。
大部分は気道(空気が通るところ)がさまざまな要因で詰まってしまうことで起きるといわれています。
治療の主流はCPAP(シーパップ)(Continuous Positive Airway Pressure 持続陽圧呼吸療法)と呼ばれるもので、鼻にマスクを着けて、持続的に空気を送ることで気道が詰まらないようにする装置を使って行います。睡眠時無呼吸症候群と診断された方に、CPAPを導入することで日中の強い眠気が劇的に改善されることが多いようです。
治療のもう一つは、眠るときに口の中にマウスピースを装着して気道を広げて空気を通りやすくする方法で、歯科医師が行います。治療効果はCPAPの方が高いですが、マウスピースはコンパクトなので旅行の時などには便利です。マウスピースは軽症から中等度の症例が対象で、いびきも軽減できます。
保険診療では、歯科医師は、マウスピースでの治療が必要だと医師が判断した場合に、依頼を受けて初めてマウスピースでの治療を開始します。(保険診療ではない、自費診療もあります。その際は医師の診断書は不必要です。)
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更新日:2020年01月31日