新潟大学に寄附講座「女性ウェルネス医学講座」を開設しました

柏崎市は、新潟大学と産婦人科分野の研究に関する協定を締結し、令和7(2025)年4月に寄附講座「女性ウェルネス医学講座」を開設しました。

(注釈)寄附講座とは、教育や研究の充実・活性化を目的に、自治体や民間企業、個人が大学や研究機関に研究経費などの講座の運営費を寄附し、希望するテーマの研究を行ってもらうものです。

研究・講座内容

女性特有の疾患(子宮内膜疾患と骨盤臓器脱)に対する身体への負担の少ない安全で再発しない治療の提供と予防法の開発を進め、女性の健康増進と生活の質の向上を図ることを目的に、柏崎総合医療センターと新潟大学医歯学総合病院をフィールドに研究を行います。

講座開設に伴い、柏崎総合医療センターに産婦人科常勤医が派遣され、診療体制が充実します。

講座設置期間

令和7(2025)年4月1日~令和10(2028)年3月31日

研究内容

  1. 低侵襲手術と薬物療法による子宮内膜症および子宮内膜関連疾患の妊よう性改善
  2. 分子生物学的アプローチに基づいた子宮内膜症および子宮内膜関連疾患の病態解明、予防法の開発研究成果を基にした疾患の予防モデルの確立とその臨床応用
  3. 骨盤臓器脱に対する低侵襲治療の有効性および安全性の検証
  4. 骨盤臓器脱の病態解明を目的とした疾患感受性遺伝子の同定

用語説明

  • 低侵襲手術・治療とは、患者の身体をできるだけ傷つけず、負担を小さくしながら行う手術や治療をいいます。
  • 妊よう性とは、妊娠するための力のことです。
  • 分子生物学的アプローチとは、遺伝子やタンパク質などの分子レベルで病気のメカニズムを理解し、それを基に新しい治療法や予防法を開発しようとするアプローチです。
  • 骨盤臓器脱とは、骨盤の中にある子宮や膀胱、直腸などが下がり、膣から体外に出てしまう病気です。

柏崎総合医療センターでは

臨床研究フィールドとなる柏崎総合医療センターでは、次のような支援・診療が行われます。

  • 新潟大学から産婦人科医師1名が派遣され、常勤医として勤務します
  • 新潟大学から産婦人科医師が派遣され、産婦人科関連手術の支援・指導を行います
  • 女性ウェルネス外来を開設します(令和7(2025)年5月から)
写真:署名した協定書を手に持つ市長と学長。その両脇に1人ずつ、後ろに5人が並び、記念のカメラに収まりました。

柏崎市役所で協定締結式を開催しました(令和7(2025)年3月25日)。

この記事に関するお問い合わせ先

福祉保健部 国保医療課 地域医療係

〒945-8511
新潟県柏崎市日石町2番1号 市役所 本館1階
電話:0257-43-9141/ファクス:0257-24-7714
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更新日:2025年05月14日