元朝体操会の歴史

「元朝体操会」とは、元旦に一年の健康と幸せを願い、ラジオ体操を行う柏崎独自の行事です。

昭和7(1932)年にスタートし、令和3(2021)年1月1日で第90回を迎えました。これからも伝統が受け継がれていきます。

写真:体育館で、両手を大きく斜め上に広げた体操をしている元庁体操の参加者

元朝体操会の様子

元朝体操会の歴史

発起人の坂田 四郎吉さん

写真:背広にネクタイを締めた坂田四郎吉さん

「柏崎を日本一の体育の都に」という夢の実現に向けて尽力し、柏崎の体育の父と呼ばれた坂田 四郎吉(さかた しろうきち)さん(1887~1967年)。

坂田さんは、刈羽郡体育協会(現在の柏崎市スポーツ協会)の創設に携わり、一般市民の健康や体力づくりの振興に努めました。

坂田さんを中心とした民間有志により、大正12(1923)年8月26日に大運動場(現在の柏崎市陸上競技場)が完成しました。日本最古の公認グラウンドとして、現在まで歴史を刻み続けています。

元朝体操会のはじまり

大正期は、スポーツといえば柔道や剣道などの専門的に行うものが中心で、一般市民にはあまりからだを動かす習慣がありませんでした。しかし、健康づくりには運動が不可欠です。

大運動場の建設後に、坂田さんが取り組んだのは、一般市民の健康普及を目標として誰でもできる体操を広く周知することでした。

大正12(1923)年から始まった「早起き体操会」は、昭和3(1928)年に誕生したラジオ体操を取り入れ、開催会場を徐々に増やしていきました。

昭和7(1932)年には元日の早朝にラジオ体操を行う「元朝体操会」を開始しました。こうして元朝体操会は現在まで脈々と受け継がれています。

昭和26(1951)年は、元朝体操会にあわせて、花火やダンスが盛大に行われたそうです。

こうした柏崎のスポーツの原点には、「体育の理想郷・スポーツ文化の風吹くまち」を目指した坂田さんの信念があります。

昭和26(1951)年の元朝体操会を紹介する紙面です。

昭和26(1951)年元朝体操会の様子(「柏崎体育」昭和26年2月15日柏崎市スポーツ協会発行)

現在の元朝体操会

各地区の特色ある元朝体操会

元朝体操会で、杵と臼を使って餅つきを行っている様子です。

餅つき大会の様子(枇杷島地区)

現在の元朝体操会は、ラジオ体操とあわせて、ニュースポーツ体験や餅つき大会、体力測定会など、各地区でさまざまな工夫をして開催されています。

また、市内の福祉施設でも元日に元朝体操会としてラジオ体操を行っています。

比角地区では、12年間元朝体操会に参加した方を「健康マイスター」として表彰するなど、地域ぐるみで健康づくりに取り組んでいます。

まさに「一年の計は元旦にあり!」ですね。

元朝体操会での体力測定会の様子

体力測定会の様子(比角地区)

福祉施設での元朝体操の様子(なごみ荘)

福祉施設での元朝体操の様子(なごみ荘)

健康マイスター表彰の様子(比角地区)

健康マイスター表彰の様子(比角地区)

ニュースポーツ(ボッチャ)体験の様子(高田地区)

ニュースポーツ(ボッチャ)体験の様子(高田地区)

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更新日:2023年12月19日