集落商店の復活プロジェクト!2人目の隊員が始動(矢田集落)

画像:若者に集落を案内している様子

矢田集落では、2人の地域おこし協力隊が活動しています。

令和2(2020)年9月に活動を開始した矢田集落2人目の地域おこし協力隊の様子を紹介します。

地域おこし協力隊を受け入れるまでの過程や、募集にかけた思いなども併せてご覧ください。

隊員の紹介(2人目)

山田隊員が野菜を収穫している

山田 華緒李(やまだ かおり)隊員

令和2(2020)年9月1日に矢田の地域おこし協力隊(2人目)として活動を開始しました。

新潟県上越市出身、着任前は東京都内に居住していました。

大学時代に染織文化を専攻し、中国の少数民族の文化について研究していました。

中国の農村を訪れた時の体験から、日本での地域づくりにも関心を持ち、矢田のビジョンや旧商店(矢田屋)活用のミッションに共感して応募・着任に至りました。

着任後は矢田屋を拠点として、イベントやサークル活動のサポートなど、地域内外の人が集う場作りを行っています。

集落の概要

  • 集落規模:76世帯199人(募集時、令和元(2019)年12月31日現在)
  • 活動受入団体:矢田営農組合、矢田町内会
矢田営農組合のみなさんの写真

日本海に面した新潟県のほぼ中央、柏崎市の中心市街地から東の山間地へと進むと、のどかな田園風景が広がっている矢田集落。

冬には100羽もの白鳥が飛来し、雪解け水は山の栄養をたっぷりと含み、豊富な沢水で育った農産物は多くの方に喜んでもらっています。山間地ですが海や市街地へのアクセスの良さも魅力のひとつです。

画像:空から見た矢田集落

「矢田営農組合」では、米や枝豆、柏崎野菜のマコモダケやオータムポエム、カリフラワーなどいろいろな品種の野菜を季節ごとに栽培しています。

さらに、地元小学校の総合学習や、田植え・稲刈り・カカシづくりなどの農業体験の受け入れ、日本酒文化国際交流プロジェクト「Niigata Sake Lovers」への協力など、「作る」以外の活動にも熱心に取り組んでいます。

写真:住民が協力して空き家を片付けている様子

矢田の地域づくりの在り方が魅力的。特定の人が独断で決めるのではなく、話し合い、協力して進めていく姿が見られます。
話し合いの場や空き家の片付けなど、非常に多くの住民が集まり、毎回驚かされます。
交流会や歓迎会を企画する際も、「今回の主役はこういう人だから、こうした方が良いのではないか。」と、より良くする方向で議論が進められていきます。

矢田集落のビジョン

地域おこし協力隊募集の背景と目的

インターン生が作成した冊子の表紙とページを開いた写真

インターン生が作成した冊子「ヤタのタネ」

これまでに、さまざまな取り組みを進めてきた「矢田営農組合」代表の石黒芳和さん。常に「”今”やらなければ!」と言い、情熱あふれるアイデアマンです。人の気持ちを否定せず、受け入れる。石黒さんと話ししていると不思議とやる気が湧いてきます。だからこそ、社会人や外国人、ヨソモノなど、いろいろな人が集まってきます。

関わる人が増えた結果、町内会長の黒金さんも情熱が沸き「人口が減り、農地集積も大きな局面を迎えている。そんな”今”だからこそ、前に進む挑戦をしたい。”今”がんばることが大事だ。」と語ります。

「矢田営農組合」というビジネス組織と「矢田町内会」というコミュニティ組織がタッグを組み、2019年の夏、初めて1カ月滞在型インターンシップで大学生3人を受け入れました。インターン生は、田舎暮らしを体験し、集落の人たちに話を聞いて回り、彼女たちの目線で集落の魅力をまとめた冊子を作りました。

いつもとちょっと違った矢田の夏、いつもよりちょっと増えた笑顔。この雰囲気の良さを未来につなげたい。だからこそ”今”、外部人材を受け入れて、未来に向けて動き出したいと考えました。

 

インターン生受け入れ時の様子は、以下のリンク先をご覧ください。

地域おこし協力隊と一緒に取り組むこと

集いの空間づくり

活動場所「矢田屋」
画像:かつての商店の内部

旧商店「矢田屋」

画像:商店の裏庭

裏庭に、桜とドングリの木

集落の中心部に位置する、かつての商店「矢田屋」。
このお店は、買い物以上に住民の憩いの場として愛されていました。折り紙や大正琴の教室、小物づくりなどを楽しむ住民の笑顔があふれていました。

「両親が築き上げたこの場所、住民に愛されたお店をただ取り壊すのは悲しい。集落のために活用してもらいたい。」
そんな所有者の想いを受け、住民もすぐにでも活用したいと考え、動き始めました。

隊員の役割

隊員には、この矢田屋に住み、集落内外の方が集まれる場を運営できるよう、まずは、以前の教室などの復活を手伝っていただきます。
そして少しずつ、ワカモノ・ヨソモノなども楽しめる企画や商店としての活用を考えていきます。

住宅の裏庭にある桜やドングリの木の周りで、お花見をするのも良いと思います。引っ込み思案なおばあちゃんたち、本当は地元愛の強い若手などがそれぞれ集まるような場を作っていきたい。集まることで生まれる何かを、一緒に楽しみたいと考えています。

画像:手作り笹団子と手打ちそば

笹団子(左)と手打ちそば(右)

画像:農作業中の休憩の様子

休憩しながら住民と交流

集落内には、笹団子や手打ちそばなどの名人がたくさんいます。
お店にいるだけではなく、集落を回り、いろいろな名人を見つけ、その技を教わるのも良いでしょう。

地域営農の支援

画像:農業用ドローン

農業用ドローンを活用

同じ集落にいる隊員同士で連携・協力して活動することも大切です。
1人目の隊員が、トマトのハウス栽培等の新たなプロジェクトを手掛けることもあります。2人目の隊員となる方が、もしその分野にも興味があるようであれば、ぜひ一緒にチャレンジしてみてもらいたいです。

また、矢田営農組合は、非常に精力的に活動しているため、お手伝いをすることで学びを得ることもきっと多いと思います。

画像:野菜の種まき

矢田営農組合のような大規模農業ではなく、住民から教わりながら、小さな農業、家庭菜園をやってみるのも面白いかもしれません。
2019年夏のインターン生たちも、ある家庭の畑を手伝いました。自分たちが蒔いた種の発芽に感動し、収穫のために後日再び集落に訪れてくれました。

せっかくの田舎暮らしですので、作物を身近に感じられると楽しいと思います。

ゲストハウス・農家民宿など、滞在場所づくり

矢田集落は、関係人口となる方々との取り組みを数多く行っています。インターン生が再び訪れることもあります。しかし、地域外の方と地域の方が気軽に交流や滞在できる場所がありません。

「矢田屋」を活用し、矢田集落らしい交流場所をどのようにつくっていくか。皆で一緒に考えていきます。

矢田集落から隊員になる方へのメッセージ(募集時)

隊員の世話人となる方々にお話を聞きしました。

地域のためにがんばれるのはなぜでしょうか

画像:隊員の世話人になる方々

矢田集落の黒金さん(左)、矢田の活動をサポートする矢島コーディネーター(右)

 

地域づくりは、大変なことも楽しくないことも多いです。お金にならないことも多い。
だけど住民の笑顔が本当にうれしい。その喜びがあるからがんばっています。

これからの地域づくりには女性の力が不可欠。女性が喜び、明るくなる、そんな集落にしていきたいです。

どのような方が来てくれるとうれしいですか

画像:矢田営農組合の代表

矢田営農組合の石黒代表

2019年夏に来てくれたインターン生と住民が接している様子を見て、求める人物像が少し変わりました。彼女たちのように、その人のまわりに地域のお母さんたちが集まってくる存在、そんなイメージを持っています。

とはいえ、このインターン生たちそのままでではなく、その人なりに地域で生き生きと暮らしていける人がいいですね。

それと私自身、会の盛り上げが得意ではない(苦笑)ので、元気の良い方だとありがたいですね。

初めは慣れない仕事ばかりだろうし、できないことがあるのは当たり前。私たちも一生懸命教えますので、徐々に慣れていってもらえればと思います。地域おこし協力隊の制度は3年ですが、4~5年かけて、経験と関係性を積み上げ、人材として育ってくれればと考えています。

最後に一言お願いします!

集落の皆さんが集まり、集落の将来に向けた話し合いをしている写真

集落のやりたいことを隊員に手伝ってもらうだけではなく、隊員のやりたいことを集落が手伝うこともしていきたいです。

私たちも、夕日の見えるレストラン、大学のゼミ合宿の受け入れ、耕作放棄地を活用できる法人の受け入れなど、たくさんの夢を持っています。来てくれる人も、矢田集落で活動する中で、自分が本当にやりたいことを見つけてもらいたいです。3年間の任期後、さまざまな形があっていいと思います。もちろん次代を支える一人になってくれればありがたいですが、矢田集落から出ることもあるでしょう。その時は、集落に何らかの形で関わってくれればうれしいです。

集落の未来、あなたの将来を明るくするために、”今”一緒にがんばりましょう。

関連リンク

この記事に関するお問い合わせ先

市民生活部 市民活動支援課 活動推進係

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電話:0257-43-9127/ファクス:0257-22-5904
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更新日:2021年01月07日