01_里神楽の魅力

古くから地域に根付き、今も市内各地の神社で伝承されている里神楽。誰もが一度は聞いたことのある神様も登場する親しみやすい伝統芸能です。

里神楽の魅力を知り、お近くの神社へ見に行ってみませんか?

写真:赤い顔の面をつけ、両腕を左右に大きく広げ、片手に榊をもって舞う様子

このページは、広報かしわざき2023年10月号の特集記事を基に作成しました。

次のページ「02_里神楽の伝承」を読む→

里神楽って?

日本最古の芸能

写真:右手に剣を持ち、寝かせた刃に左手を添えた、神楽舞の一場面。

里神楽は、春に五穀豊穣を祈り、秋に豊作を神々に感謝する心から生まれた日本最古の芸能。その起源は、古事記に記されています。

全国各地で伝承される中で、能や歌舞伎ができたとされています。

日本神話を題材とした舞がある

写真:右手に鈴を、左手に扇を持った、神楽舞の一場面。

里神楽は、笛と太鼓のお囃子に合わせ、日本神話を題材とした物語を演じます。

演目には、天岩戸(あまのいわと)に隠れた天照大御神(あまてらすおおみかみ)を外へ招き出す物語や、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した物語など、有名な物語も多くあります。

教えて 近藤さん! 里神楽の魅力

写真:神社の宮司をしている近藤さん

近藤清さん(三島神社 宮司)

里神楽の魅力について、近藤清さんにお聞きしました。

里神楽の魅力はどんなところ?

写真:2人の女の子が鈴と三宝を持つ神楽舞の一場面。

神様と人間が共に楽しむところが一番の魅力です。

里神楽は、神聖でかしこまったものというイメージを持つ人もいると思います。しかし「神」に「楽しむ」と書いて「神楽」と読むように、人間も神様も一緒に楽しむ芸能なのです。ぜひリラックスして見てください。

お囃子に耳を傾けると、演目によってリズムが変わることに気が付きます。ひょうきんな場面では、声を出して笑っても良いのです。

里神楽を見に行くときの準備は?

写真:三宝に載せた餅やお菓子を巻く、神楽舞の一場面。

里神楽を見るときは、神社のお祭りの日がほとんどです。
おはらいのように神様の前に座る訳ではないので、普段着で見に来てください。また、カメラなどで神話の世界を大いに撮影してください。

餅をまく演目もあるので、持ち帰り用の袋もあると良いですね。

里神楽の楽しみ方は?

写真:白い着物に赤い袴をはいた3人の女の子が、腰を軽く落とし両手を前に出した一場面

演目の題名を知り、その物語の内容を想像しながら舞を見ると、どんな神様がどのような場面を表現しているのか知ることができ、楽しさが格段に増します。

同じ演目でも地域によって題名や伝わる所作が違うところも面白いです。

里神楽は見れば見るほどに奥深く、飽きることがありません。

演目紹介

宮清(みやきよ)

写真:ヌサを持ち、翁の面と浅黄色の狩衣を身に着けた人が舞台で踊っている様子

一番初めに必ず舞う演目です。神様に祈るときにささげる供え物「ヌサ」を持って舞い、心身のけがれを清めます。

鯛釣り舞(たいつりまい)

写真:笑みをたたえた男性のお面を身に着け、竹の釣竿をもって舞う様子

蛭子(ひるこ)や恵比寿舞ともいう縁起の良いおめでたい舞です。この演目で登場する神様は、釣りが好きで、試行錯誤しながら鯛を釣る姿はついつい応援したくなります。

造杵大宝(ぞうぎたいほう)

写真:1人の神様役が指をさし、もう1人の神様役はその方向を見ているます

餅つき舞や万歳楽ともいいます。登場する二柱の神様による質問と応答によって、それぞれの神様の生い立ちや持ち物の由来などが明らかになります。最後に、平和を祝い、餅をまく場面も楽しみの1 つです。

【PICK UP!】執物

執物(とりもの)とは、神楽などの神事芸能で舞を舞う人が手に持つ物の総称です。

写真:棒の先に切り込みの入った白い紙がいくつもぶら下げたもの

【ヌサ】
心身のけがれを、はらい清める

写真:神楽舞で使用される面の一つ。ふっくらとした頬と福耳が特徴の面

【面】
舞に登場する神様を形取るためのもの

写真:金色をした鈴が4段重なったもの

【鈴】
魔除けや神様を招きよせる時に使う

この記事に関するお問い合わせ先

総合企画部 元気発信課 情報発信係

〒945-8511
新潟県柏崎市日石町2番1号 市役所 本館2階
電話:0257-21-2311/ファクス:0257-23-5112
お問い合わせフォームはこちら

更新日:2023年10月05日