2.阿部敏彦さんへのインタビュー

FMピッカラ新春特別番組「柏崎の花 Spring Collection 2025」

このページは、令和7(2025)年1月1日放送の「FMピッカラ新春特別番組『柏崎の花Spring Collection 2025』」を基に作成しました。ダイジェスト版は、広報かしわざき令和7(2025)年1月号に掲載します。

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阿部敏彦さんへのインタビュー内容

絵を描き始めたきっかけ、洋画の特徴、魅力

阿部さんが、マイクに向かって話しています。

阿部 敏彦さん

高橋:まずは、阿部 敏彦(あべ としひこ)さんにお話を伺います。阿部さん、あけましておめでとうございます。
 

阿部:あけましておめでとうございます。

高橋:阿部さんが絵の制作を始めたきっかけはなんですか?

阿部:20代の頃、絵の教室に通い始めたのがきっかけで始めました。教室は先生と1対1での教室で、この頃から先生のアドバイスで市展に作品を出品するようになりました。

高橋:阿部さんは洋画を描かれるということですが、洋画の特徴はなんですか?

阿部:洋画といえば油絵の具と思うかもしれませんが、今ではさまざまな画材があります。アクリル絵の具や、水彩、パステルなどの表現の幅が面白いと思います。私は主に油絵の具、アクリル絵の具などで表現しています。

高橋:阿部さんは油絵の具またはアクリル絵の具なんですね。

阿部:はい。

高橋:阿部さんが思う洋画の魅力はなんですか?

阿部:画材の種類の豊富さです。紙と鉛筆1本あれば表現ができますし、ほんの数分でもできます。大作となれば、地塗りから始まり、数カ月かかります。作品を制作していると、作品が話しかけてくる時があります。「そこをこうしたほうがいい」「あそこをこうしたほうがいい」と作品が語りかけてくるのがまた魅力の1つだと思います。

高橋:ご自身で描いている中で、作品の方が色々話しかけてきて、そこからアイデアも出てくるんですか?

阿部:そうですね。なので眺めている時間が結構多いです。少し塗ってそれで1日終わりということもあります

高橋:そうなんですか。絵との対話の時間があるんですね。とても画家さんならではのお話だなと思いました。

阿部:そうですね。眺めていると絵から教えてもらうこともあるんですよね。

県展賞受賞作品の説明

高橋:阿部さん、県展賞を受賞した作品をスタジオにもお持ちいただいていますが、作品について教えていただけますか?

阿部:大きさはS50サイズで、真四角になります。県展の出品規格の最高サイズです。市展の一般の作品と同じです。作品に対しての思いは潔さ、余計なものはいらないという気持ちを込めて制作しました。

高橋:作品のテーマはなんですか?

阿部:10年くらい前からのテーマで、時間の長さやさびを表現しています。さびは一長一短でできないものですし、それが時間をかけてさびていろんな色を作っていくところにまた魅力を感じます。

高橋:さびを描いているんですね。工場とかをモチーフにしているんですか?

阿部:親が鉄工所を営んでいたため、捨ててあった鉄くずなどが雨で錆色になる様子を小学校の頃から見てました。自分が働きに出たのも自動車会社の鉄工場なんですよね。長い間鉄工場関係に染まって、それが染みついて、やっぱり自分が表現できるのものはそういうところなのかなと思っています。

高橋:阿部さんにとっても、本当に子どもの頃からこの鉄鋼というのが身近な存在だったわけですね。

阿部:そうですね。

高橋:鉄鋼作品、さびをテーマに描くことが多いんですか?

阿部:以前は人物や風景などを描いていましたが、やっと自分の中にあるものを表現できるようになったと思います。やっとここまでたどり着きました。

高橋:さびは年数によっても色や感じが変わってくると思うんですが、どんなところ工夫をされたんでしょうか。

阿部:色や質感を近づけることもそうだったんですが、やっぱり画肌で表現ができたと思います。今回、県展で審査してもらった先生には、絵の具を盛り上げたり、削ったりしたことの印象が良かったみたいです。

高橋:盛り上げるというのは、繰り返し絵の具をつけるんですか?

阿部:ナイフで色を上げたり、カッターで傷つけたりします。プラスマイナスの世界です。足し算、引き算だと思いながら作品を作っています。

高橋:面白いですね。とても深い作品ですが、何カ月ぐらいで制作されたんですか?

阿部:描いていない時間のほうが多いので、1年がかりですね。

高橋:本当に大作ですが、県展賞に輝きましたとお聞きになった時、どんな感想でしたか?

阿部:新潟日報さんから「県展賞取りましたよ」という連絡あり「えーっ」という感じでしたね。

高橋:本当にうれしいですよね。

阿部:出品点数も多いので受賞まではやっぱり長かったですね。永遠に感じられました。

「柏崎の花Spring Collection2025」ライブペイントについて

高橋:今回、イベントでは花をテーマにした展示ということですが、好きなお花はありますか?

阿部:ポピーやアジサイが好きです。特に紫のアジサイはグラデーションがきれいで水彩のような感じで好きです。

高橋:ライブペイントを通して市民の皆さんに伝えたいことはなんですか?

阿部:人前で喋るのが苦手で、できるか不安ですが、ライブペイントを通して絵の世界に飛び込んでくれる人が1人でも多くなってくれれば嬉しいことですし、これからの柏崎の美術のためにも、1人でも多く、自分で作品を作って市展にも参加してもらいたいですね。

高橋:阿部さんはライブペイントのように人前で絵を描いた経験はありますか?

阿部:ないですね。

高橋:人前でというのも大変そうですね。

阿部:頭の中で考えてることを、実際に現場で本当にできるかということが不安ですね。

高橋:今、ドキドキされてると思いますけれども。

阿部:そうなんですよ。今からもう楽しみです。

高橋:ご来場の皆さんもこれを機に、絵に関心を持つ方も増えてくると思いますので、非常にライブペイント、楽しみにしています。

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更新日:2025年01月01日