綾子舞

写真:女性2人が袴をはいて小切子踊を踊っています

小切子踊(高原田)

写真:女性3人が着物を着て小原木

小原木踊(下野)

ユネスコ無形文化遺産―世界が認めた綾子舞

写真:着物を着た男性と女性が、くす玉の前で拍手をしています

綾子舞は、柏崎市の中心部から南へ16キロメートルほど離れた黒姫山の麓にある女谷地区で、約500 年前から伝承されてきた古雅な民俗芸能です。かつては、いくつかの集落がそれぞれの芸風を守って綾子舞を続けていましたが、明治時代に入ると次第に途絶え、現在では高原田(たかんだ)と下野(しもの)の2 つの集落にある座元が先祖伝来の芸風を守って受け継いでいます。
昭和51(1976)年に第1 回の国の重要無形民俗文化財の指定を受け、令和4(2022)年11 月、綾子舞を含む「風流踊」がユネスコ無形文化遺産(人類の無形文化遺産の代表的な一覧表)に登録されました。

綾子舞を構成する3つの演目

小歌踊

室町の華やかさを表現した小歌に合わせて踊ります。扇の手振りや足を交差させる足さばきが優雅で、見る人を魅了します。高原田は2人、下野は3人で踊ります。

囃子舞

ユーモラスな歌と囃子に合わせ、男性が一人で演じます。決まった振りを繰り返すものと、囃子歌の文句に合うような物真似をするものの2 種類に大きく分かれます。

狂言

能狂言風のものと地狂言風のものがあり、男性が2人以上で演じます。現存の流派になく若衆歌舞伎の演目にあるものを伝えているなど、初期歌舞伎の面影をよく残しています。

地域で進む伝承学習と伝承者養成講座

著しい過疎化により、綾子舞の担い手の確保が難しくなり、昭和45(1970)年から旧鵜川小学校で「綾子舞伝承学習」がクラブ活動として開始、昭和58(1983)年からは旧鵜川中学校でも伝承学習が始まりました。現在は、統合先の新道小学校の3年生から南中学校の3年生までの子どもたちが例年60人前後参加。学校を超えた特設クラブとして年8回の練習を重ね、その成果を秋の発表会で披露しています。
平成3(1991)年度からは、綾子舞に関心を寄せる市民が直接伝承者から指導を受ける「伝承者養成講座」がスタート。綾子舞の担い手を確保する場や定期的な練習機会の場となっています。毎年9 月に行われる現地公開や依頼公演などへの出演を目標に、大人と子どもが一緒に舞や笛・太鼓などの技術を磨いています。

写真:制服姿の女子中学生や小学生が踊りの練習をしています

伝承学習

写真:扇を持った女性が稽古をしています

伝承者養成講座(下野)

写真:扇を持った男性が稽古をしています

伝承者養成講座(高原田)

写真:かがり火が焚かれた舞台で3人の女性が踊っています

ほたるまつり

写真:赤い衣装を着た男性が舞台で踊っています

猩々舞(高原田)

写真:狐のお面を付けた人が舞台で狂言を演じています

三條の小鍛冶(下野)

この記事に関するお問い合わせ先

総合企画部 元気発信課 情報発信係

〒945-8511
新潟県柏崎市日石町2番1号 市役所 本館2階
電話:0257-21-2311/ファクス:0257-23-5112
お問い合わせフォームはこちら

更新日:2024年10月01日