市長定例記者会見(令和8(2026)年9月2日)
令和8(2026)年9月2日に開催した市長定例記者会見の概要についてお知らせします。
令和8(2026)年9月定例記者会見レジュメ (PDFファイル: 157.2KB)
令和8(2026)年9月2日(水曜日)柏崎市長定例記者会見(YouTube柏崎市公式チャンネルのサイト)
発表内容
市長発表事項
県内最速コシヒカリをPR―新潟伊勢丹で「米山プリンセス」早期栽培米を特別販売
市では、食味値85点以上のコシヒカリを認証し「米山プリンセス」というブランドで販売しています。数年前から、多くの生産者や関係者の皆さんからご協力をいただきながら、柏崎を代表するブランド米として取り組んできたところです。先日、通常より早く田植えを行う早期栽培によって生産されたコシヒカリの中から、今季初めて米山プリンセスとして認証されたお米が誕生しました。その新米を、県内でいち早く皆さんに味わっていただくため、新潟伊勢丹で特別販売します。期間は9月2日(水曜日)~15日(火曜日)、新潟伊勢丹1階「越品」コーナーで販売します。生産者の重野さんから直接販売していただき、米山プリンセスの特徴やおいしさを消費者の皆さんに伝えていただく予定です。今年の柏崎の米は、現時点では大きな水不足や高温障害などは見られず、例年並みの一定の品質と収量が期待できると考えています。先般、アンバサダーの越乃リュウさんと一緒に米山プリンセスの刈り入れを行いましたが、生産者の皆さんが大切に育ててきた新米を、多くの方に味わっていただきたいと思っています。また「市内でも早期栽培の米山プリンセスを食べたい」というお声もありますので、9月4日(金曜日)からは、柏崎市役所1階の売店でも米山プリンセスを販売し、市民の皆さんにも、いち早くおいしい新米を味わっていただきたいと思っています。
(主管:農林水産課 電話番号:0257-21-2295)
資料:県内最速コシヒカリをPR―新潟伊勢丹で「米山プリンセス」早期栽培米を特別販売 (PDFファイル: 103.4KB)
長寿と健康をお祝い─百歳表敬訪問、第二次成人式
今年の百歳表敬訪問は、9月21日(月曜日・祝日)に行います。市内で今年度100歳を迎える方は48人で、男性11人、女性37人です。そのうち4人の方を表敬訪問します。当日は、県の地域振興局長とともに訪問し、内閣総理大臣と新潟県知事、そして私からのお祝い状と記念品をお渡しし、100歳を迎えられたことをお祝いします。
第二次成人式は、市独自の敬老の催しで、80歳を迎える方を対象に行っています。還暦である60歳から20年経った80歳の方を「第二次成人」と位置付けたもので、昭和40(1965)年から始まり、今年で62回目を迎えます。今年は9月19日(土曜日)に文化会館アルフォーレで開催します。対象となる80歳の方は917人で、男性436人、女性481人です。毎年、この中から200人を超える方に参加いただき、楽しいひとときを過ごしていただいています。今年のアトラクションは、明照保育園の皆さんによるマーチングや、柏崎少年少女合唱団による合唱を予定しています。子どもたちの元気な演奏や歌声を、参加される皆さんから楽しんでいただけると思います。また、健康への関心が高いことから、今年も体年齢の測定会を行います。握力や足趾力を測定し、ご自身の健康状態を知る機会としていただきます。記念品として、じょんのび村と雪割草の湯の共通ペア入浴券をすでに対象者の皆さんへお送りしています。また、式典の参加者には紅白まんじゅうを用意します。多くの方に会場へお越しいただきたいと思います。
(主管:介護高齢課 電話番号:0257-21-2228)
資料:長寿と健康をお祝い─百歳表敬訪問、第二次成人式 (PDFファイル: 144.2KB)
10月10日は、ありがとうの気持ちを込めて!東京・大手町で柏崎ファンクラブ10周年記念イベントを開催
10月10日(土曜日)に、柏崎ファンクラブの10周年を記念したイベントを東京で開催します。柏崎ファンクラブは、前・会田市長から引き継いだ取り組みで、私が市長に就任してからも、さまざまな活動を続けてきました。今回のイベント会場は東京・大手町の大手門タワー・ENEOSビル1階にある「3×3 Lab Future」です。司会はFMピッカラの佐藤友理さんで、さまざまなステージイベントを予定しています。中でも「私と柏崎」をテーマにしたエピソード発表会を楽しみにしています。柏崎とどのような出会いがあり、これまでどのように柏崎と関わられてきたのかなど、それぞれの思い出やエピソードを発表していただきます。すでに募集を始めていますが、予想以上に応募があると報告を受けています。柏崎の食材を使った料理やお酒などの提供も企画しています。現在企画を詰めている段階ですが、面白い企画の1つとして、株式会社ブルボンにご協力いただき、全国各地で販売されている「ご当地ブルボン」を提供する企画を考えています。例えば、アルフォートには北海道、九州、北陸、沖縄、関西、富士山など、地域ごとの商品があるそうですし、ピッカラには五島列島や越後えだまめ、エリーゼには久米島や瀬戸内の商品があると伺っています。全国各地のご当地ブルボンが一堂に集まる機会はなかなかないと思いますので、参加される皆さんには、柏崎の魅力だけでなく、全国の味も楽しんでいただければと思います。その他にもいくつかの企画を検討していますので、ぜひ多くの方にお越しいただき、柏崎ファンクラブ10周年を一緒にお祝いしていただきたいと思います。
(主管:元気発信課 電話番号:0257-47-7333)
資料:10月10日は、ありがとうの気持ちを込めて!東京・大手町で柏崎ファンクラブ10周年記念イベントを開催 (PDFファイル: 160.7KB)
その他
皆さんからもご心配いただいていたサザエ漁体験ですが、全11日間を予定していた中で、悪天候のため1回中止となりましたが、最終的に10日間行い、780人の方に参加いただきました。1日平均約80人となり、大変盛況だったと思います。同時期に開催していた番神自然水族館も、過去最高の入場者数を更新したのではないでしょうか。多くの方にお越しいただき、定員を上回るような盛況となりました。一方、今年の海水浴客については、少し厳しい状況だったと感じています。私も何度か海水浴場に足を運びましたが、昔のように海水浴客で砂浜が見えなくなるような状況ではなく、寂しさも感じました。そのような中で、サザエ漁体験には多くの方に参加いただきました。市内の中学生や高校生の参加を期待していましたが、参加者のほとんどは市外・県外からお越しになった方で、その点は残念でした。ただ、小学生の参加は多かったと報告を受けています。参加者の居住地を見ると、群馬県が38パーセント、長野県が29パーセント、東京都が11パーセント、埼玉県が10パーセント程度となっており、関東圏や長野県から多くの方にお越しいただきました。参加された皆さんから寄せられたアンケートやSNS上の声も、私自身、できる限り読ませていただきました。改善を求める声もありましたが、「来年もぜひ開催してほしい」「来年もまた来ます」といった嬉しい声が非常に多く寄せられていました。今回の体験は、これまで毎年行ってきたイベントとは異なる新しい取り組みでした。来年度については、今回の経験を踏まえ、より良い方法を考えながら、柏崎市漁業協同組合の皆さん、海上保安庁の皆さんとも相談し、開催方法を検討していきたいと思います。また、これから秋を迎えますので、スポーツや文化に関するイベントもいくつか予定されています。市民の皆さんにも、さまざまなイベントに足を運んでいただき、それぞれの秋を楽しんでいただければと思います。
行事予定
イベント
- リノベーションまちづくり講演会
(主管:都市計画課 電話番号:0257-21-2459)
チラシ:リノベーションまちづくり(PDFファイル:2MB) - 親子体験ツアー 木製ペアベンチができるまで
(主管:農林水産課 電話番号:0257-43-9131) - 親子で気軽にアウトドア! 自然・遊び・グルメが楽しめる「ソトアソビソトゴハン&高柳ジンギスカン祭りinこども自然王国」
(主管:子育て支援課 電話番号:0257-47-7075)
チラシ:親子で気軽にアウトドア! 自然・遊び・グルメが楽しめる「ソトアソビソトゴハン&高柳ジンギスカン祭りinこども自然王国」(PDFファイル:5.7MB) - オペラ「イル・トロヴァトーレ」 公演をさらに楽しむためのプレセミナー
(主管:文化・生涯学習課 電話番号:0257-20-7500) - 次世代自動車を体感! 「FCV・EVカーフェアin柏崎」
(主管:環境課 電話番号:0257-21-2312)
スポーツ
- えちゴンカップ水球競技大会
(主管:水球のまち推進室 電話番号:0257-41-4020) - スポーツレクリエーショングランプリ2026「ボッチャ大会」
(主管:スポーツ振興課 電話番号:0257-20-7010)
チラシ:スポーツレクリエーショングランプリ2026「ボッチャ大会」(PDFファイル:1.7MB) - 柏崎スポーツフェスティバル2026
(主管:スポーツ振興課 電話番号:0257-20-7010)
チラシ:柏崎スポーツフェスティバル2026(PDFファイル:1.9MB) - 海辺の運動会2026
(主管:スポーツ振興課 電話番号:0257-20-7010)
チラシ:海辺の運動会2026(PDFファイル:1.5MB)
定例記者会見の質疑応答
- 米山プリンセスに関する質問
- 原子力発電所に関する質問
- 拉致問題に関する質問
- 鉄道に関する質問
米山プリンセスに関する質問
記者:今回、新潟伊勢丹で販売される米山プリンセスは、重野さんのところで刈り入れされ、認証されたお米なのか。
市長:その通りです。
記者:伊勢丹での販売価格を伺いたい。
農林水産課:5キロで7千円、2キロで3千円、300グラムで700円です。基本的には、生産者が自ら価格を決定します。昨年は1キロ当たり1,200円程度で販売されていました。目安として、1キロ千円程度の価格に見合う味を目指して生産に取り組んでいただいています。
記者:価格は最終的に生産者や販売業者が決めると思うが、1キロ千円という価格は、他のお米と比べてかなり高い印象を受ける。先月販売された葉月みのりの新米も、愛菜館では5キロ3千円を切る価格で販売されており、米価の相場も5キロ3千円台となっている。高価格のお米を目指すという趣旨は理解するが、この状況の中でも価格を維持することについて、どのように考えているか。
市長:米山プリンセスをどのようなお米として位置付けるかだと思います。1キロ千円のお米を毎日食べることはなかなか難しいと思います。当初から、贈答用や大切な日、一般的にいう「ハレの日」に、大切な方と一緒に召し上がっていただく、確実においしいお米と位置付けています。毎日のように召し上がっていただくお米ではなく、これだけ高価なお米だからこそ、確実においしいという価値を大切にしています。また、米山プリンセスには、市の農家の方々がこれだけおいしいお米を作る技術があることを示す証明品という役割もあります。価格も重要ですが、数字で示すことができるおいしさの証明として、確実においしいお米であることを考えれば、それなりの価格を維持する必要があると思います。価格を下げることは、農家の方々のプライドにも関わる部分です。農家の方々にも価格を下げる考えはないと思いますし、私たちもそのような戦略で米山プリンセスを展開していきたいと考えています。
記者:早期栽培を始めて2年目となるが、今後、農家の方々に早期栽培をさらに広げてもらうなど、促進していく考えはあるか。
市長:確実においしい米山プリンセスを、一般的なコシヒカリよりも3週間ほど早く食べられるのであれば、米山プリンセスの価値はさらに高まるのではないかと考えています。一方で、生産者の方々にとっては、温度管理や水管理なども含め、早期栽培はなかなか手間がかかります。今回、重野さんや水野さんをはじめ、複数の方々に挑戦していただいていますが、一定の品質が安定して得られるのであれば、市としても応援策を考えていきたいと思っています。葉月みのりについても、ここ数年、JAに対して、お盆に帰省される方々に新米を召し上がっていただけるよう、葉月みのりをお盆に販売してもらえないかと申し上げていますが、今年も実現には至りませんでした。県では「なつひめ」の販売が始まります。県も力を入れ、広告や周知を行っているため、それであれば、一定量を確保でき、品質も高い葉月みのりを、県内で一番早くお盆に食べられるようにしてもらいたいと考えています。検査体制なども含めて、販売時期を早めてもらいたいという私の希望を、改めてJAにも伝えています。葉月みのりや米山プリンセス、主力としては一般のコシヒカリ、また、県が推奨する新之助など、さまざまな品種に対応できることが市の特徴だと思います。特に早生品種については、柏崎の農家の方々が培ってきた技術が蓄積されていると考えています。米山プリンセスの早期栽培が安定するのであれば、市としても、そこをさらに応援していきたいと考えています。
記者:現時点での米山プリンセス認証者は重野さん以外にいるか。また、認証米の量はどれくらいか。あわせて、今後、米山プリンセスをどのようにPRしていくつもりか。
農林水産課:現在、米山プリンセスに取り組んでいる生産者は31者で、うち現時点での認証者は重野さんのみ、認証量は1,710キロです。今回は、そのうちの一部を伊勢丹で販売しています。
市長:先ほどと重なりますが、価格は高いですが、確実においしいお米としてプレミアムな価値を前面に出していきたいと思います。
記者:米山プリンセスを9月4日(金曜日)から市役所の売店で販売するとのことだが、販売価格はいくらになるのか。また、現在の認証者が重野さん1人ということは、販売されるのは重野さんが生産したお米ということか。
農林水産課:現時点では、300グラムが20個納品される予定で、1個700円で販売する予定です。また、重野さんのお米が販売されます。
記者:早期栽培にはどれぐらいの方が取り組んでいるのか。
農林水産課:水の供給が早く受けられる場所でなければできないなどの栽培条件もあるため、現在は4~5人の方が早期栽培に取り組んでいます。
記者:今年の認証量の見込みを伺いたい。
市長:昨年に比べて、今年は日照量や雨の状況など、天候は比較的安定しているため、品質、収量ともに一定以上のものが期待できると考えています。そのため、米山プリンセスとして認証されるお米も、昨年より多くなることが期待されます。一方で、認証量が増えた場合には、価格が下がることが心配されるため、生産者の方々をはじめ、JAや市も含めて、販売方法や販売ルートをしっかりと確立していく必要があると考えています。
記者:県は極早生品種のなつひめに力を入れてPRしている。市は、葉月みのりの作付面積を広げているが、なつひめとは収穫時期が重なる面もある。今後、両品種をどのようにすみ分けていくのか、それとも競合していくのか、考えを伺いたい。
市長:担当者と検討しています。県は今後、なつひめのPRにかなり力を入れて取り組まれると思います。葉月みのりは、なつひめより少なくとも1週間は早く収穫できるという強みがあるため、収穫後すぐに乾燥や検査を行い、できるだけ早く、お盆に新米を食べられるよう、体制を整えてもらいたいと、JAに申し上げています。収量で勝負するとなかなか厳しい部分があると思いますので、葉月みのりは速さを強みにしていきたいと考えています。
記者:先日、政府が備蓄米の買い戻しを決めたという報道があったが、今後の米価の推移をどのように見ているか。
市長:先般、知事もお話しされていましたが、新潟は日本最大の米産地であり、国の政策による影響を最も大きく受ける県だと思います。市は、園芸にも力を入れていますが、農業の中心はやはり米です。そのことを考えると、備蓄米のことも含め、国には明確な方向性を打ち立て、政権が変わったから政策が変わるということではなく、しっかりとした方針のもとで備蓄米の放出や管理を行ってもらいたいと考えています。また、そのタイミングも重要です。消費者の側に立つのか、生産者の側に立つのか、難しい問題はありますが、どちらにもメリットを受ける方、デメリットを感じる方がいます。しかし、意見を聞いているだけではタイミングを逃してしまいます。新米の時期はあっという間に過ぎてしまいますので、間髪を入れずに判断していくことが必要だと思います。今回、最初に買い戻される備蓄米は21万トンだったと思いますが、それで本当にいいのか、本来どれだけの備蓄米が必要なのかということも含めて、しっかり考えていただきたいと思います。今年は幸い、天候が比較的安定しており、収量も期待できる状況です。その一方で、昨年産米の在庫もあることから、米価は下落傾向にあります。新米が出てくれば、新米についてもそれほど高い価格にはならないのではないかと思います。県では、昨年の仮渡し金が3万3千円程度だったものが、今年は1万円台となり、4割程度にまで下がっている状況です。農家の方々を一喜一憂させるような政策であってはならないと思います。エネルギー政策と同じように、食料政策は国の基軸になるものだと思います。国には、農家や生産者の方々が安定して生産を続けられるよう、しっかりとした食料政策を継続的に進めてもらいたいと考えています。
原子力発電所に関する質問
記者:8月20日(木曜日)付けで原子力規制委員会が、柏崎刈羽原子力発電所のIDカード管理システムの不具合について「緑判定」として確定した。稲垣所長は、令和10(2028)年上期までに抜本的な対策を講じる予定だったものの、それまでの中間的な取り組みや体制が不十分だったと説明している。この点について、どのように考えているか。また、東京電力に対して何か求めたことがあれば伺いたい。
市長:先日、稲垣所長と柿澤代表にお越しいただき、話をしました。私は、IDカードによる退出管理はやめた方がいいのではないかと申し上げました。IDカードは、落とす、置き忘れるといった可能性があるため、複数の生体認証を組み合わせるなど、IDカードを使わない方法を検討できないかと伝えました。その際には具体的な返答はありませんでした。また、機器の古さや、経年劣化による不具合が原因である、という説明について、これまでもさまざまなトラブルの際に、同様の説明を何度も聞いてきました。東京電力の財務体質まで疑われかねないような状況を作るべきではないと思います。重要なセキュリティ関係の機器の更新さえできない財務状況なのかと思われては困ります。すべての機器ということではありませんが、重要なセキュリティ関係の機器は、必要な更新をしっかりと行ってもらいたいということを伝えました。
記者:東京電力は令和3(2021)年のセンサー不良などを受け、経済的な理由があってもセキュリティには万全を期すという基本方針を定め、核物質防護規定にも盛り込んでいる。今回の件は、東京電力が核物質防護の整備よりも経済的な理由を優先していると市長は考えているのか。
市長:これは、私の推測だけであって、そのように思われることがないようにしてもらいたいということです。実際に、財務体質が厳しいから機器の更新を怠ったとは考えていません。ただ、記者の方からも話があったように、ここ7、8年、長く言えば10年ほど、さまざまなトラブルをめぐって東京電力とやり取りをしてきました。皆さんも振り返れば「そういえばこんなこともあった」「あんなこともあった」と思い出すようなことが積み重なっています。その中で、安全面については、お金ではなく、安全を第一にして取り組むという姿勢で進めてきたはずです。今回のIDカードの退出時のシステムは、入室時ではなく退出時のシステムだったために、更新を少し後回しにしたのではないかと見られかねない状況になっています。何とか機能しているのだから、そこまでお金をかけなくてもいいという認識があったのでは困ります。令和3(2021)年の問題も含めて、機器は安全性を確保することを前提に、お金のことは考えず、安全を第一に進めるということが、私どもとの約束だったと思います。使用済核燃料の問題についても、東京電力だけの責任ではないかもしれませんが、事実として6号機の再稼働によって使用済核燃料の貯蔵量をおおむね8割以下にするというところには至っていません。今回の機器更新については、財務体質が原因だとは思っていませんが、結果として不具合のある状態が長期間続き、それに気づかなかったという部分があります。誠実に約束が履行されていないとまでは断言できませんし、おおむね取り組んでいただいているとは思いますが、このような小さなところから大きな不安につながるような状況にはしてもらいたくないというのが、長年にわたって関わってきた者としての率直な思いであり、期待です。
記者:市長の話を借りれば、東京電力としては不具合を把握していたものの、数秒間で自然に解消するケースが大半だったため、抜本的に全体を更新するまでには至らなかった、という認識だったということか。
市長:それであれば、私は放置していたと同じことだと思います。
記者:稲垣所長と柿澤代表が市長を訪問したのは、今回のIDカード管理システムの件を受けてのものか。また、訪問したのはいつか。
市長:8月18日(火曜日)です。元々、使用済み核燃料の取り扱いについて話す予定でした。青森県に送れないことが確定したため、今後どうするのか、号機間で移動するのか、どこに移すのか、いつ移すのか、今後の見通しはどうなのかを確認するためにお越しいただきました。その際に、今回のIDカードの話が先方からありました。
記者:今回のIDカードの問題には、機器などのハード面の問題と、運転員という人間側の問題があると思う。稲垣所長も、過去に似たような事案があったにもかかわらず同様の事案が起きたことは問題だと話している。今回の事案を踏まえ、運転員の資質や教育の面に課題があると思うが、どう考えているか。
市長:これまで何年も積み重ねてきた問題だと思います。最終的には、一人一人の認識の問題であり、自分が行ったことが、どのようなことにつながるのかという認識が、残念ながらまだ十分ではないと思います。今、自分が取っている行動が、国全体に対してどのような影響を及ぼすのかというところまで想像できなければ困ります。東京電力からすれば、その運転員の行動によって、せっかく再稼働した原子力発電所を、再び止めざるを得ない状況になりかねません。6号機が止まった場合、日本全体にどのような影響があるのかというところまで想像できる所員でなければならないと思います。そのような意味でも、細かなミスは、所員一人一人、また協力企業の方々一人一人に対して、本当に繰り返し、くどいくらいに教育してもらいたいと思います。ただ、これは原子力発電所に限った話ではなく、どのような仕事でも100パーセントミスをなくすことは難しく、私自身も含めて、知らないうちに間違ったことをしてしまうことはあります。だからこそ、ミスを見過ごさず、別の人がカバーできる体制をつくることが大切だと考えています。
拉致問題に関する質問
記者:8月上旬に蓮池ハツイさんが亡くなったとの報道があった。どのように受け止めているか。
市長:ハツイさんのご逝去は、本当に残念に思っています。先日、メッセージも書かせていただきましたが、拉致されてからの年月、そして帰国してからの年月を、どのような思いで過ごされたのか。拉致されてから24年、帰国されてからも24年になります。合わせれば50年近い年月です。なぜ1人の国民が、平和に日々の生活を送り、心安らかに暮らすことができなかったのかと思います。歴代の総理が、拉致問題は最重要課題だという言葉を使っていますが、48年経過しても完全解決には至っていません。市も4、5年前からアメリカ合衆国に協力を求め、日本のアメリカ合衆国大使館にもお願いしています。もちろん、日本国民の拉致については、日本国政府が責任を持って、国民を助けるための行動を取っていただかなければなりません。政府も、私たちが知り得ないところで懸命に取り組んでいるのだと思います。しかし、そうこうしているうちに50年近くが経ち、ご家族、ご親族が1人、また1人と亡くなっていく。そのことを考えると、国の力が及ばない現状を、本当に残念に思います。
記者:ハツイさんや夫・秀量さんは駅前で署名活動を行うなど、長年にわたって拉致問題の解決を訴えてきた。市長は、市議時代も含め、ハツイさんやご家族と言葉を交わしたり、交流したりした経験はあるか。
市長:私が市議会議員だった頃を含めて、ハツイさんとは前の市役所の売店でよくお目にかかりました。また、秀量さんとはここ数年お会いできていませんが、毎年のように達筆な筆文字のはがきをいただき、激励の言葉をいただいていました。蓮池さんご夫妻やご家族とは、さまざまな機会を通じてお付き合いをさせていただいています。特に薫さんとは、帰国された直後から、私が国際化協会の事務局長だったという立場もあり、さまざまな場面で関わってきました。これまでの年月は、蓮池さんご本人やご家族にとって、私たちが過ごしてきた年月とは比べものにならないほど、何倍、何十倍も重い時間であったと思います。そのことを考えると、国民の1人として、また行政に関わる者の1人として、本当に申し訳なく思います。
記者:ハツイさんは率直な物言いをされる方だった思うが、実際にどのような話をされたのか。
市長:先ほど申し上げたとおり、市役所の売店でお会いした際には、非常にフランクな方でした。和やかにお話をさせていただいたと記憶しています。
記者:来年は佐渡市や小浜市と連携し、ミヨシさんの救出を求める集会を予定していると思う。改めて、市として今後、拉致問題にどのように関わっていく考えか。
市長:来年をめどに、佐渡で集会を開催したいと考えています。今年の秋ということも考えましたが、準備期間を考えると難しいため、来年をめどに進めています。佐渡には曽我ひとみさんがいらっしゃいますし、ミヨシさんの帰還を求めるという意味でも、佐渡市、小浜市、そして柏崎市が一緒になって取り組むことに意義があると思っています。現在、アメリカ合衆国大使館の大使にも、ぜひお越しいただきたいと考えています。もし大使が来られるのであれば、横田めぐみさんが拉致された現場にも立ち寄っていただきたいと考えています。さらに、大使に加えて、できれば官房長官、そして日本の総理にも参加していただきたいと言いたいところですが、アメリカと日本が拉致問題の解決に向けて手を携えていることを、両国のトップ、あるいはトップに近い立場の方が佐渡で示すことができれば、非常に大きなメッセージになると思っています。現在、アメリカ合衆国大使館、また官邸とも調整に入ったところです。今後も、柏崎市としてできることをしっかりと考えながら、拉致問題の解決に向けて取り組んでいきたいと考えています。
鉄道に関する質問
記者:鉄道の高速化について、県のあり方検討会では、ミニ新幹線などの整備や新幹線の改良など、さまざまなルートが示され、検討が重ねられてきた。今回、各ルートの経済効果も示されたが、市としても以前から鉄道の高速化を求めている中で、県の検討結果と必ずしも方向性が一致していない部分もあると思う。改めて、将来的な市の鉄道高速化のあり方や将来像をどのように考えているか。
市長:今回、県のあり方検討会が結果として、4案を並列で示す形になりました。その中では、最も経済効果が高い案でも、年間53億円程度でした。一方、事業費は最も低いものでも1,700億円程度だったと認識しています。2千億円近い事業費をかけて、年間53億円の経済効果ということであれば、事業として成り立つのか、首をかしげざるを得ません。そもそもなぜこの4案の検討を始めるのかという思いもあります。4案をそのまま国に示したとしても、国も困るのではないかと思います。市としては、これまでも信越本線を中心とした高速化を求めてきました。昨日もJR東日本に伺いましたが、やはり長岡との接続を中心に、上越新幹線との接続の利便性を高めてもらいたいと考えています。超長期的には、新幹線構想の一環として、羽越新幹線構想を整備新幹線計画に位置付けてもらいたいという希望があります。新潟を通り、山形、秋田方面につながる新幹線構想です。ただ、その前に、現実的なところとして、糸魚川から直江津、柏崎を通って長岡へ向かう特急しらゆきは1日4本になっていますが、これを1日5本に戻してもらいたいと考えています。そのうち1本は、糸魚川を出発し、直江津、柏崎を経由して長岡へ向かう便として復活してもらいたいと思っています。糸魚川市長からも、糸魚川から県庁所在地である新潟市へ行くことが非常に不便だという話を伺っています。上越地域の方々にしても、新潟市へ行くのであれば、長野方面に出た方が早いという状況があります。糸魚川から新潟市へ行く場合も、北陸新幹線で高崎まで行き、高崎で上越新幹線に乗り換えて新潟へ向かう方が、お金はかかりますが、距離や時間の面では早くなります。このような状況はおかしいと思います。そのため、JR西日本、JR東日本、えちごトキめき鉄道の日本海ひすいラインの調整の問題はありますが、糸魚川の方々とも一緒になって、糸魚川発の「しらゆき」を1本増やし、5本に戻してもらうことを求めています。当面は、上越新幹線の長岡駅、北陸新幹線の上越妙高駅との接続を良くすることで、首都圏への利便性を高めるとともに、北陸、金沢方面への移動もしやすくしたいと考えています。これは現実的な案として、ここ数年間、要望しているところです。
定例記者会見の概要と質疑応答(印刷用)
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更新日:2026年09月03日