令和6(2024)年度のアトム情報

このページは「広報かしわざき」に掲載した記事をもとに作成しています。

原子力発電所の安全確認(2025年3月号)

市は、県・刈羽村と合同で、定期的、また必要がある場合に、柏崎刈羽原子力発電所を訪れ、安全を確認しています。

確認する内容は、発電所の安全対策の取り組み状況や故障のあった設備、問題が発見
された場所などです。

東京電力ホールディングス株式会社から説明や報告を受けて現場を確認し、必要に応じて市の要望や要請を伝えています。

写真:青い作業服を着た東京電力ホールディングスの社員から説明を受けている県・市・刈羽村の職員

5月9日(木曜日)7号機
制御棒駆動用モーター電源不具合に関連す
る設備模型を確認

写真:防災服・ヘルメット姿の自治体職員が、原発構内のタービン設備を視察しています

6月14日(金曜日)7号機
油漏れのあったタービン設備の確認

写真:格納容器下部にある作業現場を、東京電力ホールディングス社員の案内で視察する自治体職員
10月8日(火曜日)7号機
安全対策工事の現場(格納容器下部)を確認

安定ヨウ素剤の事前配布説明会(2025年2月号)

とき

2月22日(土曜日)・23日(日曜日・祝日)午前10時~午後4時30分

ところ

産業文化会館

対象

市内に住民票があり、まだ安定ヨウ素剤を受け取っていない方
(同一世帯の方は代理受領も可。)

持ち物

  1. 安定ヨウ素剤事前配布券
  2. お薬手帳(服薬中の方のみ)

(注意1)事前配布券は、昨年7月以降に安定ヨウ素剤を受け取っていない40歳未満の方に緑色の封筒で郵送されています。また、説明会の案内はがきが今年1月下旬に郵送されています。

(注意2)40歳以上の希望する方も受け取ることができます。詳しくは新潟県ホームページ「安定ヨウ素剤/事前配布に関するページ(40歳以上の方の申請方法)」(外部リンク)をご覧

受け取りの流れ

  1. 指定された「持ち物」を持参して説明会へ来場
  2. 健康状態を確認し、安定ヨウ素剤を受け取る

所要時間は30分~1時間程度です。

(注意1)説明会の他、オンラインまたは申請用紙で申請し、郵送・薬局での受け取りもできます。

(注意2)安定ヨウ素剤の事前配布の詳細は、新潟県ホームページ「安定ヨウ素剤/事前配布に関するページ」(外部リンク)をご覧いただくか、県感染症対策・薬務課(電話025-280-5237)へお問い合わせください。

安定ヨウ素剤とは?

原子力災害時に放出される放射性ヨウ素による甲状腺の内部被ばくを抑える効果がある医薬品です。放射性ヨウ素を吸入する24時間前から2時間後までに服用することで、甲状腺への蓄積を抑制します。

年齢が低いほど甲状腺の働きが活発で、より放射性ヨウ素を取り込みやすいため、未成年者、妊婦、授乳中の人は、安定ヨウ素剤の服用効果が大きいとされています。

11月2日に新潟県原子力防災訓練(個別訓練)を行いました(2025年1月号)

今後も、さまざまな事態を想定した訓練を行い、万が一の原子力災害に備えていきます。

西山地区、中通地区

即時避難が困難な避難行動要支援者などの無用な被ばくを避けるため、放射線防護措置を施した施設に屋内退避する訓練などを行いました。

写真:簡易ベッドの上に横たわる女性を、簡易担架に乗せ、ベルトを締めたり毛布を掛けたりして搬送の準備をしているところ

避難行動要支援者の搬送

写真:体育館内に被ばくを防ぐためのエアーテントを組み立てる様子を見学する地域住民ら

放射線防護設備の起動訓練

学校・保育園

10月22日(火曜)~11月14日(木曜)には、市内7カ所(中学校1校、小学校4校、保育園2園)で保護者への引き渡し訓練を行いました。

写真:小学校の体育館で迎えに来た保護者に待機する児童を引き渡す訓練をしている教職員
保護者への引き渡し訓練

複合災害時の避難行動(2024年12月号)

自然災害と原子力災害が同時に発生。どう避難する?

まずは安全を確保してください

自然災害と原子力災害が同時に発生したときは、命の危険が高い方の避難行動を優先します。

自然災害の方が命の危険が高い場合、PAZ・UPZ ともに、自宅や避難所などの安全な場所に避難してから屋内退避をしてください。

原子力災害による避難は、安全に避難ができることを確認後、防災行政無線などでお知らせします。

シーン別避難行動

今いる場所に津波・土災害の危険があるとき

すぐに近くの避難場所に避難してください。

襲い来る津波から逃げる人達と、崖の土砂が崩れた2種類のイラストがあります。

地震との複合災害時

家屋などが倒壊する恐れがある場合は、近くの指定避難所などの安全な場所に避難してください。

避難所までの道路が損傷し、通行できない場合は、無理に避難せず、安全な場所で屋内退避を続けてください。

地震で揺れる中、テーブルのしたに隠れる家族のイラスト。テーブルの上ではコップが揺れています

暴風雪との複合災害時

視界不良などで、避難中の事故のリスクが高まります。

安全に避難ができるようになるまで、自宅などで屋内退避を行い、天候の回復を待ちます。

強い風に吹き付けられる雪と、降り積もった雪で今にも埋もれそうな家のイラストがありますれるイラスト

新潟県原子力防災訓練 (2024年11月号)

航空機・船舶避難訓練を行いました

8月24日(土曜)、地震に伴う市道の寸断などでPAZ内(発電所からおおむね5キロメートル圏)で孤立地域が発生した想定で、陸上自衛隊の航空機(ヘリコプター)や海上自衛隊の船舶(多用途支援艦)を使用した住民避難訓練を行いました。

市独自の訓練として、避難者の避難状況などの情報一元化のため、模擬マイナンバーカードを使用した避難者の受け付けシステムを取り入れた訓練を行いました。

別会場では、第九管区海上保安本部の巡視船と搭載艇による船舶避難訓練も行いました。

今回、訓練参加希望者を公募し、多くの方からご応募・ご協力いただきました。ありがとうございました。
今後も、さまざまな事態を想定した訓練を行い、万が一の原子力災害に備えていきます。

写真:県の原子力防災訓練に参加した住民の皆さん。腰をかがめながら、自衛隊のヘリコプターに近づいているところです。

陸上自衛隊のヘリコプターに乗り込む参加者

写真:体育館に設置された避難者用の受付場所に並ぶ訓練参加者。

模擬マイナンバーカードを使用した避難者の受け付け訓練

写真:柏崎港に停泊する自衛隊の船舶と港に集まった訓練参加者

海上自衛隊の船舶と参加者

放射線防護施設(2024年10月号)

放射線防護施設とは

原子力災害時に「無理に避難すると健康リスクが高まる方」が搬送の準備が整うまでに一時的に屋内退避する施設です。

市内には、発電所から5キロメートル圏内のPAZにある社会福祉施設を中心に14カ所あり、今年度15カ所目として、西山町いきいき館の放射線防護化工事を行っています。

放射線防護施設の仕組み

建物内の気密性を高め、汚染された空気をフィルターで浄化します。その空気を室内に送気することで内圧を高め(陽圧化)、外部から侵入する放射性物質を遮断し、安全に退避できる空間を確保します。

内閣府が行ったシミュレーションによると、陽圧化した鉄筋コンクリート造建屋に屋内退避することにより、積算被ばく線量は屋外滞在時に比べ、9割以上低減できることが分かっています。

屋内退避施設のイメージ

屋内退避施設のイメージイラスト。施設に設置された各装置の説明は、この後に続きます(出典:一般財団法人日本原子力文化財団(JAERO))
  • 気密性の確保:玄関出入口の二重扉化や壁・窓枠などの補強
  • 陽圧化装置:
    • プレフィルターで砂塵などを除去
    • メインフィルター(HEPA・活性炭)で放射性セシウムや放射性ヨウ素などを除去
    • 各フィルターで処理した後の正常な空気を施設内に給気
  • 差圧計:屋内の空気圧を測定することにより、陽圧化装置の稼働状況を把握
  • 非常用発電設備:商用電源が喪失した場合においても陽圧化装置などを稼働するための非常用発電設備

原子力災害時の屋内退避(2024年9月号)

発電所からおおむね5~30キロメートル圏内のUPZ地区の基本的な避難行動は、屋内退避です。

屋内退避とは

発電所から放射性物質が放出された場合、大気中を気体状の放射性物質が雲のような塊になって流れていきます(放射性プルーム)。

この放射性プルームが大気中を流れている間、外部被ばくや放射性物質の体内への取り込みを減らすために自宅などの建物内にとどまることを屋内退避と呼びます。

屋内退避の効果

一般的な木造住宅でも、建物の気密性や遮蔽効果により被ばく量を半分程度にすることができます。

屋内退避のポイント

外気の遮断

引き違い窓と鍵を閉める女性のイラスト放射性物質が屋内に入らないように、窓を閉め、換気扇を止めて、外気を取り込まないようにしましょう。

ペットを屋内へ

ペットも一緒に屋内に避難しましょう。

情報収集

ニュース映像を映すテレビ画面のイラスト防災行政無線やテレビ、ラジオ、携帯電話などから正しい情報を入手しましょう。

無理な避難・移動を避ける

放射性プルームが放出されている間の無理な避難や移動は避けましょう。

 

 

緊急事態区分ごとの避難行動(2024年8月号)

原子力災害時の取るべき行動(避難行動)は、現在地(PAZ・UPZ)と発電所の状況(緊急事態区分)によって異なります。現在いる場所を基準に、市からの指示を聞いて、落ち着いて行動してください。

  • 避難行動の例:市・刈羽村で震度6弱以上の地震が発生【警戒事態(AL)】
     ⇒避難や屋内退避に備えて速やかに帰宅

避難行動 

緊急事態区分とその行動一覧
緊急事態区分
(発電所の状況)
【警戒事態(AL)】
重大事故につながるような事象が発生(震度6弱以上の地震発生など)
【施設敷地緊急事態(SE)】
放射性物質が放出される可能性がある事象が発生
【全面緊急事態(GE)】
放射性物質が放出される可能性が高い事象が発生
放射性物質放出後
PAZ(注釈1)の避難行動 帰宅・子どもの迎え
(移動できない場合は、無理に移動せず、近くの建物や学校・コミセンなどの避難所に避難)
避難準備
(要配慮者・高齢者などの避難に時間がかかる方は避難を開始)
避難開始
(PAZは全員、避難を開始。自家用車や市が用意するバスで市外の避難経由所を目指す)
避難継続
(避難経由所で案内された避難先で避難を継続)
UPZ(注釈2)の避難行動 帰宅・子どもの迎え
(移動できない場合は、無理に移動せず、近くの建物や学校・コミセンなどの避難所に避難)
帰宅・子どもの迎え
(移動できない場合は、無理に移動せず、近くの建物や学校・コミセンなどの避難所に避難)
屋内退避
(UPZは移動をやめて、自宅や近くの建物、避難所に屋内退避)
屋内退避
(屋内退避を継続。避難指示が出された地区は避難を開始)
  • 注釈1:PAZとは、発電所からおおむね5キロ圏内の7地区(高浜、荒浜、松波、南部、二田、中通、西中通)。
  • 注釈2:UPZとは、発電所からおおむね5~30キロ圏内(PAZの7地区を除く市内全域)。

避難先

まずは、地区ごとに指定している避難経由所を目指してください。

避難経由所で避難所を案内します。

避難方法

原則、自家用車で避難します。

自家用車で避難できない方はバスを用意します。最寄りのバス避難集合場所に集合してください。

家族と別々に避難したら

避難先での合流を目指します。

市外にいる場合

帰宅できない場合は、今いる場所の自治体の指示に従ってください。

(注意)市外であっても発電所から30キロ圏内(長岡市の一部など)はUPZです。

原子力災害対策重点区域(2024年7月号)

原子力災害の影響が及ぶ可能性がある区域は「原子力災害対策重点区域」に定められており、市全域が対象です。

また、重点区域は、発電所からの距離に応じて2つの区域(PAZ・UPZ)に分けられています。

柏崎市の地図に地区名を表示し、柏崎刈羽原子力発電所からの直線距離を示したもの。半径5キロメートル以内にある地区はPAZとしピンク色で、それ以外の地区はUPZとし水色で示されています。

原子力災害対策重点区域図

PAZ(即時避難区域)

発電所からおおむね5キロ圏内の高浜、荒浜、松波、南部、二田、中通、西中通の7地区。

原子力災害時の避難行動

放射性物質が放出される前の段階で、市からの指示により予防的に避難します。

UPZ(避難準備区域)

発電所からおおむね5~30キロ圏内のPAZの7地区を除く市内全ての地区。

原子力災害時の避難行動

屋内退避を基本として避難に備えます。放射性物質の放出後、その地区の放射線量などにより必要に応じて避難や一時移転などを行います。

原子力防災講座のご案内(2024年6月号)

市は、市内の企業・団体・グループを対象に、原子力防災に関するさまざまな講座を実施しています。

生涯学習「ふれあい講座」

万が一原子力災害が起きたら、どこへ避難して、家族はどこで合流するのか。避難や日頃の備えなど、原子力防災の基本を学べます。

問い合わせ先

文化・生涯学習課

原子力防災出前講座

お住まいの地区ごとの避難先、避難経路や避難方法など、テーマに合わせて、防災・原子力課の職員が企業や福祉施設に出向いてお話しします。テーマや内容はご相談ください。

問い合わせ先

防災・原子力課

原子力出前講座

放射線の基礎や原子力防災の基礎などを学べます。測定器による実習もできます。

(注意)実施時期は5~12月です。

問い合わせ先

公益財団法人 柏崎原子力広報センター

安定ヨウ素剤の事前配布(2024年5月号)

配布対象

市内にお住まいの次の方

  • 39歳以下
  • 40歳以上の妊婦・授乳婦・妊娠希望のある女性
  • 40歳以上で安定ヨウ素剤の受け取りを希望する

受け取り方法

配布対象のうち、39歳以下の未配布の方に県から案内が届きます(5月以降)。案内を確認し、次の方法で受け取ってください。

  1. 郵送
  2. 薬局
  3. 事前配布説明会

詳細は案内をご確認ください。

40歳以上で受け取りを希望する方

県ホームページをご覧いただくか、県感染症対策・薬務課(電話025-280-5237)へお問い合わせください。

原子力発電所からおおむね5キロメートル圏内のPAZにお住まいで、使用期限を過ぎている安定ヨウ素剤をお持ちの方にも新しい薬剤を更新配布します。

(注意)安定ヨウ素剤の配布は無料です。

安定ヨウ素剤の事前配布に関する問い合わせ先

新潟県福祉保健部感染症対策・薬務課 薬務係

  • 電話番号:025-280-5237

原子力防災訓練を行いました(2024年4月号)

新潟県原子力防災訓練の冬季住民避難訓練を行いました
(2024年2月12日(月曜・振替休日)【西山町妙法寺】)

地震発生による原子力災害時に、道路の寸断などで地域が孤立した想定で、住民の避難訓練を行いました。
訓練では、自衛隊による倒木の除去や道路の段差を乗り越えられる自衛隊車両での避難者の搬送、福祉車両での避難などを行いました。

地域住民の方には、避難にストレッチャーや車椅子が必要な方、避難に時間がかかる要配慮者の避難者役として、訓練に参加していただきました。
ありがとうございました。

今後もさまざまな事態を想定した訓練を行い、万が一の原子力災害に備えて対応力を高めていきます。

写真:避難途中の道路にある倒木を、チェーンソーで切断する自衛隊員

自衛隊による倒木撤去

写真:自衛隊の車両に乗り込む地域住民

自衛隊車両での避難

写真:地域住民をストレッチャーに載せた状態で避難訓練を行う様子

福祉車両での避難

この記事に関するお問い合わせ先

危機管理部 防災・原子力課 原子力安全係

〒945-8511
新潟県柏崎市日石町2番1号 市役所 本館3階
電話:0257-21-2323/ファクス:0257-21-5980
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更新日:2025年03月05日