たばこの健康影響を知ろう!―世界禁煙デー2025

5月31日は「世界禁煙デー」です。

それに伴い、毎年5月31日~6月6日を「禁煙週間」としています。

2025年の禁煙週間テーマ

「受動喫煙のない社会を目指して ―私たちができることをみんなで考えよう」

たばこによる健康被害

たばこの煙には5,300種類以上の化学物質や70種以上の発がん物質が含まれ、吸っている人だけでなく周囲の人の健康にも悪影響を及ぼします。

特に、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞疾患(COPD)などの呼吸器疾患といったさまざまな病気の原因にもなります。

COPDとは?

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、慢性気管支炎や肺気腫などの病気の総称です。たばこなどに含まれる有害物質を長年吸い込むことで、気管支に慢性的な炎症が生じ、呼吸機能が低下していく病気です。

日本では、COPD患者の90%以上が、喫煙によるものといわれています。

COPDの主な症状

  • 階段の昇り降りで息が切れる
  • 咳や痰が長く続く

COPDの症状は見過ごしてしまうことが多いですが、重症化を防ぐためには、早期発見・早期治療が重要です。 

受動喫煙

受動喫煙とは、たばこを吸わない人が他の人のたばこの煙を吸わされることをいいます。

受動喫煙は、肺がんや虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群など、さまざまな病気の危険を高めます。

2018年7月に「改正健康増進法」が成立し、受動喫煙を防止するための取り組みが強化されました。

子どもへの影響

受動喫煙で特に問題になるのは、子どもや妊婦への影響です。

子どもは自らの意思で、受動喫煙を避けることが困難です。子どもの生命と健康を守るため、周囲の大人たちが、子どもをたばこの煙から保護することが大切です。

三次喫煙(サードハンド・スモーク)を知っていますか?

たばこの煙は半径約7メートルまで届き、たばこを吸った後の約3分間は、吐く息にたばこの成分が残っています。また、たばこを消した後でも、煙に含まれる有害物質が喫煙者の服や髪などに付着し、徐々に空気中に再遊離します。このような経路でタバコに含まれる有害物質を吸ってしまうことを、三次喫煙と言います。

子どもが抱きついた時や部屋で過ごす時間が長い乳幼児は、三次喫煙による影響が懸念されています。

すぐにはやめられない場合は「たばこを吸う場所」「たばこを吸ってから子どもに触れ合うまでの時間」にも気をつけましょう。

世界禁煙デー この日から禁煙をはじめてみませんか

禁煙のチャレンジに遅すぎることはなく、禁煙を続けることで病気のリスクも吸わない人に近づきます。自分とまわりの大切な人の健康のために禁煙をはじめてみませんか。

新潟県ホームページに、禁煙補助剤を利用した禁煙方法や禁煙外来のある医療機関が紹介されています。ぜひ、ご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

福祉保健部 健康推進課 健康増進係

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更新日:2025年05月07日