東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働について(市長への手紙、令和6(2024)年4月公開)

手紙と回答の概要

お寄せいただいた内容の概要

災害が起きたときに道路が使い物にならないことは、1月1日に既に証明されているじゃないですか。市内でも道路の損傷による通行止めで大渋滞もありました。
国策だからといって、子どもたちの命と健康を奪わないでください。再稼働はしないでください。
使用済み燃料、放射性廃棄物、核のごみについて、配布された資料のように考えているのなら「再稼働はできない。これ以上核のごみは増やさない。」という結論になぜならないのか。私には理解できません。

 

⇒手紙の全文は以下の「お寄せいただいた内容の全文」をご覧ください。

回答の概要

現状では、安全・安心を確保しながら原子力発電所の条件付き再稼働を認め、気候変動、地球温暖化対策としてのカーボンニュートラル時代に資する発電方法を選択していくことが重要であると考えています。
今後も原子力防災・安全体制の充実・強化を図り、原子力災害対応の実効性向上に努めてまいります。

 

⇒回答の全文は以下の「回答の全文」をご覧ください。

手紙と回答の全文

お寄せいただいた手紙の内容と市からの回答を、個人が特定されないように編集した上で掲載しています。

お寄せいただいた内容の全文

災害が起きたときに道路が使い物にならないことは、1月1日に既に証明されているじゃないですか。崖崩れは起きるし市内でも道路の損傷による通行止めは起こり、大渋滞もありました。
全市民が避難できる地震でも壊れない核防護施設の建設、市民全員分のヨウ素剤、タイベックスーツとマスクの準備と配布、これを行ってください。
道路よりもこちらの方が優先だと思います。避難しなくていいと言うならなおさらです。幼児、子ども、妊婦が被ばくしないように守ってください。

国策だからと言って、子どもたちの命と健康を奪わないでください。再稼働はしないでください。
福島の原発事故によって、生活していた土地から避難しなくてはならなかった人、今も帰れない人、避難先で苦しんでいる人、命と健康におびえながら暮らしている人、311子ども甲状腺がん裁判で戦っている子どもたち。チェルノブイリに暮らしていた人、第五福竜丸の人、原発労働者の方々、外部被曝内部被曝で健康を蝕まれた多くの人たちを無かったことにするような、放射線を浴びても大丈夫だと言う田中俊一さんの講演を柏崎市のホームページから削除していただきたい。

使用済み燃料、放射性廃棄物、核のごみについて、配布された資料のように考えているのなら「再稼働はできない。これ以上核のごみは増やさない。」という結論になぜならないのか。私には理解できません。

回答の全文

お手紙拝見しました。
このたび、東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働について、ご意見をいただきました。

まず、能登半島地震では、多くの地域で道路が寸断され、家屋が倒壊した事実は承知しております。しかしながら、石川県内における住宅の耐震化率は約46~64%でありますが、柏崎市においては中越地震、中越沖地震の影響もあり89%となっており、道路状況についても明らかな違いがあります。
他方、ご提案いただいた、放射線防護施設の増新設、タイベックスーツ等の供与等については、お考えの一つとして受け止めさせていただきます。

また、福島第一原子力発電所事故における放射線の影響は、UNSCEAR(原子放射線の影響に関する国連科学委員会)の2020年、2021年版報告書において、各年齢層における甲状腺がんの増加、白血病やその他のがんの発生および胎児への影響等について、識別できるような増加は予想されないと報告されています。

一方で、ご意見にもありました、使用済み核燃料の最終処分等の問題については、思うように進んでいないのが現実です。
しかし、何事も物事には100%は無く、現状では、安全・安心を確保しながら原子力発電所の条件付き再稼働を認め、気候変動、地球温暖化対策としてのカーボンニュートラル時代に資する発電方法を選択していくことが重要であると考えております。

いずれにしましても、原子力防災・安全の備えに「終わり」や「完璧」はありません。
今後も原子力防災・安全体制の充実・強化を図り、原子力災害対応の実効性向上に努めてまいります。

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更新日:2024年04月26日