地域医療を未来へつなぐために(広報かしわざき2026年10月号掲載)

このページは、広報かしわざき2026年10月号の特集記事を基に、紙面で掲載しきれなかった内容も含め、インタビューの詳細を紹介します。
柏崎総合医療センター病院長へのインタビュー
柏崎総合医療センター病院長 相田浩さん
地域医療を守るために、病院はどのような役割を担っているのでしょうか。
柏崎総合医療センター病院長の相田浩さんに、地域の医療を取り巻く現状や課題、これからの医療を支えるための取り組み、そして住民の皆さんへの思いを聞きました。
地域医療のカギは、人材確保
現在、病院が抱えている最も大きな課題は、人材の確保です。
医師や看護師だけでなく、栄養士や調理師など、病院ではさまざまな職種の人が働いています。あらゆる職種の人材確保が難しく、特に看護職員は、夜勤を担う職員の確保が課題となっています。
人口減少により、今後は働く人そのものが減っていくことも予想されます。
また、検査や手術などに使う医療機器は、更新に多くの費用が必要です。人材面だけでなく、経営面でも病院を取り巻く環境は厳しくなっています。
夜勤を担う看護職員が減少
医療センター看護職員数(各年4月現在)
看護職員は、令和3(2021)年4月の313人から令和8(2026)年4月には261人に減少し、特に夜勤に対応できる職員は204人から139人となっています。
必要な医療を続けるため、さまざまな職種の人材確保が重要です。
地域医療を守るためには、病院だけの努力では足りず、地域の皆さんの理解と支援も欠かせません。
病院同士の役割分担と連携

限られた人員体制の中で、必要な医療を地域で提供し続けるため、柏崎総合医療センターでは、病床数の見直しや近隣の医療機関との役割分担・連携を進めています。
一つの病院だけですべての医療を担うことは、難しくなっています。病院ごとに担う役割を整理し、それぞれの医療機関が持つ機能を生かしながら、地域全体で必要な医療を支えることが重要です。
これからも、近隣の医療機関と連携し、それぞれの役割を果たすことで、限られた医療資源を有効に活用し、必要な医療を地域で受けられる体制づくりを進めていきます。
若手医師を育て、未来につなぐ
柏崎総合医療センターでは、研修医の受け入れにも力を入れ、若手医師の育成に取り組んでいます。
将来の地域医療を支える人材を育てることは、地域の基幹病院として大切な役割です。
研修医が学び、地域の医療現場で経験を積む
2年間の臨床研修に取り組む若手医師たち
令和4(2022)年4月~令和8(2026)年4月に、20人の研修医が着任しています。
研修医は、指導医のもとで診療に必要な知識や技術を学びながら、さまざまな診療科で経験を積みます。
若手医師を育てることは、将来の医療を支える人材を育成することにつながります。また、現在の医療を支える人材として、地域の医療現場で経験を積むことにもつながっています。
出産も、がん治療も

柏崎総合医療センターでは、救急医療や災害医療に加え、出産やがん治療など、地域で必要とされる医療を担っています。
出産は、妊婦さんやご家族が住み慣れた地域で安心して出産するために大切な医療です。
がん治療では、手術、化学療法、放射線治療などに取り組んでいます。
こうした医療を続けるためには、医療を支える人材の確保に加え、必要な設備を維持・更新していくことも欠かせません。
市内で安心して出産できる環境を守る
医療センターでの分娩件数(各年度)
柏崎総合医療センターでの分娩件数は、年度によって変動しています。
市内で安心して出産できる環境を守るためにも、分娩件数を維持していくことが大切です。
「ありがとう」が大きな励みに

体調が悪いときは我慢せず、必要に応じて救急車や電話相談を利用してください。
早めに受診することは、重症化を防ぐことにつながります。また、限られた医療資源を大切に使うことにもつながります。
医療は、医師や看護師だけでなく、さまざまな職種の医療従事者が力を合わせて支えています。
「ありがとう」という一言や温かい気持ち、地域の皆さんの理解と協力が、医療従事者にとって大きな励みになります。
これからの医療を、地域全体で支えるために
これからも地域の医療を守っていくためには、医療機関だけでなく、地域の皆さんにも医療を取り巻く現状を知っていただくことが大切です。
医療を必要とする人が、必要なときに必要な医療を受けられるようにするためには、一人一人が日頃から健康管理を行い、体調に変化があったときには早めに相談することが大切です。
また、かかりつけ医への相談や、症状に応じた医療機関の受診、救急車や救急医療電話相談の適切な利用など、私たち一人一人の「医療との関わり方」も、地域の医療を支えることにつながります。
医療を受ける人、医療を提供する人、それぞれができることを考え、地域全体でこれからの医療を支えていくことが大切です。
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この記事に関するお問い合わせ先
福祉保健部 国保医療課 地域医療係
〒945-8511
新潟県柏崎市日石町2番1号 市役所 本館1階
電話:0257-43-9141/ファクス:0257-24-7714
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更新日:2026年10月05日