棚田を守り、世代をつなぎたい! 小さくても地域に根差した活動に取り組むチーム岩之入(岩之入集落)

令和元(2019)年5月13日に活動を開始した、岩之入集落の地域おこし協力隊の様子を紹介します。

地域おこし協力隊を受け入れるまでの過程や、募集にかけた思いなども併せてご覧ください

協力隊の日々の活動の様子はフェイスブックでも公開しています。

隊員の紹介

坪井隊員がおばあさんと並んで座っている

坪井 元春(つぼい もとはる)隊員(右)

令和元(2019)年5月13日に岩之入地域おこし協力隊として活動を開始しました。

神奈川県出身。地域おこし協力隊の制度を知り、様々な地域を見学する中で、岩之入集落の包容力に魅かれ、応募・着任に至りました。

住民の「語らいの場」を作るため、世代を超えて住民同士が繋がり、語らいが生まれるような機会の企画やサポートを行っています。

また、棚田維持の活動として、棚田オーナーの活動をサポートしつつ、地域とオーナーを繋ぐ役割も果たしています。

岩之入集落の概要

  • 集落規模:47世帯117人(募集時、平成30(2018)年11月30日現在)
  • 活動受入団体:岩之入町内会

岩之入集落は、四季折々の表情を見せるやまやまに囲まれ、夏は美しい棚田と満天の星空、冬は雪と灯りを生かした伝統的なお祭りが行われる集落です。集落の真ん中にあるJR長鳥駅は全国でも珍しい島式ホームで、市街地への通学や通勤、買い物といった日常生活を支える交通手段として使われています。

集落には塩水が湧き出る伝説の井戸、棚田やコスモス畑、ばあちゃん・じいちゃんたちの知恵・技といった、地域の宝を大切にするあたたかな雰囲気があります。

また、野菜作り、料理、山野草、野鳥、オウム、洋ラン、編み物、ものづくりなど、自分の趣味を深めたり、自ら楽しみを作り出したりする、魅力的な人がたくさん暮らしています。

ここ最近では、岩之入の自然の中でのびのびと子育てできる環境が良いと、一度集落を離れた若者夫婦が帰ってきたり、畑でお花や野菜を育てたいという家族が都会からIターンしてきたり、以前は0人だった未就学児が5人に増えたりするなど、集落にも少しずつ若者の姿と活気が戻ってきました。

また、10年以上続けている棚田オーナー制度では、一年間の米作りを通じて、地域外の人たちとの交流も深めています。

岩之入集落の収穫祭で集会場に集まった参加者が食事をしている写真

収穫祭の様子

岩之入集落のビジョン

地域おこし協力隊募集の背景と目的

岩之入集落でも全国の中山間地域と同様に少子高齢化が進み、集落での生活から離れていく人が少なくありません。「このまま何もしなければ人が減っていくばかり。とにかく何か始めなければ。」と、当時の岩之入町内会会長の長原己代志(みよし)さんを中心に新たな挑戦が始まりました。

昨年の夏、初めて1カ月滞在型インターンシップで若者3人を受け入れました。「地域の思い出を紡ぎなおす!暮らしの暦づくりプロジェクト」として、インターン生は集落の人たちに話を聞いて回りながら、ヨソモノ目線で集落の魅力を引き出してくれました。その様子に引っ張られて、集落の若者が行事に参加したり、知らない人同士が繋がったり、みんながこの集落の未来を少しずつ考え始めるきっかけとなりました。

これは、「子どもや孫に残したい岩之入とは何か」について考えた、集落のありたい未来の姿です。

インターン生が畑で農作業をしている集落の方にお話を聞いている写真
杵と臼で餅つきをしている様子を周りで見ている人やスマホで撮影している人々の写真
集会場の和室に集まり話し合う住民とインターン生の写真

岩之入集落の目指す未来

  • 語らいと笑顔が自然と生まれる暮らし
  • 多世代がつながる交流の場があり、さまざまな場面で助け合う地域
  • 個人が持つ魅力や技を大事にし、自分らしく生きていける地域

このような未来の実現のためにも、これから岩之入集落に暮らす人、集落に通う人と共に支え合うような関係を築いていきたいと考えています。集落と呼吸を合わせながら、未来を一緒に歩んでくれる仲間として、地域おこし協力隊を募集しました。

地域おこし協力隊と一緒に取り組みたいこと

各世代が集まる、語らいの場づくり

若手とインターン生による流しそうめん交流会で記念撮影している写真

集落全体からみれば20代、30代の若者はまだ少なく、会議で発言する方も少なく、お互いの顔や名前を知らない方もいます。

いきなり多世代が集まるのではなく、まずは若者、親子で参加しやすい交流の場づくりをしながら「岩之入に対する思い」「もっとこんなものがあるといいな」「こんなことやってみたい」といった事を気軽に語れる機会を作りたいと考えています。

そこから新たなプロジェクトが生まれるなど、活動の種が見つかる場になるよう取り組んでいきたいと思います。

集落を守る棚田の維持

岩之入集落では棚田を維持することで集落の景観、土地を守っています。

その多くは兼業農家として、米作りを行っています。また、棚田オーナー制度に関わる運営や収穫祭などのイベント企画も行いながら、地域外の人との新たな関係づくりや、お米の商品化なども一緒に考えていきたいと思っています。

田んぼにて岩之入集落の人々の集合写真
岩之入集落の田んぼの写真

岩之入集落から隊員になる方へのメッセージ(募集時)

どんな方にきてほしいですか

明るく活発な人、集落のみんなといろんなことを一緒に考えていける人がいいですね。

私たちもようやく、みんなで話せる雰囲気を作ってきました。これまで、せっかく若い人がいるのに私たちだけでは20~40代向けの交流の場を作ることができませんでした。インターン生が企画した若者交流会を見たとき、とても必要なことだとあらためて感じました。その年代の人たちと会話ができる人が良いかなと思います。

一言お願いします!

インターン生に集落の会長が説明をしている様子を聞いている人々の写真

インターン生に説明している岩之入町内会会長(当時)の長原 己代志(みよし)さん

私たちも手探りで進めていますが、応募してくださる方と一緒に地域を考えることをとても楽しみにしています。

「みんなで協力し合ってなにかをやりたい、いい地域を作りたい」その思いでやっています。岩之入の人はとても仲がいいです。「自分の個性を生かせる地域づくり」、一緒に作りましょう!

畑の前で女性らが収穫したキュウリを手に持っている写真

インターン生と野菜の収穫を行う現町内会長の池田司史さん(右)

有名なものは何もない集落ですが、住民は活気ある集落にしたいとがんばっています。農業を続ける人が減ることで、集落の自然環境が年々悪くなっていくことを憂慮しています。

管理された農地は本当に美しい光景です。また、農業は流した汗の分がそのまま農産物となって還ってきます。自然環境に対する価値観をぜひ共有しましょう。

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市民生活部 市民活動支援課 活動推進係

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更新日:2021年01月07日