もしもの時の老後のそなえ 私が選ぶ私の人生(広報かしわざき2025年9月号掲載)

このページは、広報かしわざき2025年9月号の特集記事を基に作成しました。

2人の女性が会話をするマンガ。女性1「ねぇ、老後のことって考えてる?」 女性2「老後って?」 女性1「お墓とか、相続とか、もしもの時はこうしてほしいとか…」 女性2「うーん、考えてないわけじゃないけど…」 女性1「ねえ、それ…家族に伝えてる?」 女性2「伝えてないなぁ。子どもは近くにいないし、帰ってきても話題にしてないわ~」 女性1「え!? 元気な今のうちから考えておいた方がいいよ! 希望があるなら、周りに伝えておいた方が思うようにしてもらえるし、家族も迷わなくて済むかもしれないし!」  女性2「ええっ? でも、何から考えていいのか分からないし…」  ゾウ「大丈夫!一緒に考えるゾウ!」 女性1・2「誰!?」

もしもの時のことを考えていますか?

2015年と2025年の高齢者のみの世帯数を示しグラフ。2人以上の高齢者のみ世帯は3,822世帯から4,613世帯に、1人暮らしの高齢者世帯は3,534世帯から4,847世帯にそれぞれ増えています

10年前と比較すると、高齢者のみの世帯や一人暮らし高齢者の世帯は増加しています。

特に一人暮らしの高齢者は、家族や友人、地域社会とのつながりが希薄になりがちで、社会的孤立に陥りやすいといわれています。

高齢者が社会的に孤立すると、体力や意欲の低下につながり、消費者トラブルや孤立死などの心配も。

最後まで自分の思いを大切に、自分らしく生活するために、元気なうちからどんな準備ができるか考えてみましょう。

医療や介護が必要なとき

「医療や介護が必要になった時、私の望むケアをしてほしい。急に倒れた時は、かかりつけの病院で治療を受けたい」と、自分の考えを周りに知っておいてもらいたいと悩む女性のイラスト

「人生会議」で考えを共有しませんか?

突然の大きなけがや病気などで命の危険が迫った時、約70%の方が医療やケアなどを自分で決めたり、自分の希望を伝えたりできなくなるといわれています。

「もしも」が起こる前に、自分の希望を信頼できる人たちと話し合い、共有しておくことが重要です。

これを「人生会議」といいます。

人生会議のサイクルイメージ。「考える」「話し合う」「共有する」が矢印でつながっています。ただし「知りたくない」「考えたくない」という思いも尊重されるべきものです。

人生会議のサイクル(イメージ)

救急医療情報キットを配布しています

写真:救急医療情報を入れておく筒形キットと冷蔵庫に貼っておくマグネット

専用の容器(左)と目印のマグネット(右)

救急医療情報キットは、自宅で具合が悪くなり、病状を説明できないときに、救急隊員が医療情報を確認するためのものです。

あらかじめ、かかりつけ医や服薬情報、持病などを情報シートに書き込み、専用の容器に入れて冷蔵庫で保管します。

  • 対象:65歳以上で一人暮らしの方、65歳以上の方のみで構成する世帯、日中などに65歳以上の方のみになる世帯
  • 申し込み:市役所1階介護高齢課、高柳町事務所、西山町事務所、お近くの地域包括支援センター

お金や契約のこと

「認知症になったら、お金や契約のことが1人ではできなくなる。その時に、周りに頼れる人がいなかったらどうしたらいいの?」と悩む女性のイラスト

権利擁護センターにご相談を!

どんな相談ができるの?

金銭管理、書類預かりなど日常生活に必要な支援に関する相談や成年後見制度の利用に関する相談をお受けしています。

誰でも相談できる?

相談する親族がいない方、相談先にお困りの方は、来所や電話でご相談ください。

成年後見制度って?

認知症や精神障害などで、一人で物事を決めることが難しくなったり、正しい判断が十分にできなくなったりした場合、成年後見人が本人の意向や生活環境に配慮しながら財産管理や介護サービスなどの契約を行い、生活を支援する制度です。
権利擁護センターでは、制度を利用するための手続きや申し立てに関するアドバイスを行っています。

問い合わせ先

写真:権利擁護センターの職員。「地域で安心して暮らしていくために「困ったなぁ」を 一緒に考えます!」「お気軽にご相談ください」とのコメントもあります。

柏崎市権利擁護センター(担当:岡田・那須野)

  • 住所:柏崎市豊町3-59(総合福祉センター内)
  • 電話番号:0257-22-1411
  • 受付時間:午前8時30分~午後5時15分(祝日を除く月曜~金曜)
     

エンディングノートを活用しよう

自分自身に何かあった時に備えて、家族がさまざまな判断や手続きを進める際に必要な情報を残すためのノートです。各団体からさまざまなエンディングノートが発行されています。

ご自身に合うものを選び、作成するのもおすすめです。

おわりに…

「もしも」の時は誰にでも訪れます。その「もしも」を話し合っておくことは、自身のためだけでなく、周囲の親しい間柄の人たちにとっても非常に大切なことです。

人生を不安なく豊かに過ごすために「今だからできる備え」をはじめてみませんか。

この記事に関するお問い合わせ先

総合企画部 元気発信課 情報発信係

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電話:0257-21-2311/ファクス:0257-23-5112
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更新日:2025年09月05日