綾子舞伝承学習発表会を開催しました(令和5(2023)年11月1日)

南中学校区の児童・生徒がクラブ活動として取り組んでいるユネスコ無形文化遺産、国の重要無形民俗文化財「綾子舞」の伝承学習発表会を開催しました。74人の児童・生徒が練習を重ねた成果を披露しました。

日時

令和5(2023)年11月1日(水曜日)午後1時25分~4時

会場

柏崎市立南中学校体育館

発表会プログラム

1.亀の舞(下野)

男子児童生徒が舞う亀の舞

亀と鶴が登場する縁起のよい祝い歌です。

3人で舞台を見事に演じました。

2.常陸踊(下野)

ステージの前と上に分かれて扇を持って舞う女子児童・生徒

両座元に伝わっていますが、歌詞に少し違いがあります。

ステージいっぱいの踊り手がとても華やかでした。

3.海老すくい(高原田)

殿様と冠者が登場する狂言「海老すくい」を演じる4人の男子児童

両座元に伝わっている狂言です。台詞に少し違いがあります。

4.常陸踊(高原田)

赤いユライと袴をつけた女子の児童・生徒が扇をもって舞う小歌踊

常陸の国(現在の茨城県)鹿島神社の正月行事に、想う人の名を書いた帯を禰宜(ねぎ)が結んで縁結びをするという帯占いがありました。

この後の宴の歌と踊りがもとになり、常陸踊ができたといわれています。

5.海老すくい(下野)

殿様と冠者に分かれ、狂言「海老すくい」を舞う5人の男子児童

殿様と家来の冠者(かじゃ)の話です。

世間知らずの殿様とそれに腹を立てた冠者のやりとりを、ユーモラスに演じました。

6.因幡踊(高原田)

赤いユライと袴を身に着け、扇を持って舞う女子児童・生徒

因幡(鳥取の東部)の殿様のことを歌にのせて舞います。

400年以上前の「歌舞伎図鑑」の歌詞、踊り手の姿がよく似ているそうです。

7.海老すくい(下野)

男子二人が演じる殿様と冠者の狂言

両座元に伝わる狂言です。

途中に、狂言小謡・小舞が入り、ほのぼのとした味わいがあります。

8.小原木踊(下野)

赤いユライをかぶり振袖姿で扇を持って舞う女子児童・生徒

京都の大原に住む女性(大原女)が恋人に会うために薫物(たきもの)を売って歩くさまを表現しました。

扇の手振りが美しく表現されていました。

9.海老すくい(高原田)

殿様と冠者が登場する狂言「海老すくい」を演じる2組の男子児童・生徒

世間知らずの殿様と、殿様をだましてやろうと考える冠者(かじゃ)の話です。

そのやりとりをユーモラスに演じました。

10.小切子踊(高原田)

天蓋(てんがい)をつけ、小切子(綾竹)を持って踊る女子児童・生徒

袴の裾をくくり、頭に天蓋(てんがい)を載せ、小切子とよばれる綾竹を打ち鳴らしながら、華麗に踊りました。

綾子舞伝承学習とは

「綾子舞」は、柏崎市大字女谷(おなだに)にある「高原田(たかんだ)」「下野(しもの)」の2つの集落で、約500年前から伝承されてきた民俗芸能です。

昭和51(1976)年に国の重要無形民俗文化財に指定され、令和4(2022)年11月にユネスコ無形文化遺産に登録されました。

伝承学習は地域の宝である「綾子舞」を次世代につなげるため、鵜川小学校でスタートし、平成3(1991)年から南中学校区に引き継がれました。
月1~2回、指導者を招いて練習を行い、「綾子舞」の練習を通して、技術の向上を目指すとともに、伝統文化を大切にする心を育てています。

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更新日:2023年11月06日