公共施設等総合管理計画

本市は、2016年2月に「柏崎市公共施設等総合管理計画」を策定しました。

この計画は、これまでの市の公共施設マネジメントの取り組みを基に、市が保有する全ての公共施設や道路、上・下水道などのインフラ資産を、総合的・長期的な視点をもって管理・更新していくための基本的な考え方を取りまとめたものです。

公共施設等総合管理計画の改訂(2022年3月)

総務省の通知「令和3年度までの公共施設等総合管理計画の見直しに当たっての留意事項について(令和3年1月26日付け総財務第6号通知)」を受け、改訂しました。

主な改訂内容

  1. 施設保有量の推移の追加
  2. 有形固定資産減価償却率の追加
  3. 公共施設の改修等に係る財政負担の見直し
  4. 個別施設計画等を踏まえた施設保有量の見直し
  5. PDCAサイクルの推進等に係る方針の見直し
  6. 年号の見直し

公共施設等総合管理計画の概要

公共施設等の現状と課題や将来の見通し

市が保有している施設の将来の改修・建て替え費用の推計を行いました。

推計では、現在ある全ての施設を維持し続けると仮定した場合、今後40年間で約4,674億円が必要との結果が出ています。

この結果から、全ての施設を維持し続けることは困難であり、公共施設に充てられる財源には限界があることを踏まえて、公共施設のあり方を検討していく必要があります。

総合的かつ計画的な管理に関する基本的な方針

公共施設マネジメント基本方針を基に、公共施設等の管理に関する7つの実施方針を定めています。

公共施設マネジメント基本方針

  1. 40年間で2割の施設総量(延床面積)を縮減
  2. 施設の計画的な修繕や改修による予防保全・長寿命化の推進
  3. 施設の複合化と適切な管理運営
  4. インフラ資産の計画的な保守と整備の推進
公共施設マネジメントの基本方針の4項目をイラストで示したもの

公共施設等の管理に関する実施方針

  1. 点検・診断等の実施方針
  2. 維持管理・修繕・更新等の実施方針
  3. 安全確保の実施方針
  4. 耐震化の実施方針
  5. 長寿命化の実施方針
  6. 統合や廃止の推進方針
  7. 総合的かつ計画的な管理を実現するための体制の構築方針

主な施設類型ごとの管理に関する基本的な方針

コミュニティセンターや学校施設、道路や上・下水道などの類型ごとに、管理に関する基本的な方針と今後10年程度の中期目標を定めています。

フォローアップの実施方針

今後の取り組みとして、以下の4つを掲げています。

  1. 本計画を実施するためのより詳細な取り組み内容は、今後、施設ごとの個別計画を策定します
  2. 施設の維持管理費の効率化・最適化を目指し、施設の集約化や統廃合を検討します
  3. 市民の皆さんや議会と情報共有し、意見を反映しながら、随時計画の見直しを図ります
  4. 計画を一元的に管理するための専任組織の設置を検討します

パブリックコメント・市民アンケートの実施

計画を策定するに当たり、市民の皆さんの意見を募集しました。

パブリックコメント(2015年12月実施)

市民の皆さんの意見はありませんでした。

市民アンケート(2015年6月実施)

これまでの公共施設マネジメントの取り組み

公共施設マネジメントの進捗状況

鵜川地区

  • 鵜川診療所:廃止(令和2(2020)年度に建物解体)
  • 鵜川コミュニティセンター:令和3(2021)年4月1日に野田コミュニティセンターに統合、令和5(2023)年度に建物解体
  • 旧鵜川小学校:取り壊し(令和3(2021)年度に建物解体)

西山地区

コミュニティセンターの統合
旧西山町の地図に、4コミセンの統合と西山いきいき館の複合化のイメージ図

以下の4コミセンを統合し、西山コミュニティセンターを西山町いきいき館に開設

  • 中川コミュニティセンター:集会棟は廃止、体育館は西山コミセン体育館として利用
  • 別山コミュニティセンター:集会棟は廃止、体育館は西山コミセン別館として利用
  • 石地コミュニティセンター:集会棟は貸付、体育館は西山コミセン別館として利用
  • 大田コミュニティセンター:廃止
西山町いきいき館の複合化

西山町いきいき館は、従来の健康管理や福祉向上の機能に加え、以下の施設を集約した複合施設に生まれ変わりました。

  • 西山コミュニティセンター:令和4(2022)年4月1日開設
  • くらしのサポートセンター・西山かたくり広場:令和4(2022)年11月開所
  • 西山商工会:令和5(2023)年4月1日移転
  • 西山ふれあいクリニック:令和6(2024)年4月1日移転
西山町いきいき館平面図。西山コミセンと柏崎市商工会、西山ふれあいクリニックは1階に、かたくり広場は2階にあります。

複合化した西山町いきいき館の館内図

西山産業会館の処分

令和6(2024)年度売却予定

未利用地等利活用基本方針(2021年3月)

柏崎市公共施設等総合管理計画に基づき、未利用地の土地・建物の売却やその他活用の方法について、中・長期的及び経営的視点などでの検討を行い、有効かつ効率的に活用することを目的とした基本方針を策定しました。

未利用地・施設の利活用

施設の廃止や複合化により使わなくなった市有地・市有施設の、新たな利活用を進めています。

未利用地の利活用
  • 旧北条北小学校、旧かしわ荘、安政町資材置場は低炭素エネルギーを供給するための再生可能エネルギー発電場所として、市が利用します。
  • 市が利用方法を見いだせなかった市有地は民間に売却します。旧野田小学校は流通倉庫建設地、その他は住宅地などにそれぞれ活用されています。
未利用地利活用方法のイメージ図。施設解体後は用途変更や売却などを行います
未利用施設の利活用
旧かたくりの里の外観写真

令和5(2023)年3月1日にオープンした「宅ろう所太陽と月(旧かたくりの里)」

未利用施設は、解体までの間、維持管理費の削減を目的に貸し付けを行います。

「旧かたくりの里」は、高齢者・聴覚障がいのある方が通えるデイサービスセンターとして活用が開始されます。

  • 旧かたくりの里(柏崎市西山町別山1589-1、西山コミュニティセンター別山分館敷地内)

柏崎市公共施設マネジメント基本方針(2014年10月策定)

2014年度に柏崎市公共施設白書で把握した課題を基に、将来にわたり公共施設を適切に維持管理していくことを目的とした基本方針を策定しました。

柏崎市公共施設白書(2014年3月策定)

2013年度に市が所有する公共施設の全体像と各用途別施設の現状分析をまとめました。
(注意)サイズが大きいため、ファイルを分割しています。

公の施設のあり方検討会

平成22年度から26年度まで、庁内の検討組織として公の施設あり方検討会を立ち上げ、46の施設について、施設の見直しと最適化の検討を進めました。

この記事に関するお問い合わせ先

財務部 財政管理課 公共施設マネジメント係

〒945-8511
新潟県柏崎市日石町2番1号 市役所 本館2階
電話:0257-21-2246/ファクス:0257-22-5903
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更新日:2024年07月04日