市長定例記者会見(令和5(2023)年10月4日)

市長定例記者会見(令和5(2023)年10月4日)のお知らせ

写真:市長がふるさと納税パンフレット『縁』を持って説明をしています
写真:市長がスクリーンに投影されたスマートフォンの画面を指しながら説明をしています

以下の「定例記者会見」で、概要をご覧いただけます。

報道機関との質疑応答を追加しました。

市長記者会見インターネット録画配信

市長記者会見の録画映像を「YouTube柏崎市公式チャンネル」でご覧いただけます。

発表事項

猛暑に耐え抜いたおいしいコシヒカリを「米山プリンセス・シスター」として認証します

気候変動が著しく、市でも夏は36度~38度という気温になる日が多くありました。特にお米を作っていらっしゃる農家の方々にとっては、非常に厳しい夏だったと承知しています。ご承知のように市だけでなく県内で、特にコシヒカリの一等米比率が過去に例を見ない低さでした。柏崎管内の令和5(2023)年10月2日(月曜日)時点のコシヒカリの一等米比率は、3.2パーセントと発表されています。二等米が37.3パーセント、三等米が51.2パーセント、規格外が8.4パーセントです。これは「米山プリンセス」に取り組む方の中での割合ではなく、柏崎地区全体のコシヒカリの割合です。「米山プリンセス」は一等米であることが条件ですので、コシヒカリの一等米比率が3.2パーセントとなると、その中で「米山プリンセス」に取り組んでいらっしゃる方々はさらに少なくなります。「米山プリンセス」と認証されないのではないか、なんとかならないかというお声を農業者の方からいただきました。「米山プリンセス」の規格、基準を変えることは全く考えませんでしたが、例を見ない猛暑や渇水、一等米比率の低さを考え、今シーズンは特別に、二等米で1.9ミリ以上の粒、食味値85点以上、タンパク質6.0パーセント以下、前年秋から有機100パーセント肥料や堆肥を使って育てたコシヒカリ、つまり一等米、二等米という基準以外は全て「米山プリンセス」と同じ厳しい条件をクリアしたものを「米山プリンセス・シスター」と認証します。ご承知のように一等米と二等米のおいしさは変わらず、粒が揃っている割合が違うだけです。パッケージデザインは「米山プリンセス」のデザインをベースに、紺色に白抜きの文字で「シスター」とデザインしました。

(主管:農林水産課 電話番号:0257-21-2295)

「秋の収穫祭」を開催!―地場産の農林水産物に親しみ「食」を楽しむ一大イベント

10月22日(日曜日)に市役所、文化会館アルフォーレ周辺で収穫祭を行います。農産物や加工品の販売、飲食、雑貨類の販売や、お子さん向けにはたらくくるま、バックホウなどの操作体験も行います。柏崎・社長のたまご塾卒塾生のブースや各関係機関のPRブースなども用意し、地場産のおいしい食べ物や加工品などをお楽しみいただけます。海産品もあります。令和4(2022)年は飲食スペースを制限しましたが、今年はスペースを大きく取って、ぜひその場でお楽しみいただきたいところです。

(主管:農林水産課 電話番号:0257-21-2295)

ライトアップされた幻想的な紅葉と柏崎の食を堪能―10月28日から松雲山荘紅葉ライトアップがスタート

10月28日(土曜日)から11月26日(日曜日)まで、松雲山荘でライトアップを行います。併せて会場の前で、一般社団法人柏崎観光協会主催の赤坂山紅葉ダイニングカフェ&ディナーを開催します。ご好評いただいている午前の部、夕方の予約制ディナーでお楽しみいただけます。ディナーに出店されるのは割烹三井田、呑食処三五郎、kitchen105、ココラロウの4店舗です。松雲山荘内にある木村茶道美術館は、日本ではそう多くない茶道専門の美術館です。期間中は紅葉茶席で、国宝級の茶器を使ってお茶をお楽しみいただけます。
また、今年も弥彦村のもみじ谷、長岡越路のもみじ園、そして本市の松雲山荘で越後三大紅葉ライトアップスタンプラリーを行います。今年はデジタルスタンプラリーを行いますので、スマートフォンでも参加できます。
障がいのある方や歩くことが困難な方を対象に、三輪タイプの車いすアクロを使って上り下りの介助を行います。事前予約制なので、柏崎ユニバーサルツーリズムセンターへお申し込みください。

(主管:商業観光課 電話番号:0257-21-2334)

ふるさと納税パンフレット『縁』をリニューアル

10月から全国的にふるさと納税のシステムが変わると話題を呼んでいますが、市のふるさと納税返礼品パンフレット『縁』をリニューアルしました。市は令和4(2022)年度に総計約4億円のふるさと納税をいただきました。何十億円も集めている他自治体に比べれば少ないかもしれませんが、毎年数十パーセントずつアップして4億円近くまできたところです。令和5(2023)年度は4億5,000万円を目標としていますが、今のところ順調で、4月から8月までの寄付実績の件数は前年度の約1.5倍、寄付金額は1.4倍で推移しています。目標以上の寄付をいただければありがたいと考えています。ふるさと納税は全国でいろいろな取り組みをされていますが、ぜひ柏崎の魅力を理解していただきたく力を入れています。特に今年目新しいところで私自身も驚いたのは、冷凍の握り寿司です。このようにいくつか新しい取り組みもあります。

(主管:元気発信課 電話番号:0257-47-7333)

柏崎市移住マッチングサイト「くじらと。」がオープン

「くじらと。」は、暮らしの「く」、自分の「じ」、らしくの「ら」、柏崎とともにの「と」から名付けました。柏崎市移住・定住推進パートナーチームの皆さんと一緒にサイトを作りました。
「仕事をさがす」のページでは、柏崎に移住して実際に仕事をしていらっしゃる方々を紹介しています。公の職業あっせんではなく、エピソードなどを交えた会社紹介です。「体験する」のページでは、柏崎がどういう場所なのか、子育ての観点や降雪量の観点などからお試し移住体験ができます。「住まいをさがす」のページは、柏崎不動産業協会との協力で展開しています。「子育てをする」では、今月から1・2歳児の保育料無料化、パパの育児休暇の応援で最大15万円の奨励金の交付、子育て応援券の発行などが紹介されています。柏崎の移住を紹介している「くじらと。」は9月末から公開しています。
(主管:元気発信課 電話番号:0257-47-7333)

道路の損傷状況をLINEでお知らせください!

今までは専用アプリ「みちレポかしわざき」でお願いしてきましたが、10月2日からLINEの市公式アカウントから道路の損傷状況を通報できるようになりました。
柏崎市のLINEメニューに「道路の損傷など市への通報」というボタンがあります。タップすると「舗装」「側溝の状況」「ガードレール」「照明」などの選択肢が表示されます。今回は「舗装」をタップしますと、通報の方法を選べます。「LINEで通報します」から「開始する」をタップします。その場でカメラを起動して撮影してもいいのですが、今回はあらかじめ撮影した画像をカメラロールから選択します。次は位置情報を入力しますが、指定しなくても今その場にいらっしゃる場合には位置情報が出ますので、これを送信します。これで通報完了となります。
(主管:元気発信課・道路維持課 電話番号:0257-21-2311・0257-21-2283)

行事予定

高柳の狐の夜祭りは10月8日(日曜日)です。地域の方々が中心となった実行委員会の行事などがあります。

イベント

  • ままだって―お母さんとチャレンジDIY
    (主管:人権啓発・男女共同参画室 電話番号:0257-20-7605)
    チラシ:ままだって―お母さんとチャレンジDIYチラシ(PDFファイル:526.3KB)
     
  • 第25回かしわざきオフロードフェスティバル
    (主管:商業観光課 電話番号:0257-21-2334)
     
  • なぞときイベント「ひゃっか王からの挑戦状―図書館にかくされた宝物を探せ!編」
    (主管:図書館 電話番号:0257-22-2928)
     
  • 第35回狐の夜祭り
    (主管:高柳町事務所 電話番号:0257-41-2233)
    チラシ:第35回狐の夜祭りチラシ(PDFファイル:970.3KB)
     
  • きのこ再発見教室
    (主管:博物館 電話番号:0257-22-0567)
     
  • 世界で一つだけの「ひとはこ図書館」展示
    (主管:図書館 電話番号:0257-22-2928)
     
  • 拉致問題を考える巡回パネル展
    (主管:人権啓発・男女共同参画室 電話番号:0257-20-7605)
     
  • ボランティアガイドと行く!ぶらりまちあるきツアー
    (主管:商業観光課 電話番号:0257-21-2334)
     
  • 読書週間ぬりえ展
    (主管:図書館 0257-22-2928)
     
  • 平和を考える会
    (主管:人権啓発・男女共同参画室 電話番号:0257-20-7605)
    チラシ:平和を考える会(PDFファイル:1.4MB)
     
  • 秋季消防演習
    (主管:消防署 電話番号:0257-24-1500)
     
  • 人権映画上映会
    (主管:人権啓発・男女共同参画室 電話番号:0257-20-7605)
    チラシ:人権映画上映会_破戒(PDFファイル:2.3MB)

文化

スポーツ

定例記者会見の質疑応答

報道機関から受けた質問項目は、以下の通りです。

  • 米山プリンセス・シスターに関する質問
  • 松雲山荘紅葉ライトアップに関する質問
  • 原子力総合防災訓練に関する質問
  • 原子力災害時の避難道路に関する質問
  • フォンジェのピアレマート閉店に関する質問

米山プリンセス・シスターに関する質問

記者:「米山プリンセス・シスター」の発売開始予定時期はいつか。これまで「米山プリンセス」は1キロ1,000円をベースに価格設定されていたが「米山プリンセス・シスター」はいくらくらいを考えているのか。昨年の「米山プリンセス」の認証量は約29トンとこれまでで一番多かったが、今年の「米山プリンセス・シスター」の認証見込み量はどのくらいか。
市長:発売時期はまだ決定していません。農家の方々や農協との調整もあり、まだ時間がかかりますが、発売が決まり次第皆さまにも速やかにご連絡したいと思っています。価格も、農協との関係もありますが「米山プリンセス・シスター」に認証される予定の方々からは「米山プリンセス」と同じ値段は難しいだろうと言われています。一方で食味値などは「米山プリンセス」と同じなので、1,000円に近い値段で出したいという方もいらっしゃいます。一般のコシヒカリが1キログラム当たり500円から600円ですので、素人の私の想像ですが、1キログラム当たり700円から800円強ぐらいになるのではないかと類推するところです。これは農協と個人の農家とで異なりますので、値段設定はばらつきが出るかもしれません。
認証見込み量は、柏崎管区で二等米が37.3パーセントですので、この中から食味値85点以上、タンパク質6.0パーセント以下、1.9ミリ以上の大きさという基準を満たすお米はそれほど多くないだろうと思います。令和4(2022)年の「米山プリンセス」は28,710キログラムで認証者は11事業者でしたが「米山プリンセス・シスター」はここまでいかないのではないかと思います。
記者:東京ステーションホテルなどで提供されるなど、市は積極的に「米山プリンセス」の販路開拓に努めていたが、今回の「米山プリンセス・シスター」はどう販売に取り組んでいくのか。令和4(2022)年産の「米山プリンセス」も先月末時点で、愛菜館などでまだ積まれている状況であり、いかに売るのかが難しい問題なのではないか。
市長:「米山プリンセス」と同様に「米山プリンセス・シスター」も販路を求め農協と協力しながら営業したいと考えています。先般の農業新聞などには、消費者の方々がコロナ禍を経て、物価高や資源高などを受けて、安いお米を求めている方が多くなっていると書かれていました。反対に「米山プリンセス」「米山プリンセス・シスター」のように高い基準をクリアした確実においしいお米を、高いお金を出して買いたい方もいらっしゃるのではないかと思っています。ご指摘のとおり「米山プリンセス」がなかなかさばききれなかった実態もあろうかと思っています。逆に一等米自体が少ない今年は、おいしいお米を扱う事業者から見れば、おいしいお米をどれだけ確保できるか奪い合いになるのかなと思っています。「米山プリンセス」「米山プリンセス・シスター」はおいしさを客観的なデータで数値化しているコシヒカリですので、確実においしいお米だとアピールしていきたいと思っています。
記者:「米山プリンセス」に取り組んだ耕地面積は53.8ヘクタールだが「米山プリンセス」「米山プリンセス・シスター」のそれぞれの比率は既に出ているのか。
市長:まだ出ていません。柏崎管区全体で一等米が3.2パーセント、二等米が37.3パーセント、三等米が51.2パーセントですので、そこから類推するしかないと思っています。この割合よりは「米山プリンセス」に取り組んでらっしゃる方々はいい数字だろうと思いますが、まだ最終的なデータは上がってきていません。
記者:「米山プリンセス」と「米山プリンセス・シスター」のキャンペーンは全く別で行われるのか、それとも同じように行われるのか。
市長:基本的には同じようにします。「米山プリンセス・シスター」に力を入れ過ぎて、せっかく作った「米山プリンセス」が下になることはあってはなりません。令和5(2023)年産の「米山プリンセス」は本当に貴重なので、さらに力を入れて応援したいと思っています。
記者:今年の猛暑を踏まえての特例とあるが、来年度以降「米山プリンセス・シスター」を続けていくのではなく、今年のみの特例と捉えてよいのか。
市長:そう願いたいです。「新大コシヒカリ」のような暑さに強いコシヒカリなどが急速に普及すれば話が変わると思います。法律で決められているのか分かりませんが、私自身は、一等米や二等米という考え方そのものが時代錯誤ではないかと思っています。この制度に変更がなく、来年の夏も今年のような猛暑や渇水になれば「米山プリンセス・シスター」の継続もあり得ますが、基本的には今年限りであるとご理解ください。
記者:「米山プリンセス」と「米山プリンセス・シスター」は、等級以外の条件は同じで食味値は一切変わらないことが条件になる。あくまで精米した際の歩留まりが等級分けをする主な理由であると説明を受けているが「米山プリンセス」自体が精米されたお米として販売されていることを考えると、等級を反映して消費者向けに名称を差別化するのは、逆においしいお米の商品価値を下げてしまうのではないか。
市長:知事も話されていて、私自身も誤解していましたが、一等米、二等米というのは粒がそろっているかいないかの割合だけです。いつからこの制度が始まったのかは分かりませんが、炊いてしまえば分かりません。私たち消費者は味の違いは分かりますけども、いちいちご飯の粒を見ることはありません。そう考えると、私としてはこの一等米、二等米という基準そのものも考え直していただいたほうがいいのではないかと素人の感覚ながら思っています。
記者:「米山プリンセス」と味が変わらず、精米した後は見た目の差異もなくなることを考えると、パッケージに「米山プリンセス・シスター」と銘打った場合、価格を下げざるを得なくなり農家にかえってデメリットになるのではないか。
市長:それも少し考えましたが、農家の方からは「米山プリンセス・シスター」が「米山プリンセス」と同じかそれ以上の食味値を出しているというお話がありました。食味値89点や90点のコシヒカリが出ているにもかかわらず、整粒率で二等米になってしまい、一般のコシヒカリと同じ値段になるのは何とかしてもらいたいという農家のご意見を伝え聞きました。食味値の高さには私たちも付加価値をつけて農家を応援したいという気持ちから「米山プリンセス・シスター」ができました。今年はこのシスターでおいしいコシヒカリをお届けしたいと思っています。
記者:パッケージをわかりやすくという話もあったが、今回はシールで表示するのみか。
市長:一等米の表記を隠してシールを貼ろうと思いましたが、剥がされた場合や、いかにも取って付けたような見た目を考慮して「米山プリンセス・シスター」の新しいパッケージを考えていきたいと思っています。そこには一等米の記載をせずに「米山プリンセス・シスター」の説明書きを入れて作りたいと思っています。
記者:ふるさと納税の中にも「米山プリンセス」があるが「米山プリンセス・シスター」も返礼品として出すのか。
市長:結論で申し上げますと、ふるさと納税の新しいリーフレットに「米山プリンセス・シスター」を載せることは間に合いませんでした。「米山プリンセス」はJAえちご中越から提供していただきますが、恐らく量は確保できないと思いますので、お詫び方々「米山プリンセス・シスター」の差し紙を入れてPRしたいと思っています。
記者:市長自身は今年の「米山プリンセス」「米山プリンセス・シスター」を食べたのか。食べたのであれば味の感想を伺いたい。
市長:「米山プリンセス・シスター」として認証されるだろうという二等米コシヒカリはいただきました。「米山プリンセス」はまだ食べていません。貴重なお米なので大事に売っていただきたいと思います。私がいただいたのは食味値89点のものでした。炊くと「米山プリンセス」と全く変わらず、本当においしいです。香り、艶、食感も本当に変わりません。非常においしいお米だと実感しました。
記者:前回の会見で、他の農家や他の園芸をされている方に対しても、今年の猛暑や渇水による被害の程度を見ながら支援を考えていきたいと話していたが、支援策など他に考えていることはあるか。
市長:お米に関しては、農協が中心になるだろうと思いました。他の農協が既に仮渡し金を引き上げる取り組みをしていたので、私からもう1回JAえちご中越へ支援してもらいたい旨を連絡しました。結果的にJAえちご中越からは、三等米の仮渡し金を現行60キログラム当たり10,800円から11,600円に引き上げることが発表されていますので、農家を応援できると思っています。
園芸は、今のところそれほど大きな被害の問い合わせなどはありません。

松雲山荘紅葉ライトアップに関する質問

記者:松雲山荘の紅葉ライトアップの魅力を、改めて市長はどのように考えているか。また、新型コロナウイルス感染症が5類に移行し観光客もかなり戻ってくると思うが、誘客のPRなどはどう考えているか。
市長:2回目の選挙の公約の1つに、松雲山荘・飯塚邸・貞観園の3つの庭園をセットでセールスしたいと申し上げていました。例えば貞観園はコケや庭園だけでなく、芸術作品を展示することも提案しました。松雲山荘も、木村茶道美術館があり、素晴らしい茶器があると改めて皆さんにお伝えしたいと思っています。紅葉ダイニングは観光協会の方々のアイデアで市も応援していますが、松雲山荘の紅葉と柏崎の味だけでなく、貞観園・飯塚邸も含めた3つの庭園の秋の姿を味わっていただきたいと思うところです。

原子力総合防災訓練に関する質問

記者:10月1日(日曜日)に伊藤内閣府特命担当大臣(原子力防災担当)が来られたが、10月下旬に予定している政府の原子力総合防災訓練について、市としてどのような成果を期待しているのか。
市長:正確な日時がまだ発表されていませんが、住民の方々には既に協力の要請をしています。もちろん国の訓練は首相の日程などもあるので致し方ない部分もありますが、よりリアルな、現実に即した訓練であってもらいたいと思っています。これは就任以来ずっと申し上げていますが、柏崎刈羽原子力発電所は、特に柏崎にとってみれば、事故はいつあっても困ります。冬季、積雪時、そして夜間に事故が起こった場合が最悪のケースになるのではないかと申し上げてきています。いずれにしても、国が内閣総理大臣を筆頭に原子力防災訓練をしますので、もちろん経済産業省や原子力規制庁などのチェックも入ります。原子力防災担当は内閣府ですから、そういったチェックや避難に資する関係機関、つまり自衛隊や海上保安庁、誘導に当たっていただく地元の新潟県警、そしてそれぞれの自治体にも協力していただきながら訓練を行います。訓練では、住民の方々が集まって本人確認をする場面がいつもあります。何回も申し上げていますが、最初はアナログな確認から始まり、その後は生体認証が始まっていますが、その生体認証システムそのものもあまり機能していないことが過去に県の訓練などでありましたので、DXが叫ばれている中、アナログな個人認証ではいざというときにはもう大騒ぎになっていますので、スムーズに行うために私は前からマイナンバーカードを利用するべきだと申し上げていました。しかし、今回もマイナンバーカードは利用しないと承知しています。これから冬に向かうということ、高齢化が著しいということ、特別支援学校や特別養護老人ホームなどがPAZ、UPZ圏内にあることも含めて、そのような方々が安全に、安心して避難できるシステムになっているかどうか、柏崎の現実に即した、柏崎の気候に即した避難であるかどうか、DXに対応しているかなどの確認を、地元の市長としては行いたいと考えています。
記者:令和4(2022)年12月の大雪であれほど大きな影響が出たことを考えれば、やはり積雪時・降雪時の避難が大きな課題になっていると思う。かつて北海道の泊原発で冬期間に避難訓練が行われ、市長も視察に行かれたとは承知している。今回の訓練が10月下旬で、積雪時訓練は机上訓練で行う方針が発表されているが、この点について、柏崎の気候に即した訓練と言えるのか、どう考えているか。
市長:ご指摘いただいたとおり、私もそう思います。国が訓練を行うからには、本当であれば冬期間・夜間に行っていただきたいと思います。しかし冒頭申し上げたように、内閣総理大臣も対応される訓練となれば、なかなか夜間は難しいのかなとも思っています。少し歯がゆいところもありますが、次善と理解せざるを得ないのかなと思っています。
記者:令和4(2022)年の避難訓練の参加者からは、よりさまざまな人が参加できる避難訓練にすべきだという声や、子どもの引き取り訓練を幅広い学校でやるとよいという意見もあったと覚えている。まだ訓練の概要は出ていないが、それを市として反映させて今回の訓練に盛り込む考えはあるのか。
市長:お子さんが例えば保育園や小・中学校に行っている時間帯に起こった場合の引き渡しなども含めて、なるべくいろいろな学校で訓練が行われるような配慮は、私どもの希望として申し上げていますので、いくつかは反映されて、今までと違った場所で行うかたちになろうかと思っています。

原子力災害時の避難道路に関する質問

記者:避難の道路関係の整備として、市長が最優先とされている8号バイパスの早期全面供用は以前から事業化されているが、来年度予算でどのような予算が付けば、この早期全面供用が前進したと市長は受け止められるのか。
市長:予算の付き方もそうですが、私としてはあと何年かかるかめどをお示しいただきたいと考えています。令和4(2022)年11月27日の城東・鯨波間の供用開始の際に、国会議員の方からあと5年という話もお聞かせいただきましたが、そのような期待を含めてめどをお聞かせいただきたいと思います。また、ここ4、5年、8号バイパスの予算は随分付けていただいていますので、同じようなペースで付けていただければ、国もしっかりと対応していただいているのだなと思います。
いずれにしても、5つの要望事項は国土交通省関連のものがほとんどですので、内閣府の伊藤大臣、滝沢副大臣に前回お願いしたのに加えて、改めて原子力発電所を所管する経済産業省、実務を担当する国土交通省にも、原子力発電所の再稼働にはこれらが必要になると私から要請させていただきたいと考えています。
記者:早期全面供用の部分で、今道路が事実上ない東原町・茨目間は当然だと思うが、長崎・東原町の間もこの全面供用には入っているのか。
市長:現道を拡幅する部分ですので、もちろん入っています。

フォンジェのピアレマート閉店に関する質問

記者:フォンジェの中のピアレマートが10月末で閉店する。街中の高齢者だけでなく、イトーヨーカドーが撤退した時点でバス路線を変更して西部地区の高齢者なども利用されていたと思うが、市長は閉店に際してどのように考えているのか。柏崎ショッピングモールを第三セクターとしている立場からも、市としてどう考えているか。
市長:議会の委員会協議会に柏崎ショッピングモールの社長からも出ていただいて、通常の報告の前に、10月29日をもってスーパーの部分が閉店すると報告させていただきました。市は9月初旬にそのような情報を得ました。確かに第三セクターではありますが、社長と役員は民間の方ですので、まずは当事者がどのように考えるのかだと思います。
課題は2つあるだろうと思います。1つは中央地区だけでなく、西部地区の方々も食料品を買うところがありません。そのような方々の利便性を確保するために市の巡回バスかざぐるまのルートを変えて柏崎ショッピングモール前に停まるようにしました。一定の効果があり、西部地区の高齢者もバスに乗ってショッピングモールに買い物に来る方がいらっしゃいました。特に高齢者を中心に、買い物をする場所がなくなってしまいます。
もう1つは、柏崎ショッピングモールの中で食品スーパーが占める割合がかなり高いことです。家賃もかなりの割合を占めます。柏崎ショッピングモールはテナント収入で成り立っている会社です。この大所のテナントが撤退することで、柏崎ショッピングモールそのものの経営に直結する問題になってしまいます。
2つの問題に対して、早々から市は主体的に動き始めています。街中の方々、また西部地区の方々が食料品を買う場所がなくなってしまうことに関しては、移動スーパーを何店舗かショッピングモール近くに持ってこられないかと交渉をしているところです。11月初めから可能かどうかは別ですが、少しでもお役に立てるように何台かお願いしたいと考えています。これは、柏崎ショッピングモールが主体的に行わなければならないことですが、市も独自に後継のテナントをいくつか当たり、うち2つは残念ながら出店できませんという回答でした。今後柏崎商工会議所の皆さんとも相談させていただきながら、また議会の皆さんとも意見交換させていただきたいと考えています。
記者:全体の3割ほどを占めるテナントが撤退するが、どのように受け止めたか。その上で、高齢者の買い物難民の問題の他に、まちづくりの観点からもフォンジェ周辺は再開発事業で市の中心だった。旧庁舎でもセントラルガーデンの計画が進んでいるが、まちづくりにおいて今回の撤退は、現時点ではどのような影響があると考えているか。
市長:原子力発電所のこともリケンのこともそうでしたが、非常に大きな衝撃でした。 旧市役所庁舎跡地に関しては、中央コミセンの移転に加えてセントラルガーデン構想がありますが、これは国からの補助金の中で行われるものです。今回の柏崎ショッピングモールの問題が直接的に影響を及ぼすことはありませんが、間接的にどれだけ行政が力を入れるのかという問題だと思っています。高柳じょんのび村には、就任以来、お叱りをいただきながらもかなり力を振り向けてきました。高柳地域の人口は約1,000人です。人口規模だけでものを考えるわけではありませんが、どこにどう行政の力を投じるべきなのか、そしてどれくらい困っていらっしゃる、もしくは困る方々が出てくるのか、地域バランスもありますので、非常に悩ましい問題です。正副議長にもミーティングの際に、単に街中から食品スーパーがなくなるという問題ではなく、柏崎ショッピングモールという会社そのものの経営にも資する問題ですのでいろいろ意見交換させてくださいとお願いしたところです。しかし、時間軸があります。その時間軸の中で一定の結論、方向性を見出さなければならず、非常に大きな課題が目の前にまたきたなという実感です。

定例記者会見の概要と質疑応答(印刷用)

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更新日:2023年10月05日